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Leofoto Leofoto 雲台

【Leofoto】 ギア雲台のG4とG2の違いについて

更新日:

Leofotoのギア雲台のG4とG2の違いについてまとめています。

ギア雲台とは

ギア雲台とは

写真撮影の構図を決める際には自由雲台があれば、サササッと大雑把に構図を決めることが出来ますが、いざ撮りたいイメージで自由雲台を固定しても、カメラから手を話した瞬間に構図がズレてしまうということがよくあります。

ズレてしまうことを予め計算に入れて位置調整をしたりするわけですが、それでも微妙な調整をするには何度も自由雲台を締めたり緩めたりの作業を繰り返すことになります。

そんな構図調整の煩わしさから解放してくれるのがギア雲台と呼ばれるギア機構を備えた雲台で、ミリ単位の微調整が簡単にできるという、一度使うと手放せなくなってしまう素敵な周辺機材なのです。

しかしながら、一般的にギア雲台は大きかったり、高価だったりで、おいそれとは手を出しづらいというのが実際のところで、便利な機材ということが解っていてもでプロ用機材という感じで趣味で写真を撮影する我々のようなアマチュアにとっては身近な機材ではありません。

そんな中、低価格ながら高品質な中華製カーボン三脚で有名になったLeofotoから発売されたギア雲台は数万円から購入できる非常にリーズナブルなギア雲台で、僕のような趣味で写真撮影をするようなアマチュアでも「ギア雲台を買っちゃおうかな」と思えるくらいのギア雲台というわけで、ギア雲台を購入されている方も増えているようです。

Leofotoのギア雲台

Leofotoのギア雲台には、アルカスイスのギア雲台であるD4によく似たG4と呼ばれるギア雲台と、同じくアルカスイスのギア雲台であるLシリーズによく似たG2と呼ばれるギア雲台があります。

参考 Leveler Core 60 / Core 75 Serie | ARCA-SWISS

日本ではG4が約65,000円、G2が33,000円程度で販売されています。雲台と考えるとけして安い値段ではありませんが、10万円を超える高級なアルカスイスのギア雲台と比べると非常に買いやすい値段になっています。

いずれも雲台に装備されたノブを使ってギアを回転させることで雲台の一部が少しずつ動き、微妙な構図調整ができるようになっています。

素人目には「G4とG2どちらも似たような動きをするんだから一緒」のように思えてしまうのですが、わざわざ違う種類のギア雲台として販売しているからには、きっと大きな違いがあるのに違いないと思い、Leofotoのギア雲台のG4とG2の違いについて調べてみることにしました。

Leofoto ギア雲台のG4とG2の違い

基本スペック

とりあえずLeofoto ギア雲台のG4とG2の基本的なスペックの比較。

Leofoto G4Leofoto G2
国内価格73,000円
実売価格65,000円前後34,000円前後
高さ108mm62mm
ベース径60mm60mm
耐荷重量20kg20kg
重量690g360g

価格と高さ以外のスペックは基本的に同じです。いずれも耐荷重量が20kgと大きいので一眼レフに望遠レンズなどの組み合わせでも十分に動作させられるくらいの余裕があると思います。

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大きさ比較

見た目の大きさ

Leofoto ギア雲台のG4とG2大きさ

大きさは数値だけ見るとLeofoto G4が108mm、Leofoto G2が62mmであまり違いが感じられませんが、実際に2つを並べてみると、結構な大きさの違いがあることが判ると思います。

G4もギア雲台としてはとてもコンパクトなはずなので、どちらかと言えばG4が大きいのではなく、G2がコンパクト過ぎるのでG4が大きく見えてしまうという感じですね。

底面の大きさ

Leofoto ギア雲台のG4とG2底面の大きさ

Leofoto ギア雲台のG4とG2ともに、底面の直径は60mmになっています。Leofotoの自由雲台のLH-40の底面の直径が57mmなのでほぼ同サイズと考えて良いでしょう。

三脚との組み合わせを考えた場合LS-32シリーズなど、32mm径の脚の三脚を使用すると接合部分が大きすぎず小さすぎずでベストマッチすると思います。Leofotoの公式サイトの組み合わせでも確認できるので参考にしてみると良いでしょう。

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G2を雲台と組み合わせた場合

LeofotoG2のコンパクトさを活かすのであれば三脚に直付けするという方法がおすすめですが、自由雲台を使用した場合と比較すると可動範囲が大きく制限されることになるため、アイレベル以外の俯瞰や仰視で撮影する場合には自由雲台と組み合わせて使用することが基本になるかと思います。

しかしながら、自由雲台と組み合わせた場合、意外と高さが出てしまうので、G2のコンパクトさの利点はなくなります。コンパクトな自由雲台のLeofoto MBC-20と組み合わせた場合には重量は470g程度に抑えられるため、外向き装備としては軽量で良いかもしれません。

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Leofoto G2 とMBC-20

Leofoto G2 と LH-40

またレレベリングベースを備えたLeofotoのレンジャー CEXシリーズなどであればレベリングベースで自由雲台の役割を兼ねられるので最もコンパクト&シンプルな組み合わせになるでしょう。

可動範囲の比較

Leofoto ギア雲台のG4とG2ともに基本的には前後左右の動きをギアで微調整して水平出しやアングル調整が出来ますが、可動範囲に大きな違いがあります。

Leofoto G4の可動範囲

Leofoto G4の可動範囲

● 前後+90度〜-50度
● 左右+-45度
● 台座 360度パンニング
● ヘッド 360度パンニング

G4の可動範囲は斜め方向以外は概ね自由雲台と同じレベルで動かすことができるので、ギア雲台単体でも特に不自由するというところはありません。贅沢を言えば、パンニングもギア駆動出来れば良かったのにというところくらいです。

Leofoto G2の可動範囲

Leofoto G2の可動範囲

● 前後+-10度
● 左右+-10度
● ヘッド 360度パンニング

G2の可動範囲は上下左右+-10度なので、ギア雲台単体では俯瞰ショットや仰視ショットなどでは不便を感じることになります。なので自由度を高めるためには、LH-40やMBC-20などの自由雲台と組み合わせて使用するか、レンジャー CEXシリーズのようなレベリングベース付きの三脚と組み合わせて使用するというのが基本になると思います。

ギアの回転軸の違い

Leofoto ギア雲台のG4とG2はギア駆動で水平出しをするという点では同じですが、回転軸が異なるため、画角調整した際の被写体の移動の仕方が異なります。

Leofoto G4の回転軸

Leofoto G4の回転軸

Leofoto G4の回転軸はカメラのずっと下部分を中心にヘッドが移動するようになっています。要するにヘッドの軌道の外側をカメラが移動することになるので、左右にカメラを傾けた場合には被写体フレームアウトしてしまいます。

Leofoto G2の回転軸

Leofoto G2の回転軸

Leofoto G2の回転軸はカメラの中央近くになりレンズの光軸に近い場所を中心に回転することになります。もちろん光軸はカメラごとに違うので正確に合わすには何らかの工夫が必要かと思いますが、イメージ的にはレンズを中心に回転するようになるのでカメラを左右に傾けても被写体がフレームに残ったままになります。

言葉では違いが伝わりづらいと思いますので、下記の動画を作成してみました。

Leofoto G4はカメラを左右に傾けると被写体がフレームアウトしてしまいますが、Leofoto G2の方はカメラを左右に傾けても被写体がフレームに残ったままになります。

風景などを撮影する場合にはあまり影響が出ないかもしれませんが、望遠レンズで満月などを撮影しようとした場合や、マクロ撮影をしようとした場合にはLeofoto G4よりもG2の方が有利になると思います。

Leofoto G4とG2の比較まとめ

Leofoto G4とG2の比較まとめ

Leofoto G4とG2の比較をしてみたことで、今まで自分の中でも曖昧だった2つのギア雲台の性格の違いがよく理解できて非常に良かったと思います。

どちらが良いかというのは、使用目的や被写体によって変わってしまうので、その他の機材と同じく適材適所で使用するというのが最も正しい使い方になるとは思います。

個人的な感想で言えばLeofoto G4は物撮りや風景写真などで幅広く便利に使えるオールマイティなギア雲台だと思います。

Leofoto G2ははコンパクトさと光軸に近い回転軸部分という利点がありますから、マクロ撮影などでは大活躍するでしょうし、レベリングベース付きの三脚と併用することでそのコンパクトさが活きると思います。

それぞれのギア雲台についての個別のレビューは下記の記事でまとめていますので参考にしてください。

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