Leofotoの数ある雲台の中で人気の高いギア雲台のG4の細部についてのレビューです。
アルカスイスのD4タイプのギア雲台としては格安ではありますが、それでも国内価格は6万円前後ということもあり、それなりの品質や質感を期待したくなるかと思います。
長く愛着を持って使用するためには、機能面だけでなく、所有欲を満たしてくれるような質感や、細部の造り込みなどは、重要視したい部分です。
そんなわけで、今回はLeofotoのギア雲台G4の細部をマクロレンズで撮影してみました。質感など、なかなか言葉では伝えづらい部分が伝われば幸いです。
Leofoto G4 ノブ部分詳細
Leofotoのギア雲台G4にはメインのノブが2つ、ギアを解除固定するためのノブが2つ、パンニングを固定するためのノブが1つが備わっています。
メインノブ左
メインのノブには目の細かいローレット加工が施されています。
Leofotoのギア雲台G4を手にした時、最初にこのメインノブのローレット加工に目を惹かれるのではと思います。
見た目も良く、滑り止めの効果も大きく、操作感にも直結する重要なポイントです。
ネジ隠しのための黒い蓋との合わせもズレが無く綺麗に収まっています。
さらに拡大してみました。
細かい部分まで均一に加工がされています。
メインノブ正面
正面のメインノブも同様に細かなローレット加工がされています。
ギアを動作させるという同じ目的のためのノブが同じデザインになっていると操作が分かりやすくて良いですね。
メインノブを横から撮影してみました。
アールの多い形状で形も綺麗です。
パンニングギア固定解除用ノブ
操作時は親指が当たる部分には滑り止めのための細かく溝が刻まれています。
軽量化を目的としたと思われる三角の肉抜きや、ネジ隠しのための黒い蓋との合わせもピッタリとしていて綺麗ですね。
角もしっかりと取られてアールが効いた細かな加工が施されてるのが確認できます。
ロールギア固定解除用ノブ
本体の真ん中にあるロールを固定するためのノブも同様に滑り止めのための細かい溝が刻まれていて、三角の肉抜き、黒いネジ隠しの蓋がされています。
いずれも細かい部分までされていて良い質感になっています。
パンニング固定解除用ノブ
雲台底部分のパンニング機能を固定解除するためのノブです。
ノブの向きによっては、カメラやレンズなどと干渉してしまう部分でもあるので、引っ張ることで向きを変えられるようになっています。
その他のノブと同様に角が取られてアールの多い綺麗なデザインです。
Leofoto G4 本体目盛りや刻印詳細
台座の角度刻印
本体正面にはLeofotoのロゴとマークが刻印されています。
台座部分にはパンニング時に角度が判るように5度刻みで目盛りが刻印されています。
なので30度ごとに数字も刻印されているのですが、気になるのは数字の刻印の間にある長い目盛りの数字です。例えば180度と210度の中間にある目盛りは195度なんです。
それほど必要とする情報ではないので問題にはなりませんが、これは感覚的に分かりづらいので、190度、200度のところの目盛りを長くして欲しかったと思います。
前後の角度刻印
雲台の肩口にクランプの動作角度が判るように前後は前に90度、後ろに40度分の目盛りが刻印されています。
●が指標になります。
実際問題であまりこの目盛りを見ることはないと思いますが、デザイン的にギア雲台のメカメカしさも強調されて良いですよね。
ロールの角度刻印
クランプ下の部分にはロールの角度が確認できるように5度刻みで左右に30度分の目盛りが刻印されています。
非常に見づらい部分にある刻印なので、飾り程度の存在ではありますが、やはりデザイン的には良いと思います。
本体肉抜きなど
本体は軽量化を目的としたと思われる肉抜きが多数施されています。
本体右側の前後ギア固定解除用のノブの部分の台座はザックリと大胆な肉抜き加工です。
このギア雲台の顔とも言えるメイン部分の加工なので目立ちますが、ギア雲台のメカメカしさを強調するような良いデザインだと思います。
本体左側のメインノブの下もしっかりと肉抜きされています。
このような細かい肉抜きを何箇所も施すことで690gという軽量化ができているわけですね。
Leofoto G4その他の部分の詳細
ギア部分
Leofotoのギア雲台G4は、一部ギアが露出している部分があります。
室内での使用だと、毛ぼこりが入る程度なので、それほど大きな問題にはならないと思いますが、屋外での使用を考えると、砂埃などが混入することもあるかと思うので、メンテナンス的には気になるところですね。
本体正面の穴
Leofotoのロゴの真上部分の本体部分に小さな穴が空いています。
つまりは雲台の正面真ん中という位置になります。
場所的に、クランプ部分の支柱を止めるためのネジが入っている部分かと思います。機能的には全く問題が無いですが、最も目立つ場所でもあるので、画竜点睛を欠いた感じがしてデザイン的にはすごく勿体ない気がします。
底面
Leofotoのギア雲台G4で不満なのは底面のネジ穴の加工です。
ステンレスなどの補強が入っていないので、雲台の付け外しを繰り返すと。そのうち摩耗してガタが出そうで気になります。
実際のところでかなり使い込まないとガタが出るようにはならないとは思いますが、価格的なところを考えると、できるだけ耐久性が高くなるような加工をしてても良いのではと思います。
実際、同じLeofotoの自由雲台のLH-55などは補強のための加工がされてあるので出来るはずなんですよね。
Lefooto G4詳細まとめ
Leofotoのギア雲台をマクロレンズで撮影して細かいディテールまで確認してみました。
気になるところが無いわけではないですが、基本的は細かい部分までしっかりと加工されていて、機能面だけではなく、デザインメインでもなかなか良いギア雲台だと思います。
Leofotoのギア雲台G4の基本レビューは下記の記事をご参考ください。
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参考 LH-55購入レビュー
参考 ギア雲台G2購入レビュー
参考 MBC-20購入レビュー
参考 【Leofoto】三脚・雲台総合情報
参考 RRSのBH-40とLeofotoのLH-40を比較