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写真テクニック 撮影

動物園での写真撮影の機材選定とポイントについて

更新日:

動物を撮影したい!という時に、野鳥を探して河川に行くのも良いですが、身近なところでいろいろな動物が撮影できる場所と言えば、やっぱり動物園かと思います。

というわけで、コアラで有名な多摩動物公園へ行って、動物の撮影をしてきました。

個人的には動物園は好きな場所ではありますが、撮影を意識して動物園に行ったのは今回が初めてでした。実際撮影してみると、いろいろと楽しくて、今後も動物園でもっといろいろな写真を撮りたくなったので、今後のための備忘録として、動物園での撮影のポイントや機材についてまとめておくことにしました。

動物園は気軽に行ける撮影スポット

動物園

動物園は多くの動物が近くで観られるだけでなく、ほどんどが公営ということもあり、入場料が安いというのも魅力で、気軽に行くことのできる撮影スポットでもあると思います。

園内も基本的には広々としていている場所がほとんどなので、大きな機材や三脚も使用できたりして、かなり撮影に恵まれた場所だと思います。

実際、動物園に行くと大きなレンズを備えた本格的なカメラを持って撮影を楽しんでいる人やグループも多いです。

子供と一緒に出かけた場合も、その他の施設と比べて、子供があちこち走り回ったとしても、それほど周りに気を遣う必要もなく、撮影に集中しやすいというのも動物園の良いところだと思います。

東京都で言えば、コアラで有名な多摩動物公園、パンダで有名な上野動物園を筆頭に、井の頭自然文化園、江戸川区自然動物園、羽村市動物公園などがありますし、近郊でもよこはま動物園ズーラシアや東武動物公園など、多くの動物園がありますから、気が向いた時にすぐに行けるというのも良いですよね。

動物園で撮影する際の機材について

動物園での撮影の機材について

望遠レンズが基本

動物園での撮影は望遠レンズが基本になると思います。

スナップや記念撮影的なものであれば、広角レンズや標準レンズで周りの景色が映るように撮影しても良いとは思いますが、そうでなければ広角レンズや標準レンズで撮影するメリットはほとんど無いものと思います。

実際問題で、動物園は基本的に人が多いですし、檻やネットなど、写真的にはあまり写って欲しくないものも多いです。ロケーション的には広角で撮影したくなるような場所では無いでしょう。動物との距離もそれなりに離れているので、動物をメインに撮影しようと思うと、必然的に望遠レンズをメインに使用することになります。

今回使用したレンズ

そんなわけで今回使用したレンズの紹介です。
僕は富士フイルムのAPS-C機であるXシリーズを使用しているので、富士フイルムの望遠ズームであるXF50-140(35mm判換算: 75mm-210mm相当)に1.4倍のテレコンバーターであるXF1.4X TC WRを装着して70mm-196mmF4 (35mm判換算: 107mm-299mm相当)という装備で撮影に臨みました。

そんなわけで、作例として掲載している写真は全てこのレンズを使用して、基本的には目一杯ズームした300mm程度で撮影しています。

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アップで撮影したいなら超望遠レンズ

基本的には最大で300mm程度のレンズでも不満はそれほどなかったのですが「もうちょっと寄れればなぁ」「もう少しアップで撮りたいなぁ」と思うことも少なくはありませんでした。

本格的なカメラを持った方々の装備を見ても、大砲のような超望遠レンズを抱えている方が多かったでので、どんな動物でも毛並みまでハッキリと移るようなドアップ写真を撮影するためには400mm以上の超望遠レンズを持ち込んだ方が良いかもしれません。

実際問題で、被写体として大きなサイや象などは距離が離れていたとしてもアップで撮影できますが、トラやライオンなど少し小柄な動物だと距離が離れてしまうと35mm換算で300mm程度のレンズだと顔のドアップというような撮影はできなくなり、体全体を入れられる程度にしか写せませんでした。

今回の撮影では、トラの顔をアップで撮影できなかったのが残念だったので、次回はもう少し望遠で撮影できるXF100-400(35mm判換算で152mm~609mm相当)あたりを持ち込めればと思っています。

ただ、あまり望遠過ぎると、今度は植物園や昆虫園などでの屋内の撮影では逆に不便に感じてしまうと思うので、超望遠レンズで望む場合には、被写体を屋外の動物だけと割り切るか、小動物用にマクロ系のレンズを別途用意しておいた方が良いと思います。

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檻やネットについて

動物園には当然ながら柵がや檻があります。
柵程度であれば、避けて撮影することもできますが、動物によっては、完全に金網や鉄棒で覆われた檻の中で飼育されているので、必然的にそれらも写ってしまうことになります。

超望遠レンズであれば、網などもボケて気にならなくなるかとは思いますが、オートフォーカスで撮影しようと思うと、フォーカスがネットに反応してしまってまともに撮影できなくなると思うので、マニュアルフォーカスでの撮影が基本となると思います。

檻やネットは撮影にとっては邪魔な存在ではありますが、どう避けながら撮影するかというのも動物園での撮影の醍醐味になるかもしれませんね。

明るいレンズ推奨

動物園の動物は基本的に寝ていることが多いので、シャッタースピードはそれほど早くなくても良い場合も多いですが、ヒョウやレッサーパンダなどは四六時中動き回っていて、意外と動きも速いので、それなりのシャッタースピードが必要になります。

また、屋内施設や曇天だと光量が不足して感度を上げざるをえないので、なるべく明るいレンズを使用した方が良いと思います。

今回の撮影ではF4通しでしたが、場合によってはISOを1600とかに上げなければいけなかったので「もっと明るいレンズが欲しいなぁ」とも思ったりもしました。しかし望遠レンズになると明るいレンズの選択肢は少なくなる上にとても高価になるで、カメラの性能を次第というところでもあるかもしれませんね。

三脚やストロボについて

三脚の使用について

公共施設での撮影になると、気になるのが三脚やストロボの使用についてですが、多摩動物公園のWebサイトのFAQによると、三脚の使用も大丈夫なようです。

しかし、条件付きで使用可というような感じで、長時間同じ場所で撮影したりするなどで、他のお客さんの邪魔になるような場合には申請が必要となるようです。

このあたりの判断は「常識の範囲」ということになるものと思います。
人の流れのある場所や狭い場所、人が多く留まる檻の前、混雑時などでの三脚の設置は控えた方が良いでしょう。

マルチクランプ

こういう時には、クランプ式の固定機材があると鉄柵やテーブルなどに固定できて便利かもしれません。

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ストロボの使用について

ストロボ、フラッシュ撮影は、仮に注意書きがなくても禁止と思った方が良いでしょう。夜間イベントなどは言わずもがなですが、日中であっても禁止!そう思っておいて間違いはないでしょう。

理由は考えなくても解ると思いますが、動物への悪影響が考えられるというのがまずあると思います。このあたりは写真を撮影する人の当然の弁えとして強く意識しておきたいところです。

その他の撮影に関する知識

その他の動物園での写真撮影に関する情報をまとめてみました。
多摩動物公園のFAQを参考にしているので、公営であればいずれも似たような条件になっているとは思いますが、動物園によってポリシーは異なるとは思いますから、それぞれの動物園のホームページで確認されるのが良いと思います。

ストックフォトでの販売

動物園で撮影した写真はストックフォトなどで販売できるようです。ただ、一般の人が写っていないものを選ぶなど配慮は当然必要かと思います。

ホームページやSNSなどでの公開

撮影した写真をホームページやSNSで公開するのも特に問題はないようです。
同様に一般の人が写っていないものを選ぶなど配慮は当然必要かと思います。

作例

ヤギ

インコ

サイ

象

象

トラ

オランウータン

オランウータン

ユキヒョウ

作例を踏まえての撮影のポイント

全体像よりアップが楽しい

鳥などであれば、全体を入れてみても良いなと思いますが、像やライオン、トラなどは、やはり顔のドアップ写真の方が迫力もあり楽しい写真になるんじゃないかと思います。

また、アップで撮影することで、檻やコンクリートなどの「萎え」の部分も排除できるので、動物園での動物写真は基本的にはアップで撮影した方が良いと感じました。動物園で見かけた本格的なカメラを持った人の多くが超望遠レンズを抱えていたのもこのあたりの理由があるものと思います。

被写体も豊富で楽しい

動物園は、被写体も豊富なので、一日中撮影をしていても飽きないというところがとても良かったですね。

以前までは動物の写真を撮影しても面白みがないと思っていたりもしましたが、改めて望遠レンズを持って撮影してみると、人物撮影と同じ様に動物にも表情があったり、切り取り方次第で素敵な写真になったり、もちろん上手く撮影できない場合もあったりして、終始楽しみながら撮影することができました。

また、変な話ではありますが、一般的な公園などであれば、大きなレンズを持ってうろちょろしていると怪しい人になってしまいがちですが、動物園だと普通に馴染んでしまうので、気兼ねなく撮影できるというのも動物園の素敵なところですね。

そんなわけで、また機会をみて動物園での動物撮影にチャレンジしたいと思います。

関東近郊の動物園

東京

多摩動物公園
上野動物園
羽村市動物公園
井の頭自然文化園
江戸川区自然動物園
板橋区立こども動物園 高島平分園
足立区生物園
町田リス園
両生爬虫類館
こども動物園 本園

神奈川

よこはま動物園ズーラシア
野毛山動物園
夢見ケ崎動物公園
横浜市立金沢動物園
相模原麻溝公園 ふれあい動物広場
平塚市総合公園ふれあい動物園
こどもどうぶつえん

埼玉

埼玉県こども動物自然公園
智光山公園 こども動物園
東武動物公園
大宮公園 小動物園
大崎公園 子供動物園
ふれあい動物の森
キャンベルタウン野鳥の森

千葉

市川市動植物園
千葉市動物公園
市原ぞうの国

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