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Leofoto Leofoto アクセサリー

【Leofoto】マルチツール LMT-10購入レビュー

更新日:

Leofoto 三脚用マルチツール LMT-10

Leofoto(レオフォト)と言えば中国の三脚メーカーですが、そのLeofotoの三脚のメンテナンスなどに便利なマルチツールがあったので購入してみました。

購入したのはLMT-10と呼ばれるもので、プラスマイナスドライバーの他六角レンチなどが10種類セットになった工具キットになります。

Leofotoマルチツール LMT-10

Leofotoマルチツール LMT-10

RRS(Really Right Stuff)のMTX® MULTI-TOOLに似た製品

LeofotoのマルチツールLMT-10はプラスチック製の筒がパッケージになっています。

この時点で鋭い人は気が付くと思いますが、RRS(Really Right Stuff)のMTX® MULTI-TOOLにとってもよく似た製品になります。

Leofotoの製品は海外の一流メーカーであるGITZOやRRSの製品と良く似ているため「オリジナリティが課題」などと言われていたりしますが、このマルチツール LMT-10も、そんなそっくりさんな製品の一つです。

Leofotoのマルチツール LMT-10

なにはともあれ、プラスチック製の筒からLeofotoのマルチツール LMT-10を取り出してみると、ドライバーの持ち手のような形状をした製品が出てきます。

大きさは手のひらサイズで、ごくごく普通のドライバーの持ち手と同じくらいの大きさになります。

ビット式のマルチツールです。ビットと呼ばれるドライバーの先っぽの部分だけのツールをこのドライバーの持ち手の先に取り付けることで沢山のツールをコンパクトに持ち運ぶことができるのです。

ビットツールは持ち手の中に格納されている

ビットツールは持ち手の中に格納されている

Leofotoのマルチツール LMT-10に使用するためのビットツールは持ち手の中に格納されています。

持ち手のお尻の部分のシルバーの金属パーツをくるくると回すと「ズルリ」という感じで内蔵のごとくビットツールの塊を取り出すことができます。

本体は樹脂製であまり高級感は無い

ビットツールの取り外し

ビットツールは一つずつホルダーから取り外して使います。
かなり密集して取り付けられているので、取り外し勝手は良いとは言えません。上部のツールはまだ取り外しやすいのですが、根元側に取り付けられているツールは上部のツールを外してからじゃないと取り外せません。

1cmほど持ち手を長くすれば上下どちらからでも取り外しが出来るようになるので問題解決できそうなのですけど、残念ながらそうはなってはいません。結果として良く使うツールは上部に配置して、あまり使わないツールは下部に移動させたほうが使い勝手が良くなります。

ホルダーが樹脂製なので、何度か付け外しを行っていると割れて使い物にならなくなるのではと思います。耐久性にやや不安があるかもしれません。ホルダーが壊れてしまうとツールは適当に持ち手の中に放り込むしかなくなるわけで、もうちょっと材質がどうにかならなかったのかなと思います。

本家?RRSのマルチツールMTX® MULTI-TOO

RRS MTX® MULTI-TOOL
Photo via:https://www.reallyrightstuff.com/search?keywords=mul

ちなみに上記がRRSのMTX® MULTI-TOOです。

細部のデザインは少し違っていますが、基本的には同じですね。

RRSのマルチツールも持ち手の部分やビットツールのホルダー部分が樹脂製だったりして、RRSの製品らしからぬチープな感じらしいのですが、Leofotoのマルチツールも同じく持ち手の部分とビットツールホルダーは樹脂製で、正直なところ安っぽいです。あ、もちろんビットツールなどは金属製なので安心してください。樹脂部分は本体の持ち手部分と、ビットツールを束ねている軸です。

RRSのMTX® MULTI-TOOLよりも割高

Leofotoは、GITZOやRRSなどの一流海外メーカーの製品とよく似たデザインで品質の良い製品をリリースするにも関わらず、価格は一流海外メーカーと比べると半値以下だったりするというところが大きな魅力です。

品質が良いのに安い!というところが最大の魅力なのですが、参考までにRRSのMTX® MULTI-TOOLとLeofotoのLMT-10の価格を比較してみると。。。

● RRSのMTX® MULTI-TOOL : $50.00
● LeofotoのLMT-10 : $43.00

かろうじでRRSの方が高いのですが、実はビットツールの数が全然違います。ビットツールのセット内容は下記の通り。

RRSのMTX® MULTI-TOOL

● プラス:#1、#0、#00
● マイナス:#2、#1
● トルクス:T25、T20、T15、T10
● ヘックス:インチ10 種(7/32, 3/16, 5/32, 9/64, 1/8, 7/64, 3/32, 5/64, 1/16, 0.05)
● ミリ3 種(3mm, 2.5mm, 2mm)
全22種類

LeofotoのLMT-10

● プラス
● マイナス
● ヘックス:8種(1mm, 1.5mm, 2mm, 2.5mm, 3mm, 4mm, 5mm, 6mm)
全10種類

言っちゃなんですが、マルチツールなんてのは使い勝手が悪いのを承知でコンパクトさを優先させているツールなわけで、そのコンパクトさの中にどれだけツールが詰め込められるのかが勝負みたいなところがあります。

ツール数の差は圧倒的にRRSの勝ちなのにも関わらず価格はわずか$7しか変わらないのです。

RRSのMTX® MULTI-TOOLもRRSの製品の中では異常なほど安いので、おそらく自社ではなく、どこかに委託して製造しているんじゃないかなと思いますが、それを考慮してもLeofotoの製品がRRSの製品よりも割高な感じになってしまっているのはなんとも複雑な気持ちです。

ヘックスレンチにインチとミリの違いがある

その他のチェックスべき違いはRRSはインチなのに対して、Leofotoはミリになっている点。三脚などの用品は基本的にインチが多いのでRRSの方が使いやすいと思いますが、日常でも使おうと思うとLeofotoの方が日本国内では使いやすいかもしれません。あとLeofotoの三脚や雲台に使用されている六角ネジはmm単位のようなので問題なく使えそうです。

のっけから、Leofotoマルチツール LMT-10についてあまり良いことを買いていませんが、写真機材用のマルチツールとしては良い部分ももちろんあるので解説していきます。とは言ってもRRSのMTX® MULTI-TOOLのコンセプトと丸かぶりなんですけどね。

Leofotoマルチツール LMT-10の使い方

ビットツールはマグネット式

ビットツールはマグネット式

Leofotoマルチツール LMT-10の先端にビットツールを取り付けられるようになっていて、通常のドライバーのような感じで使用することができます。

ビットツールはマグネット式になっていて、先端にビットツールを近づけると吸い込まれるように装着されます。なので持ち手を下に向けてもビットツールが脱落するなどの問題はありません。マグネット式のギミックはビットツール系の工具では王道です。

ビットツールの収納方法

ビットツールの収納

上の方の文章でも少し触れましたが、ビットツールはこんな感じでバナナのように密集した状態で収納されています。

ビットツールにはサイズが刻印されているので必要な太さのツールを見つける際に判りやすくなっていて、この点は高く評価したい火事ですね。贅沢を言えばRRSのビットツールのようにブランド名も一緒に刻印されていると嬉しかったんですがLeofotoという文字がビットツールのサイズに対して長すぎるのか、残念ながら刻印はされていません。

持ち手はミニポールにもなる

持ち手はミニポールにもなる<

持ち手のビットツールの差込口は3/8インチのネジ状になっています。反対にボトム部分には3/8インチのネジ穴が空いていて1/4インチの変換アダプターが埋め込まれています。

ミニポール

これはどういうことかと言えば、マルチツールの本体をミニポールとして使用することができるということになります。

例えば、Leofotoのミニ三脚であるMT-03とマルチツールを使用することで、15cmほど高さを稼ぐことができます。元々が小さな三脚ですから15cmも高さを稼げるとかなり利用できる幅が広がって便利に使えるようになります。

自分撮り棒

他にもLeofotoのスマートフォンホルダーPC-90IIと、ボールヘッド雲台のLH-30などと組み合わせて、持ち手として活用することもできます。上記のような写真の組み合わせいすることでスマートフォンでの動画撮影などが非常に安定しておこなえます。

マルチツールでこのような使い方を展開してくれるのは非常にナイスなアイディアですね。RRSのMTX® MULTI-TOOLでも同様の使用法をを提案していますけど。。。

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Leofotoのマルチツール LMT-10まとめ

Leofotoのマルチツール LMT-10まとめ

当初は全く買う予定もなかったLeofotoのマルチツールのLMT-10でしたが、カーボン三脚やミニ三脚のMT-03を購入して後だったということもあり勢いで購入してしまいました。

Leofotoの品質の良さにちょっと感動していたことや、元々マルチツール好きということもあって「一体どの程度の素敵な工具なんだろう?」という好奇があったわけです。

正直な感想としては「餅は餅屋かなぁ」というところで、三脚メーカーの工具に工具メーカーほどのクオリティは求めてはいけないというところで落ち着きました。

きちんとした工具が惜しいのであれば、PB SWISS TOOLS やWeraなどの工具に定評のある有名メーカーから選択するのが良いと思います。きっと同じ価格帯で所有欲を満たしてくれるような素晴らしい工具が手に入れられるでしょう。

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とは言いつつも、全てが駄目かというとそうではありません。
他にマルチツールを持っていない人で、写真関係を趣味にしているのであれば、メンテナンス用にこのマルチツールは持っていても良いんじゃないかなと思います。

実際問題でL字プレートやクイックリリースプレートをカメラに取り付ける際には六角レンチを使うこともありますから、カメラアクセサリー的に気軽に持ち歩けるものであれば、ちょこちょこと活躍してくれるのではないかと思います。

特に、公式ページでも使用事例としても挙げられているミニ三脚のTM-03との相性は良いですし、スマートフォンホルダーPC-90IIの持ち手として考えても意外と使いやすかったです。

実のところで、Leofotoのマルチツール LMT-10はミニポールや持ち手として使用するというのが本来の使い方であって、マルチツールがオマケ的なものなのかもしれません。

最終的に「満足度は?」と聞かれると、マルチツールはLeofotoにこだわらずともいろいろなメーカーから素晴らしい工具がたくさん出ていますから、わざわざLeofotoお工具を選択するかと言うと厳しいんじゃないかと思います。

また、普通のマルチツールではなくカメラアクセサリーに特化したマルチツールが欲しければ、RRSのMTX® MULTI-TOOLを選択した方が何かと良いでしょう。

便利なのは間違いがないので、ミニ三脚のMT-03を持っているような人がLeofotoで揃えたいというのであれば、購入してみても良いものだと思います。

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