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写真テクニック 基礎知識

写真撮影のシャッタースピードや絞りなどの基本設定値について解説

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写真撮影のシャッタースピードや絞りなどの基本設定値_10

写真撮影する際の基本の設定は、シャッタースピードと絞りとISO感度で、それぞれの役割はなんとなく理解したものの「で、基本の設定はどうすればいいの?」という疑問が残っていたので、撮影するそれぞれの環境での基本の設定について調べてみました。

もちろん、作品作りなどになるとそれぞれの設定を駆使して表現していくことになるため、これが正解という設定は無いのでしょうが、とりあえず基本中の基本として、この設定値なら、いわゆる普通のちゃんとした写真が撮れますよというような基本の設定です。

レンズの焦点距離の基本

レンズの焦点距離の基本

レンズの焦点距離はピントを合わせた時のレンズとセンサーとの距離で、焦点距離が短ければ広角レンズ、逆に焦点距離が長ければ望遠レンズとなります。

レンズの焦点距離の基準となるのは、いわゆる標準レンズと言われるレンズで50mmが標準とされ、人の目の視野に近く広角でも望遠でもないレンズになります。

ちなみにレンズの焦点距離の区分けの目安としては下記のようになります。

● 12mm以下:超広角
● 12mm-35mm:広角
● 35mm-85mm:標準
● 85mm-135mm:中望遠
● 135mm-300mm:望遠
● 300mm以上:超望遠

一般的に焦点距離は撮影する被写体や撮りたい写真によって調整することになります。

例えば人物を撮影する際は標準レンズよりも中望遠レンズの方が適していると言われています。

その理由として人物撮影の場合は、カメラを構えると被写体がカメラを意識してしまい自然な写真が撮れないなどの問題があるためで、ある程度の距離が取れる中望遠の方が自然な表情の写真が撮れるというわけです。

写真にハマればハマるほどレンズ沼にハマっていくのもそう言った理由があるのでしょう。

シャッタースピードの基本

シャッタースピードの基本

シャッタースピードの基本は手持ち撮影で手ブレをするかしないかが1つの基準になると思います。

一般的に手ブレをしないシャッタースピードは1/焦点距離 秒と言われていて、焦点距離の短い広角なレンズほど手ブレしづらく、逆に焦点距離の長い望遠レンズほど手ブレしやくすなり、使用するレンズによってシャッタースピードの基準は変わります。

50mmの標準レンズで考えれば1/50秒以上の速さであれば、一応手ブレしないシャッタースピードの目安になりますが、撮影の上手な人であればもう少し遅いシャッタースピードでも大丈夫でしょうし、僕のように雑な人などはもっと速いシャッタースピードでないと手ブレしてしまうかもしれません。

また、上記は景色など静止物を撮影する場合のお話で、車や乗り物、スポーツ選手などが被写体になる場合はもっと速いシャッタースピードでなければ、今度は被写体がブレてしまうことになり、シャッタースピードの設定に関しても、レンズや環境の明るさ、被写体を考慮して決定する必要があります。

あえてシャッタースピードを遅くして、車や水の流れを表現したり、躍動感を出したりするなどの手法もよく用いられています。

ISO感度の基本

ISO感度の基本

ISO感度を上げると暗い場所でも明るく撮影できるなどのメリットがありますが、ISO感度を上げるとノイズが乗ってしまうため、画質を考えればISO感度は低い方が良いわけで、できるならISO感度は低めにしておきたいところです。

しかし、手持ち撮影の場合だとISO感度を低めにするとシャッタースピードを遅くするしかないので今度は手ブレの問題が出てしまいます。

選択肢としては、できるだけISO感度は上げずに撮影することを考えて、それが無理なようであれば最終手段として感度を上げて撮影するということになると思います。

一般的にISO感度の設定は下記の数値が目安になります。

● ISO感度100-400:日中屋外
● ISO感度800~1600:室内
● ISO感度3200以上:照明も間接照明程度の薄暗い場所や日没後の撮影で手ブレを避けられないような場合に使用する

以前までの常識としてはISOが800以上になると明らかにノイズが乗った感じの写真になっていましたが、最近のカメラは乗用ISO感度が高くなってきていてISO感度3200程度でもほとんどノイズ感が見えなかったりするので、以前ほど気にしなくても良くなっているというのが実際のところだと思います。

絞りの基本

絞りの基本

レンズの絞りは一般的に開放絞りが最も画質が悪く、絞りが大きくなるほど画質が良くなると言われていて開放絞りから二段ほど落としたところがそのレンズのパフォーマンスが最も発揮されるようです。

絞りが大きいとよりシャープになるというのが一般的なところですが、絞りが過ぎると今度はシャッタースピードが遅くなる、回折現象が発生するなどの問題もあるので、絞りに関しても、被写体や環境、表現方法などで変更するのが基本となります。

F8あたりを1つの基準にして、そこから被写界深度を調整したり、シャッタースピードと相談したりする方法が基本となりますが、人によっていろいろ違っているようで、一応の基準としてF8やF16あたりと適当に決めておいて、その状態の写真から判断して、様々な条件に応じて、開放したり絞ったりして調整しながら撮りたい写真を撮るというような感じのようです。

写真撮影のシャッタースピードや絞りなどの基本設定値まとめ

すべてオートで撮影してしまえば、設定のことは全く考えなくてもよくなりますが、暗い場所等シチュエーションによってはとんでもない写真が撮れたり、撮りたい写真が撮れなかったりします。

また、せっかくそれらの設定ができる良いカメラを買ったのであれば、カメラのオート機能の助けを上手に利用しながら、設定を変更してマニュアルで撮影した方が撮りたい写真表現が出来るようになりますし、写真を撮ること自体も断然楽しくなると思います。

そのためにもやはり、それぞれの基本的な数値や設定を知っておく必要があるでしょうし、それらの基本が頭に入っていれば、環境や被写体に応じた正しい選択ができ、より素敵な写真が撮影出来るようになるはずです。

写真を撮影するにはいろいろと知っておかなければいけないことが多いですが、そこには必ず納得出来る理由がありますし、調べれば調べるほど面白いものですね。

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