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俯瞰撮影も出来るLeofotoのスライディングアームHC-28購入レビュー

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LeofotoのスライディングアームHC-28

Leofotoの三脚で俯瞰撮影やマルチカメラ撮影などを出来るようになるスライディングアームHC-28の購入レビューです。

LeofotoのHC-28はセンターポールレスの三脚でセンターポール的に使用できたり、スライディングアームとして使用できたりする便利なアイテムです。

Leofoto HC-28

Leofoto HC-28

Leofoto HC-28はHolizontal Panoramic Carbon Fiber Center Column Systemと呼ばれるもので以下の3つの特徴を持つ三脚用のアクセサリーです。

● 水平ポール
● 360度パンニング
● カーボン製
● センターポール

製品名のHCはおそらくHolizontal Centerコラムの頭文字で、HCのあとの28はパイプの太さを表していて28mmということになります。

HC-28のスペック

● ポール長さ:400mm
● ボール径:28mm
● 重量:413g
● 耐荷重量:10kg
● パンニング部径:46mm
● 台座底面径:49mm
● 台座部ネジ穴 3/8"
● マウント部ネジ 1/4-3/8互換

HC-28の特徴

パンニングベース

パンニングベース

ベース部分はパンニングでき、360度回転させることができます。パンニング部のサイドに備わっているノブを締めることでパンニングを固定できます。

ちなみに台座底面径は49mmなのでレンジャーシリーズの三脚であれば、いずれもジャストサイズな感じで装着できるものと思います。

角度調整機構(ティルト)

角度調整機構(チルト)

ポールの角度を調整することができます。
これにより、ポールを水平にするだけでなくセンターポールのように使用したり、斜め上や斜め下など様々な角度でカメラを固定して撮影ができるようになります。

可動部分もサイドにあるノブを締めることで固定できます。

稼働域は180度で、センターポールのようにポールを垂直にしてマウント部分を真上にした状態から、マウント部分を真下にした状態まで動かせます。

これによりセンターポールを逆差ししたりする必要もなくローアングル撮影もできます。

気になるのは頻繁に動かす部分なのでギア部分が摩耗してしまう点で、数回使用した状態で、既に塗装が剥がれています。素材はアルミと思われるのでそのうちギアの山が丸くなってしまいガタが出てしまうのではないかと思います。

スライド機構

スライド機構

ポールはスライドできるようになっていて、自由に支点を変更できます。こちらもサイドにあるノブを締めれば固定ができます。

回転防止の工夫

回転防止溝

ポールには溝が切ってあるので、ポールの固定を解放した時にもカメラの重みで「クルッ」と回転してしまわないようになっています。これがないと転倒などの事故にもなってしまいかねないので重要なポイントですね。

雲台固定用ネジ

Leofotoの三脚類では共通した仕様ですが、雲台をマウントする部分には雲台を固定するための3つのネジが備わっています。

水平な状態で使用する場合はあまり有り難みを感じませんが、俯瞰撮影などの場合は、この機構がないとカメラの重みで雲台が回ってしまったりするので、こちらも重要なポイントです。

価格と質感

価格と質感

Leofoto HC-28の国内での販売価格は15,000円程度ですが、参考までに中国大陸価格では488元(1元=18円で約8,000円)です。(2020年7月13日現在でのレートは1元=15.25円程度なので税金などを考慮して1元=18円換算で計算しています。)(※2020年7月18日現在で実売価格が13,500円程度になっています。)

もちろん、そこには輸送コストや販売見込み数、総代理店から販売店へのマージンなどの兼ね合いもあるので価格設定に関して特に言及するところではありませんが、質感などを考えると中国大陸価格が妥当だと思えるというのが正直な感想です。

ちょっと価格が高すぎる印象

余談になってしまいますが、Leofotoが人気になったのは価格に対しての品質が良いというところだったと思います。しかし、最近は全体的に価格が高くなっている印象です。調べてみても有象無象の中華メーカーだけでなく、有名メーカーの製品よりも値段が高くなっている気がします。

安くてそれなりに良い品質というのがLeofotoの最大の魅力だったわけですが、割高感が強くなってしまっては、Leofotoの魅力が無いのも同然で、わざわざLeofotoを選ぶ必要を感じなくなってしまいます。

実際問題でこのスライディングアームもSLIKのスライディングアームが7,500円、Manfrottoのアクセサリーアームが10,000円程度となっていて、いくらLeofotoのHC-28がカーボン製とは言え、割高感があるのは否めません。

Leofoto HC-28使用した感想

Leofoto HC-28使用した感想

上に書いたように中国大陸価格程度であれば納得の品質と価格ですし、これらの有名メーカーの対抗製品として非常に魅力があるものになったのではないかと思います。

もともと国内価格が高いのに加えて、Leofoto自体も高級路線に舵を切った感じがありますが、高級路線で勝負できるほどの質感があるかと言われると難しいところで、コストパフォーマンスという最大の魅力を捨ててしまう方向への舵切りはブランドの失墜にも繋がるんじゃないかなと、余計な心配をしたりしています。

良い点

センターポールとスライディングアームの二役

HC-28と組み合わせることでポールを垂直に立ててセンターポールとして使用したり、スライディングアームに切り替えて俯瞰撮影やローアングル用としても使えたり、レンジャーシリーズの三脚でできる撮影の幅が一気に広がるのは素晴らしいと思います。

調整が楽

角度を調整する部分はノブを少し緩めれば動かすことができますし、ギア形状になっているので、強く締めこまなくてもしっかりと固定されるほか、ポールの支点の調整もスムーズにおこなえるなど、位置調整などが楽なのも良いと思います。

軽量

カーボン製のポールなのと、金属部分もコンパクトで肉抜きがされているため、見た目の印象よりも軽いです。持ち運び前提に導入を考えている人にとっては重要なポイントでしょう。

コンパクトに収納できる

コンパクトに収納できる

レンジャーシリーズの三脚でHC-28を使用した場合、収納時には、ちょうど三脚の脚と脚の間にポールを収めることができるので、レンジャーシリーズのコンパクトさを損ねない感じで収納できます。このあたりはよく考えられたデザインになっていると思います。

例えばLS326Cに取り付けた場合、多少の窮屈さはありますがHC-28を装着したままオリジナルの三脚バッグに収めることができます。

衝撃吸収用のゴム

衝撃吸収用のゴム

ポールの両端にはゴムが付属していて、センターポールを緩めた際にカメラの重みでストンと落ちてしまうようなことがあった場合にも手を挟んでしまうなどの事故を防げたり、ポールが当たって三脚の脚を傷つけたりすることがないような工夫がされています。

悪い点

質感や加工

上にも書きましたが15,000円という価格はLeofotoというメーカーに対してのこだわりがなければ、割高に感じてしまう価格だと思います。

そこそこの価格がするものですから、それなりの質感があって欲しいところですが、実際はそこまでの質感がありません。

例えば、角度調整部分のギア加工部分は摩耗しやすい部分なので摩耗することを見越して別の金属を使用して対処するなどして欲しいところです。

ポールにはビス

また、ポールにはビスのようなもの両端に打たれていますが、その位置がズレていたりするなど、細かい部分で残念なところが目立ちます。

ウェイトフックの不具合

ウェイトフックの不具合

ポールのエンドにはウェイトフックが付属しているのですが、残念ながらフック部分が上を向いていない状態で固定されています。このフックは1/4インチネジで固定されているだけなので、バッグなどをぶら下げようと思うと、重みでフックが回転してしまったり、フックが外れてしまうということが懸念されます。

このような製品の場合、多くは角度調整できるようになっていたりもするものですが、残念ながら角度は固定されています。また不幸にこの角度はバッグなどを提げた場合、反時計回りに力が加わってしまうのでネジが緩んでしまうことも考えられ、用途を考えると怖くて使えません。


通常、このような用途のフックは必ず上を向いているものと思いますし、そうなっていないと都合が悪いというのは実際に使用してみればすぐに気がつくことでもあると思います。

にも関わらず、このような仕様でもそのまま出荷してしまうところは、やはり中国メーカーというところかもしれません。

さすがにこのままでは使用したくないので、Leofotoに問い合わせをすることとなりました。

対応

Leofotoに直接問い合わせと改善要求要をした結果、補修パーツを新たにデザインしてくれるようなので、問題は解決される見込みです。

中国メーカーの製品は日本製品に比べると不良品や「?」と思うことも多いですが、交換対応に関しては柔軟に対応してくれる場合がほとんどですし、希望や改善して欲しい点を伝えれば受け入れてくれることも多いので、気になることがあればメーカーに直接不満を伝えるのが良いと思います。(※購入店や代理店ではなくメーカーに直接というのがポイントです。)

Leofoto LS-284CVLとの比較

Leofoto LS-284CVLとの比較

Lepfotoの三脚にはLS-28CVLと呼ばれる俯瞰撮影ができるモデルがあります。

LS-284CVLはセンターポールを備えた三脚で、センターポールを引き抜いてスライディングアームとして使用できるようになっています。用途としてはHC-28とぼほ同じです。

センターポールはLS-284CVLもパイプ径が28mmになり、HC-28と同じですが、剛性的なところではLS-284CVLの方がしっかりした感じがあり、耐久性などの面ではLS-284CVLの方が優れていそうです。

一方で、HC-28の方がどの三脚にも取り付けられるという点でより利便性が高くなっています。

個人的にはLS-284CVLも所有しているので、きちんと俯瞰撮影したい時などはLS-284CVLになりそうです。ただこれから俯瞰撮影用の機材の購入を考えている場合にやLS-284CVLは46,000円程度なので、そここその値段がしてしまうことや、追加で三脚を一品増やしてしまうことにもなるので、ちょっとした俯瞰撮影をしたいと考えているような人にとってはHC-28の方がおすすめです。

LS-284CVLについては下記の記事でレビューしています。

参考 → Leofotoのカーボン三脚LS-284CVL購入レビュー

LeofotoのHC-28まとめ

LeofotoのHC-28まとめ

Leofotoの製品を考える時に重要なのは、けして一級品ではないという点。しかしそこまでシビアさを求めないような撮影であれば必要十分な性能を備えていて、価格に対して非常に良い製品というところがLeofotoの最大の魅力かと思います。

逆に言えば高価格化してしまうとLeofotoの魅力は半減してしまうというものでもあると思いますし、実際問題で価格が高くなれば他のメーカーの製品も視野に入ってきます。

このHC-28に関しても例外ではなく、15,000円という価格で考えると割高感があるものですし、ManfrottoやSLIKなどの有名メーカーのスライディングアームが1万円以下で購入できますし、有象無象の中華メーカーであれば5,000円以下で購入できます。それを思うと、わざわざLeofotoの製品を選ぶ理由はLeofotoへのこだわり以外に見つけられません。

Leofotoの最大の魅力である格安なのに良い品質の製品ではなく、逆に割高に感じてしまう点、他のメーカーでも安く似たような製品もあるというところで、積極的にHC-28をおすすめはできないなというのが正直な感想です。

もちろん製品自体は便利なものですし、それなりによく出来ていると思いますし、面白い製品だと思います。三脚と同一メーカーにした方が見た目も良くはなるのでLeofotoにこだわりたい人にとってはHC-28を選択する理由にはなると思いますが、俯瞰撮影などを頻繁に行うのでなければ他のメーカーの製品でも良いのではと思います。

繰り返しますが、残念なのは価格設定の一点ですね。
例えば三脚のように少々大陸価格よりも高くでも、三脚全体と品質で考えればそれでも「安い」と思えるものであれば、納得もできるところにはなると思いますが「これでこの価格かぁ」と高い方の印象になってしまうようなものに関しては価格は見直した方が良いんじゃないかと思ったりもします。

実際問題で中国大陸価格ではHC-28はLeofotoの三脚ストラップよりも安い価格で販売されています。
その三脚ストラップはの国内価格は10,000〜11,000円程度なので大陸価格と比べてもそれほど高い印象はありません。なのでHC-28もそのくらいの価格であればお買い得感も出てきてLeofotoの本来の魅力も損なわれずに済んだのになぁと思います。

最後は輸入販売店へのメッセージみたいになってしまいましたが、以上がHC-28の詳細と使用してみた感想です。

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Lefoto(レオフォト)の製品に関する情報は下記にまとめていますので興味のある方は参考にしてみてください。

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