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東京ドームでプロ野球を写真撮影する際の注意と作例

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我が家の息子は野球が好きでジャイアンツファン。
いつかは東京ドームでジャイアンツの試合を一緒に観にいければ良いなという願いが叶い、息子と一緒にプロ野球観戦に行ってきました。

せっかくなので、カメラを持参して、プロ野球選手の撮影にもチャレンジしてきました。

初めて東京ドームでプロ野球を写真撮影しようと思ったので「機材の持ち込みのルール」や「どの程度のレンズを使用すれば良いのか」など、分からないことも多かったので、準備や実際に現場についてからの撮影の注意点などをまとめてみました。

球場への機材持ち込みについて

球場への機材持ち込みについて

ロサンゼルスに行った際に、ドジャースタジアムでメジャーリーグを観戦したことがあります。
メジャーリーグは機材の持ち込みに対して細かな決まりがあり、大きなカメラ機材を持ち込むことができませんでした。

セキュリティチェックも結構な念の入りようで、バッグの中身をきちんと確認してもらわなければいけませんし、飲みかけのペットボトルなどもその場で飲み干すか、その場で捨てるなどしなければいけません。カメラのチェックもレンズの長さを物差しで測られて「さすがは"メジャー"リーグ」などと思ったものです。

メジャーリーグの一般的な機材持ち込みルール

● プロ用機材の持ち込みの禁止
15cmを超えるレンズの持ち込みの禁止
● 三脚や一脚の持ち込みの禁止
※ 球場によってルールが異なる場合があります。球場の案内に持ち込みに関する情報があると思いますので、事前にそちらを確認することをおすすめします。

「プロ用機材」が何を指しているのか分かりませんが、ミラーレスカメラは持ち込めたので、おそらく大きな動画機材などになるのではないかと思います。

問題は「15cmを超えるレンズの持ち込みの禁止」という部分ですね。

その時の僕の装備はフジフイルムのXF16-55mmF2.8 R LM WR(フルサイズ換算 25mm - 84mm相当)でしたが、このレンズでもギリギリのサイズだったので、フルサイズのカメラだと望遠レンズはおろか標準レンズでさえ引っかかるかもしれませんね。

結果として上記のような写真のような選手がとても小さな写真しか撮影できませんでした。

なので、メジャーリーグで選手を大きく撮影したい場合は、キヤノンのPowerShotなど、超望遠で撮影できるカメラを使用する他ないと思います。

望遠撮影できる小型カメラ

ちなみにドジャースの観戦方法などについては下記の記事で解説しています。

参考 → ロサンゼルスでドジャースを観戦!チケット購入方法やスタジアムまでの行き方解説

東京ドームの持ち込みルール

東京ドームでの持ち込みルール

東京ドームへの持ち込みに関しては公式ページで下記のように案内されています。

東京ドーム内への持込込禁止物

● 銃砲刀剣類、花火、爆竹、劇薬物、その他危険物
● 他のお客様に迷惑を及ぼす虞のあるもの(著しい悪臭を放つ物、大音響を発する物等)
● ビン、缶、ペットボトル類(凍らせたもの・1,000mlを超えるもの)
● アイスボックス類
● ペット(身体障がい者補助犬を除く)
● 過度な座席確保を目的とする物
● 自席範囲を超えるサイズの大きなお手荷物
● 但しベビーカーは除く。ベビーカーは客席エリアへのお持ち込み、ご使用はできませんので入場ゲートでお預かりしております。
● 主催者、東京ドームが催事進行・施設管理運営の妨げとなる、危険である、または、他のお客様に迷惑を及ぼすと判断する物品
引用元 → 来場時のお願い

最後の項目だけがなんとなく引っかかりがありそうですが、写真や動画の撮影機材に対して持ち込み禁止のルールは特に定められていないようです。

そんなわけでメジャーリーグなどとは違い、日本のプロ野球の場合は望遠レンズなどを使用して選手を大きく写すこともできそうです。

しかしながら、望遠レンズになると気になるのが手ブレです。
手ブレを防止するための最善の方法は三脚を使用することですが、三脚に関する記載がありません。

三脚や一脚の持ち込みや使用についてのクチコミ情報

インターネットで東京ドームでのプロ野球の撮影に関する情報を調べたところ「三脚・一脚は危険物に該当するので入り口のセキュリティチェックで一時預かりになる」とか「説明すれば持ち込みできるようになる」とか「三脚はカメラマン以外は使用禁止」などいろいろな情報が見つかりました。

ただ、その情報が書かれた時期によっても条件が変わっていたりするので「なかなか正しい情報が得られない」というのが実際のところでした。

しかしながら、西武球場や福岡ドームなどでは「三脚の使用禁止」が明記されていたりすることや、確信は得られないものの「三脚は使用できない」という情報が多いこと、世の中的に三脚の使用できない場所が増えていることなどを考えれば、たとえ持ち込み禁止に関する記述が無いにしても、常識の範囲として「三脚は使用しない方が良い」「三脚は使用してはいけない」と考えた方が良さそうです。

一脚に関しては「使用できる」という情報が多かったので、セキュリティチェックで注意されたら諦めるという気持ちで一脚を準備して持ち込んでみることにしました。

一脚の持ち込みできました

一脚の持ち込みの可否についてですが、結果的には持ち込みができました。

東京ドームへの入場時にセキュリティチェックがあり、バッグの中身を確認してもらいましたが、特に質問をされたり注意をされたりすることもなく普通に通過できました。

また、球場内で一脚を使用している際にもスタッフの方が近くを頻繁に行き来していましたが、一脚の使用に関して特に注意されることもなかったので一脚の使用は容認されているものと思います。

ただし、主催者の考え方や条件によっても変わってくると思うので、イベントによっては一脚も禁止されることもあるかと思いますので、主催者に確認をするというのが一番確実な方法でしょう。

撮影に使用した機材

一脚

今回撮影に使用した機材は下記の通り。

● カメラ: FUJIFILM X-T2 (APS-Cセンサー)
● レンズ; FUJIFILM XF 100-400mm f/4.5-5.6 R LM OIS WR
● テレコンバーター: フジノンレンズ XF1.4X TC WR

XF100-400はフルサイズ換算で152mm~609mm相当の望遠レンズになります。
これに1.4倍のテレコンバーターを使用しているので、換算で853mm相当になるという感じです。

いろいろ調べると選手を大きく撮影するためには座席の場所によらずで2,000mmくらいは欲しいようですが、流石にそのレベルの望遠レンズを準備するのは難しくて非現実的です。フジフイルムの装備ではこのあたりが上限の機材になるかと思います。

機材のサイズ

FUJIFILM X-T2はAPS-C機なのでフルサイズ機と比べれば一回り小さなサイズになりますが、流石にXF100-400になるとそれなりに大きくなってしまいます。

XF100-400で望遠側にした時の全長が270mm(フード未装着)。
XF1.4X TC WRを使用すると約290mm程度です。
ボディまで入れると35cmくらいになるので、球場の狭い座席で邪魔にならずに使用できるか気になるところです。

その他の機材

カメラとレンズ以外で撮影に使用したのは一脚と自由雲台で、いずれも望遠レンズを使用した撮影では必須になるかと思います。

一脚

一脚は手ブレを極力抑えるために必須です。
最近のカメラは手ブレ補正が優秀なので、ある程度は手持ちでもどうにかなるという話もありますが、それでも望遠時の手ブレはかなり撮影時のストレスになるので個人的には一脚は必須だと思います。

三脚ほどではありませんが、一脚を使用することでかなりカメラを安定して構えることができるようになりますし、そこそこ重たい機材を持ち続けるのを楽にしてくれます。

「ブレ」と言っても被写体のブレに関してはシャッタースピードを上げれば心配はありません。どちらかと言えば、画角がブレて狙った選手を思うようにフレームに入れることができないのが問題なので、カメラを安定させる必要があるのです。このあたりは、いくらカメラの手ブレ補正が優秀でもどうしようもない部分なのですよね。

ちなみに僕はLeofotoのカーボン一脚のMP-326Cを使用しました。

ブレを抑えて画角を安定させるためには一脚は必須

自由雲台

一脚にカメラを直付けすることもできますが、いろいろな角度で撮影することになるので、一脚に直付けすると逆に一脚が邪魔になってしまいます。

そんなわけで、一脚に取り付けたカメラを自由に動かすために自由雲台が必要になります。。

僕は小型の自由雲台であるLeofotoのMBC-20と呼ばれる自由雲台を使用しました。

MBC-20は小型ながら耐荷重量も大きく使い勝手の良い雲台です。詳しくは下記の記事でレビューをしていますので参考にしてください。

参考 → Leofoto 小型自由雲台 MBC-20購入レビュー

東京ドームでの撮影の実際

座席について

一塁側二階内野席

東京ドーム座席
Photo via:https://www.tokyo-dome.co.jp/dome/seat/

座席は一塁側の「特典付き指定席C」と呼ばれる席でした。
上記の座席表の一塁側の端の赤丸でマークした位置で、内野席ではあるものの、二階席の奥の席です。

かなり端っこの席ではありますが、試合を観るには球場全体を見渡せるので選手の動きが判りやすく、球場全体の雰囲気も十分楽しめます。価格も安いので、個人的には好きな席でもあります。

座席位置と写真撮影

座席

上記の写真は座席に座った位置からiPhoneで撮影したもので、選手からはかなり遠いですね。

また写真撮影には角度も重要なわけですが、僕の座った位置は投手やバッターボックスを横から撮影する角度置になるので、選手を撮影するには悪くない場所かと思います。

野球の場合は一塁側がホームチーム、三塁側がビジターチームの応援席になり、ビジターチームの席である三塁側に座るとホームチームの応援が出来なくなるなどの決まりがあります。

なので基本的には応援したいチーム側の席に座ることになりますが、写真撮影だけど考えるのであれば、誰をどのように撮影するかを考えた座席選びをしても良いかもしれません。

● 投手をメイン → ホームベースの後ろ側(ネット有り)
● 右バッター、左投手、三塁手、遊撃手 → 一塁側内野席
● 左パッター、右投手、一塁手、二塁手 → 三塁側内野席
● バッターをメイン → センター外野席、テレビ中継のような視点

できるだけ選手を大きく撮影したいのであれば、一階の内野席のできるだけ前の席を確保するのが良いと思いますが、一階内野席は価格も高く競争率も高いので簡単に手に入れることができない点や、防護ネットがあるとオートフォーカスが迷ってしまうなど、距離の近さと引き換えにデメリットな部分もあるようです。

座席の広さと隣との距離

座席の広さと隣との距離

座席の広さです。
上記の写真が参考になると思いますが、かなり狭いです。ちなみにレンズのフードは逆に付けていますがギリギリな感じです。

身長175cmの標準的な身長の私がきちんと座ってこのような状態になります。すこしお尻をズラすと、すぐに膝が前の席に当たってしまいます。

前後に余裕が無いため、使用するレンズはこの長さでも前の人の頭に当たりそうなので、かなり硬みの狭い思いをして撮影することになるかと思います。また、隣の座席との間隔もほとんどなく、足を開く余裕もありません。満員電車の座席に座って写真を撮るというような窮屈さ加減なので、大きな機材を振り回して撮影できるというような状態ではありません。

このような状態なので、カメラをゆったりと構えることもできないですし、長いレンズを動かすと隣の人や前の人の迷惑になってしまう可能性が非常に高いです。

不幸中の幸いで、コロナ禍ということもあり入場制限がされていたので、座席はソーシャルディスタンスを保つために互い違いにしか座れないこともあり、前後左右は空席だったため、このサイズの機材でも撮影することができましたが、仮に満席だった場合は、大きなレンズを使用するのはやめた方が良いでしょう。

実際問題で僕の座った場所からは斜め方向にバッターボックスがあるので、バッターを写そうと思うとレンズを左側に向けなければいけませんが、左側に向けた瞬間に隣の人の領空を犯してしまうことになります。領空を侵さなくても確実に視界に入ってしまうので、大迷惑なのは間違いありません。自分自身に置き換えても、野球観戦に来たのに隣の席でデカいレンズを構えている人がいたら野球に集中できません。

どうしても大きな機材で撮影したい場合は「隣に家族や知り合いを座らせる」「前方やカメラを向ける側が通路になっている席を選ぶ」などで機材の扱いを考慮した対策をしておく必要があると思います。

● 20cmを超えるようなレンズだと隣や前方の人の迷惑になる可能性が高い
● 前方やカメラを向ける側が通路になる席を選ぶ

カメラの設定

野球は比較的動きの少ないスポーツですが、ピッチャーが投げる瞬間や、バッターが打つ瞬間をにボールがブレないようにしっかりと動きを止めるには、シャッタースピードを1/8000以上にする必要があります。最低でも1/4000にしないとボールは止められません。

選手の動きを止めるには1/2000くらいで十分だと思いますが、それでもできるだけ速いシャッタースピードで撮影した方が良いでしょう。

ただ、東京ドームは屋外の日中と比べるとかなり暗いので、シャッタースピードを上げると必然的にISO感度を上げる必要があります。

僕が使用したレンズの絞りはF8固定で、シャッタースピードを1/1000〜1/4000で撮影しようとした場合、ISO感度は4000-8000くらいで撮影をする必要がありました。

実際はこの設定でもアンダーに写るので、もっとISO感度を上げたいところではありましたが、ノイズだらけの写真になってしまいます。綺麗に撮影したい場合には、RAWで記録してあえてでアンダー気味に撮影して、現像でどうにかするという方法が良いと思います。

● ボールを止めるにはシャッタースピードは1/8000
● 選手を止めるにはシャッタースピードは1/2000~1/4000
● RAWで撮影して現像でどうにかする

撮影するシーンについて

スポーツニュースの写真で見られるような、ピッチャーがボールをリリースする瞬間や、バッターがボールを打った瞬間、守備で華麗にボールをキャッチした瞬間など、スポーツならではの躍動感のあるシーンを撮影したいと多くの人が考えると思います。

実際問題でそのような躍動感のあるシーンの方が後から写真を整理していても楽しいですし、上手く撮れた時の喜びも大きいので野球の撮影での醍醐味でもあると思います。

しかしながら、いざ撮影してみようと思うと、なかなか思うように撮影できないとう難しさもありますので、以下にそれぞれの撮影のポイントについてまとめてみました。

投手やバッターは撮影しやすい

投手やバッターは決まった場所に居て、決まった動作をするのでタイミングもとりやすいので撮影がしやすい被写体です。

もちろん、投球の瞬間や、バッターがボールを打った瞬間などのベストなタイミングになると難易度は高くなりますが、チャンスは何度もあるので、きっと満足できる写真も何枚も撮れるはずです。

この点においては、サッカーやボクシング、バスケットボールなど他のスポーツと比べてもダントツで撮影しやすいはずで、スポーツ撮影に慣れていない人でもそれなりに撮影できるのではないかと思います。

守備や藻類する選手を撮影するのは難しい

プロ野球の見どころはピッチャーやバッターだけでなく、守備も上手なので華麗にボールを捌くような躍動感あふれるシーンを撮影したくなります、

しかし守備の場合は、選手が同じ場所に居てはくれないですし、どこにボールが飛ぶのかも判らないので、非常に難しくなります。

特に内野手の場合はバッターがボールを打ってから1〜2秒で補給〜送球が終わってしまうので、ヤマを張って待ち構えているしか方法は無いのではと思います。

外野手であれば高いフライが上がった時などはそこそこ時間があるのでまだチャンスがありますが、満員の座席に座ってレンズを振り回すことにもなりますし、ジンバル雲台やビデオ雲台などを使用できるわけでもないので、いずれにしても難易度は高めでしょう。

実際問題で、スポーツニュースの写真なども、ピッチャーとバッター以外の写真は内野手の守備はヤマが張りやすいセカンドベース上のゲッツー狙いのシーンや外野手がフェンス際でフライをキャッチするような補給までの時間が長いシーンが多くなっていると思います。

● ピッチャーやバッターは撮影しやすい
● 内野手の守備を撮るならセカンドベース上を狙う
● 外野の守備はチャンス有り

作例

上記の撮影しやすいポジションの関係や撮影場所による条件などから、どうしてもピッチャーとバッター中心の作例ばかりになりますが、設定等、これからの撮影を考えている人のヒントになればと思います。

基本的にはテレ端(853mm相当)で撮影したもので、ノートリミングになります。

バッター
ISO 6000 1/1000

巨人軍マウンド
ISO 6000 1/1000

ピッチャー
ISO 8000 1/4000

バッター
ISO 6000 1/1000

丸佳浩
ISO 6000 1/1000

坂本ジャイアンツ守備
ISO 5000 1/1000

バッター
ISO 8000 1/4000

岡本ジャイアンツ
ISO 8000 1/4000

坂本ジャイアンツ
ISO 5000 1/1000

ピッチャー
ISO 6000 1/1000

まとめ

理想は憧れの選手をブロマイド写真の様に上半身を画角一杯にして撮影したいところですが、東京ドームは選手との距離も遠いですし、仮にもっとすごい望遠レンズがあったとしても被写体をきちんと画角におさめるのは至難の業になりそうなので、二階席からの撮影であれば、この程度が限界なのかもしれません。

また、僕自身は野球経験者なので、選手の動きを理解したり、動作でシャッターを切るタイミングが計れたりできて撮影し易さを感じたので、そのスポーツを経験したことがあるかないかでも、撮影レベルは違ってきそうです。

ただし、現在はコロナ禍の入場制限のおかげで前後左右の席が空いていたこともあって、比較的大きなレンズの使用もできましたが、満員の状態では使用できなかったと思います。

みなさん野球を撮影しに来ているのではなく、観戦しに来ているので、まわりに大きなカメラを持った人はほとんど居ませんでしたから、そのあたりはしっかりと認識して機材を選ぶ必要があると思います。

そんなわけで、また次回、野球観戦に行くことがあっても、今回と同じような装備で臨むことはなさそうです。

どうしても野球を撮影したいのであれば、二軍戦やオープン戦、シーズン後半の客足が落ちた時期を狙うのが良いのだろうと思います。特に二軍戦なんかは選手との距離も近いですから写真撮影にはうってつけかもしれませんね。

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