>Leofotoのギア雲台であるG4のしたのでその手順などをまとめてみました。
Leofotoのギア雲台G4はギア雲台としては本家とも言えるアルカスイスのD4と同じタイプのギア雲台で、コンパクトなサイズの大変使いやすいギア雲台です。
価格的にもアルカスイスのD4と比べると半額程度で購入できるため、発売とともに話題になり、日本国内でも使用している人は多いのではないかと思います。
僕自身、購入して大変満足している雲台の一つですが「クランプ部分がレバー式だったら良いなぁ」と思っていたので、LeofotoのレバークランプであるLPC-60を購入してレバークランプに交換してみました。
ちなみにLeofotoのギア雲台G4については下記の記事でレビューしていますので、興味のある方は参考にしてください。
Leofotoのギア雲台G4のクランプは交換できる
クランプが交換できる雲台と交換できない雲台がある
Leofotoの雲台はクランプ部分が交換できる雲台と交換できない雲台とがあります。
例えばG4と同じギア雲台であるG2はクランプ部分と本体部分が一体になっている構造のためクランプの交換ができません。
一方で、クランプ部分が本体から伸びた支柱の上に乗っているタイプの雲台はクランプ部分が交換できるようになっています。
なのでLeofotoのギア雲台G4も本体から支柱が伸びたタイプなのでクランプが交換できます。
クランプの種類
クランプの種類もいくつかあります。
それぞれに一長一短があります。用途や相性もあると思うので、いろいろなタイプのクランプを使い分けてみるのが良いと思います。
スクリューノブクランプ
一般的なスクリュータイプのノブを備えたクランプです。
四角いスクウェア型や丸形、小型などいくつかの種類があります。
レバークランプ
レバータイプのクランプです。
一般的にノブクランプよりも値段が高くなりオプションになっていることが多いです。
一長一短はありますが、カメラの着脱がノブクランプに比べて素早くできる、クランプにきちんとハマっていない場合は、レバークランプは手応えが無いので、ノブクランプに比べて気づきやすくカメラの脱落のリスクが減らせるなどのメリットがあるかと思います。
パンニングクランプ
クランプの台座部分に回転機構を持たせたのがパンニングクランプです。
水平を保ったままパンニングできるようになるのでパノラマ撮影時などには必須だったりします。
パンニングはクランプの台座部分の機構なのでスクリューノブクランプとレバークランプのいずれでもパンニング機能が備わったクランプがあります。
クランプ部分のパンニングの機能については下記の記事で解説していますので参考にしてください。
また、メーカーが違ってもネジ部分は規格のような感じで共通だったりすることがほとんどなので、異なるメーカーのクランプを取り付けることもできますが、個人的には本体とクランプのメーカーは揃えたいと思っているので、なるべく雲台本体と同じメーカーのクランプを使用するようにしています。
Leofotoのギア雲台G4のノブクランプをレバークランプに交換する方法
Leofotoのレバークランプ PCL-60
レバークランプに交換するためにLeofotoのレバークランプPCL-60を購入しました。
価格は1万3000円くらいでした。
正直なところで高いとは思いますが、レバークランプにすることで、一回一回の着脱のストレスが軽減されるよういなると思えば、いずれは元は取れそうです。
交換用のパーツなので、同梱されている中身もシンプルですね。レバークランプ本体と、交換用のネジ、六角レンチ数本などなど。
準備物
Leofotoのギア雲台G4のクランプを交換するために準備したものです。
● Leofoto ギア雲台 G4本体
● レバークランプ Leofoto PCL-60
● PB SWISS TOOLS 六角レンチ
六角レンチはPCL-60のパッケージの中に同梱されていますので、それを使えば良いとは思いますが、個人的にはオマケで付いてくるような工具は100円均一レベルのゴミのような工具だと思っているので、ちゃんとした工具を使います。
クランプ中央のボルトを外す
クランプに備わっているプレートを外すとクランプの中央部分の六角ネジが姿を表します。この六角ネジによりクランプと雲台本体が固定されています。
つまりは、この六角ネジを外せばクランプが取り外せることになります。説明が要らないくらい単純です。
クランプを取り外すには5mmの六角レンチを使用して反時計回りにボルトを回せば良いだけですが、ねじ緩み止めが塗られていたりするので非常に固い場合があります。
以前Leofotoの自由雲台であるNB-46のスクリューノブクランプをレバークランプに交換した際には、半泣きになるくらいの固さでした。
ネジロックの固さは個体差があるかも
今回もそれくらい固いものだと覚悟して作業に取り掛かりましたが、いざ六角レンチを回すと、拍子抜けするくらい簡単にネジが回ってしまいました(笑)
まるでねじ緩み止めがされていないかのような感覚だったので、取り外した六角ネジを観察してみたところ、MN-46の時のような青いねじ緩み止めのようなものは見えません。
ねじ緩み止めをしていないということはないでしょうが、クランプ部分は取り外して交換することもある部分なのでねじ緩み止めを少ししか使用していないということも考えられますね。
ねじ緩み止めの量に個体差はあるようなので固い場合もあれば、今回のように緩い場合もあると考えた方が良いかと思います。結果論ですが、個人的にはどうせ取り外すものなので簡単に外せて良かったです。
取り外しと取り付け
クランプの取り外し
ネジを外せば、クランプは外れるようになりますが、台座とクランプの金属の凸凹の組み合わせがそれなりにタイトになっているので、ボルトを外した瞬間にポロリと取れてしまう感じではなく、ある程度力を入れて引っこ抜くようにしないと外れないかもしれません。まぁこのあたりも個体差はありそうです。
スクリューノブクランプとレバークランプの比較
スクリューノブクランプとレバークランプの比較です。基本的には同じですね。
ただ、改めて思うのですが、ノブクランプの水準器の位置はカメラをセットしたら隠れてしまうような場所になるのでどう考えても変ですよね(笑)
クランプの取り付け
クランプの取り付けの際も台座部分とクランプの取り付け部分の凹凸の組み合わせがタイトなのでスポッとハマるわけではありません。
以前クランプの交換作業をしたNB-46の時は台座部分を削るなどして対処したりもしましたが、今回はボルトをねじ込んで圧をかければハマりそうな程度だったので、手で固定した上でクランプの穴にネジを通して固定するという方法をとりました。
クランプにボルトを通してねじ込んで圧をかけると、予想通りにクランプと台座の凸凹がうまくハマり込んでしっかりと固定されました。
また、今回はボルトにネジロックを使用しませんでしたが、交換する予定がなければねじ緩み止めを使用した方がよりしっかりと固定されると思います。
レバークランプへの交換作業完了
無事にLeofotoのギア雲台のクランプをレバークランプへ交換できました。
作業時間的には、3分も掛からない程度で終了してしまうくらい簡単にできてしまうので、レバークランプが好きな人は交換してみるとより快適に使用できるようになると思います。
ちなみにLeofotoのギア雲台G4はスクリューノブクランプが基本ですが、Leofotoの自由雲台のLH-40シリーズなどはレバークランプが最初から付いたモデルも存在します。LH-40PCLやLH-30LRなど、品番にL(LeverのL)が入った製品がそれになります。
最初からレバークランプが装備されているモデルを選択した方が、後から交換するよりは費用的に安くなるので、購入を考えている場合はレバークランプのモデルが無いかを確認した方が良いでしょう。
以上、Leofotoのギア雲台G4のクランプをレバークランプへ交換する方法でした。
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参考 ギア雲台G4|細部・ディテール