日頃の写真撮影は適当にスマートフォンなんかで済ませていた人も、子供が生まれたのを切っ掛けにしてミラーレス一眼や一眼レフカメラを買った人もきっと多いはずです。
そして慣れない本格的なカメラを手にした時考えることはみんな同じで、我が子の写真を上手に撮りたいと考えると思います。
しかしいざ撮影してみてもなかなか素敵な写真が撮れないと悩んでいるなら、日の丸構図で子供の写真を撮ってみることをおすすめしたいと思います。
日の丸構図とは
写真にはいろいろな構図がありますが、定番中の定番の構図と言えば日の丸構図です。
その名の通り、日の丸のごとく被写体を画角のド真ん中に配置してしまう構図のことで、一般的にはカタログなどに掲載する為の写真でよく撮影される構図で、いわゆる物撮りと言われる商品写真などはは基本的に全てド真ん中配置の日の丸構図になっています。
写真を撮りなれない初心者などが多く撮ってしまう写真の特徴でもあることから、単純な写真、つまらない写真と言われたりすることも多い構図です。
僕も普段写真を撮る際には、避けることの多い日の丸構図ですが、子供を撮る時に限っては日の丸構図を基本にして撮影しています。
日の丸構図は被写体を強調する最強構図
日の丸構図の写真は商品写真などで撮影されることからも、メインの被写体が何なのかをはっきりさせることができる構図とも言えます。
つまりは子供の写真のように、写真のメインの被写体が子供と決まっているよな時には日の丸構図で全く問題がないと言えるでしょう。
子供の写真は子供がメインであることが鉄則
僕が子供の写真を撮るのは、子供との素敵な時間をしっかりと写真に収めて記録しておきたいという気持ちがあるからです。
つまり子供の写真は子供さえしっかりと写っていれば良いという考え方で、難しいことは考えずに、子供をド真ん中に写した日の丸構図の写真を撮ってしまえば、大抵の場合はそれが正解の写真になってしまうのです。
グラビアやアイドル写真集も基本的には日の丸構図
人物写真のお手本と言えばグラビアやアイドル写真集ですが、かなり高い確立で日の丸構図です。
トリミングやポーズ、家具などの被写体以外の要素も沢山あるため、単純な日の丸構図ではない写真ももちろんありますが、グラビアやアイドルの写真もメインの被写体をよりよく見せるための写真ですから、必然的に日の丸構図になるのです。
写真館で撮影してもらう家族写真なども、基本的には日の丸構図が基本になっています。
他人が見れば日の丸構図ばかりだとつまらないかもしれませんが、作品としていろんな人に見せるわけでなし、子供は親にとってのアイドルみたいなものですから、堂々と日の丸構図のオンパレードで良いと思います。
日の丸構図写真の作例
時として創作意欲が湧いてしまい、日の丸構図じゃない写真も撮影したくなりますが、大抵の場合は主題がよく解らない写真になり失敗してしまいます。
上記の写真はそんな創作意欲が湧いた際に撮影した一枚。
遊具で遊んでいる子供と、公園全体の雰囲気を収めたくて撮影した写真です。あえて子供を中央に置かずに撮影していますが、結局メインがよく解らない失敗写真になっています。
これは上記の写真をトリミングしたものですが、これくらいに子供を中心に入れれば、子供がメインの被写体だと理解できる写真になりますし、遊具で遊んでいる子供のイメージも伝わります。公園の雰囲気だって伝わりますよね。
最近はカメラの画素数も高くなってきているのでWebで使う程度であればトリミングしてしまえば良いという話もありますが、やはりオリジナルをそのまま使うのとでは画質が違ってきますから、できるならば元からちゃんとした構図で撮影しておきたいものです。
日の丸構図の入り方
日の丸構図の写真は基本的には真ん中にメインの被写体をどーんと写してしまえば良いので難しいものではありません。
ポイントは左右上下が均等に入るようなイメージで撮影すれば良く、被写体の大きさはそれほど意識しなくても良いかと思います。
やってしまいがちな失敗として多いのは、左右が均等でなくなっていたり、ものすごく近くに寄り過ぎたりすること。
中央から被写体が外れてしまうと、メインが何なのかがよく解らない写真になりますし、顔の超ドアップ写真などは周りの様子が分からないため、どの写真を見ても同じになってしまいます。
子供の写真を上手に撮るなら日の丸構図で決まりのまとめ
なるべく素敵な写真を撮ろうと思い始めると、あれこれ試してみたくなるもので、僕自身もいろいろな構図を考えたりしながら撮影してきました。
しかし、子供の写真に関しては、日の丸構図で撮影した写真でないと後から見直してもあまり見たいと思うような写真にならないことに気が付いたのでした。
それ以来、僕は子供の写真を撮影する時は、基本的には日の丸構図で撮影するようになり、つまらないボツ写真もかなり減りました。
そんなわけで、子供の写真を上手に撮りたいと思うなら、あれこれ考えずにまずは日の丸構図で撮影してみることをおすすめします。