Leofotoのシステマティック三脚であるサミットシリーズ(LM系列)を購入しました。
システマティック三脚はGITZOに代表される三脚のシステムで、天頂部分のエイペックスのフラットな台座部分を取り外すことができて、ハーフボウルレベリングベースやセンターポールなど、好みのシステムに入れ替えることができる三脚です。
Leofotoのシステマティック三脚としてはマウンテンシリーズ(LN系列)が以前からありましたが、2019年より新しくサミットシリーズ(LM系列)を展開するようになりました。それにともないマウンテンシリーズの一部が廃番になるなどしているため、今後はサミットシリーズをメインに展開していくものと思います。
今回Leofotoのシステマティック三脚を購入したので、より便利に活用するために、LeofotoのギアセンターポールGC-404Cを購入したのでレビューをしてみます。
ギアセンターポール
ギアセンターポールとは
ギアセンターポールとは、通常のセンターポールとは違い、ギア駆動になっているセンターポールです。
一般的にはGITZOのシステマティック三脚で使用するギアセンターポールを思い浮かべる人が多いと思います。
ギアセンターポールのメリット
通常の撮影ではギアセンターポールが有ったほうが間違いなく便利です。なのでシステマティック三脚を手に入れたらセンターポールを使えるようにしたいところです。
センターポールが欲しいだけであれば、通常のセンターポールという選択肢があり、価格も安いのですが、ギアセンターポールを使用した方がいろいろと便利なことも多いので、どうせセンターポールを使えるようにするのであれば、個人的には以下のようなメリットがあるため、圧倒的にギアセンターポールがおすすめです。
昇降が楽で安全
センターポールは高さ調節をしようとするとロックを外した瞬間にストンと落ちてしまったりすることがあります。この際に手を詰めてしまうったり機材を落としてしまうなどの事故になることもあります。
ギアセンターポールであれば、ロックを外してもその位置に留まってくれるので、安全に昇降させることができます。
高さの微調整が楽
ギアセンターポールは少しずつ動かすことができるので高さの微妙な調節が非常に楽に行なえます。
特に重たい機材を載せているような場合には、高さ調整には苦労するものですが、ギアセンターポールがあれば狙った高さに簡単に調整することができます。
物撮りの際などは頻繁にカメラの高さを変更すると思いますが、そんな時にギアセンターポールがあると撮影効率は格段に上がります。
この便利さを覚えてしまうと、三脚の脚の伸縮だけで高さ調整するなんて、非効率過ぎてやってられなくなります。
ギアセンターポールのデメリット
通常のセンターポールに比べて重たく高価
ギアセンターポールはアルミ製であることや、ギア機構があるので、カーボン製のセンターポールと比べると倍くらいの重量になります。
そのため、携行性では劣ることになりますが、ギアセンターポールは極太三脚用の三脚アクセサリーと思って間違いないでしょうから、重量を気にする人は少ないかもしれないですね。
また、通常のセンターポールと比べると高価というのもデメリットの1つかと思います。
Leofotoのギアセンターポール
GC-404CとGC-364C
LeofotoのギアセンターポールはGC-404CとGC-364Cの2種類は2019年末に新製品として発表されましたが、2020年8月現在でまだ日本での販売はされていないようです。
GC-404CはLM-40シリーズ用、GC-364CはLM-36シリーズ用になります。いずれも機能は同じですが、LM-40シリーズとLM-36シリーズとではアペックス部分のボウルアダプターの大きさが異なるため、サイズ展開しているという感じです。
Leofotoギアセンターポールスペック
GC-404C
● 重量 797g
● 全長 480mm
● ポール直径 32mm
● 台座径 63mm
● 100mmボウルアダプター用
参考 システマティック三脚LM-404C(サミットシリーズ)購入レビュー
GC-364C
● 重量 760g
● 全長 480mm
● ポール直径 32mm
● 台座径 63mm
● 750mmボウルアダプター用
GITZOギアセンターポールとの比較
Leofotoの製品は他社製品とよく似ている製品が多いという指摘ががありますが、LeofotoのギアセンターポールもGTIZOのギアセンターポールとよく似た製品です。
なので、基本的な機能や構造も大変よく似ています。
ただし、完璧に同じかと言われればそうではなく、基本的な部分は同じだとしても、サイズも異なりますしデザインも異なります。
また、ギアセンターポールは、どのメーカーが製造したとしても、似たような製品になってしまうと思われるので、似てしまうのはある程度仕方がないところはあるかと思います。
上記の写真はGITZOは5型用のGS55313GSなのでLeofotoのギアセンターポールはよりも少し大きい感じです。GITZOの2/3/4型用と同じくらいの大きさかもしれません。
Leofotoのギアセンターポールの価格は海外価格で約200ドル程度です。日本で販売された場合には25,000円くらいになるのではないかと思っています。
GITZOのギアセンターポールが50,000〜35,000円くらいなので、2/3程度の価格ですね。
ちなみにLeofotoのシステマティック三脚はGTIZOのシステマティックとそっくりだという指摘がありますが、並べてみると、取り立てて似ているという感じではないですよね。
LeofotoギアセンターポールGC-404C使用レビュー
Leofotoの製品を購入して失敗することが最近多かったので、ちょっと半信半疑な気持ちでこのギアセンターポールを購入してみたのですが、実際使用してみると意外と造りも良くて動作もスムーズということで、現在のところ非常に満足して使用できています。
正直なところ、ちょっとLeofotoには失望しかけていた感もあるんですが「やればできるじゃん」と思わせてくれる感じの良い三脚用アクセサリーです。
付け外しが簡単
フラットマウントからギアセンターポールへの交換はエイペックス部分を入れ替えるだけの簡単な作業なので数分あれば入れ替え作業が完了します。
元に戻す場合でも同じなので、ハーフボウルレベリングベースを使用したい場合にもサササッと入れ替えられてしまうのはとても便利です。
GITZOのシステマティック三脚でギアセンターポールを入れ替えるよりも楽に交換作用を行えます。
ヘッド部分
マウント部
マウント部分の径は63mmです。
Leofotoの標準的な自由雲台LH-40やギア雲台G4などのボトム径は60mmなので、これらの雲台を載せるには丁度良いサイズのマウント径になると思います。
最も大きな自由雲台のLH-55を使用した場合はボトム径が72mmなので少しはみ出しますが、見た目を損なうほどではなく、重量級の機材を載せられるような雲台全般で丁度良いサイズで使用できると思います。
また、マウント部には三箇所、回転防止のためのイモネジが埋め込まれていて、雲台をが外れてしまわないように裏からイモネジをねじ込むことでマウントと雲台を固定させることもできます。
両端にマウント
センターポールの両端がマウント状になっていて、反対側にも雲台が取り付けられるようになっています。
センターポールを取り付けると開脚してのローアングル撮影ができなくなってしまうという欠点がありますが、両端に雲台を取り付けられるので、反対側にカメラを取り付ければセンターポールを残したままのローアングル撮影も出来るということになります。
ウェイトを掛けたい場合には三脚ネジ付きのフックを別途用意すると良いと思います。
ちなみに、両端とも三脚ネジは取り外せるようになっていて1/4"と3/8"互換のネジになっています。
蝶ネジ
高さの調整が出来た後には、台座下にある蝶ネジを締めることで、ポールが固定されポールのガタがなくなりブレを無くすことができます。素材はシルバーのアルミで良い感じです。
ギア部
ギア部もコンパクトにまとまっています。
レバー部のローレット加工なども美しいですね。
動きも滑らかで良いと思います。
センターポールに刻まれたギア加工も綺麗です。
不満点
レバーの位置がかなりギリギリに設計されているせいで、ギアセンターポールを三脚に固定する位置が少しでも左右にズレると、三脚の脚の根本にレバーが干渉してしまいます。「どうしてこんなにギリギリに設計したんだろう?」と思うくらいのギリギリさ加減なので位置決めが最も面倒です。
きちんと位置調整しないとレバーを回転させるたびに脚に当たってしまうので、傷が付いてしまうことも考えられるので、もう少し余裕のある設計にして欲しかったなと思います。
あとは構造的な問題ですが、エイペックス部分の拡張ネジ穴がレバーの可動範囲に入るので使えなくなってしまう点、他のレバーとも鑑賞してしまうためギア部を取り付けられる方向が一箇所に限定される点などが不満点となりますが、概ね満足度の高い製品だと思います。
LeofotoギアセンターポールGC-404Cレビューまとめ
GITZOのギアセンターポールのコンパクト版という感じで、動きもスムーズ、軽い力で昇降できるなど、使用感はなかなか良好です。
三脚はセンターポールが有った方が断然便利なので、システマティック三脚を選択した人には、是非ギアセンターポールの導入をおすすめしたいですね。
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