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【ProMediaGear】自由雲台BH-1購入レビュー

更新日:

ProMediaGearのボールヘッド自由雲台BH-1購入レビュー
ProMediaGearのボールヘッド自由雲台BH-1のレビューです。

ProMediaGearについて

ProMediaGearについて
Photo via:https://www.promediagear.com/

ProMediaGearは2009年に3兄弟によって設立されたアメリカ合衆国イリノイ州にある家族経営のメーカーでMade in USAにこだわった製品を製造しています。

ProMediaGearは日本にも販売代理店がありますが、あまり機能していないのか、製品自体がほとんど流通していないこともあり、メーカー自体を知らない人も多いと思います。

ProMediaGearの代表作でもあるカメラを縦横どちらの位置で仕様してもフラッシュの位置が変わらないユニークなフラッシュ用ブラケットが有名なので、日本国内でProMediaGearの製品を使用している人の多くはこのフラッシュ用ブラケットかもしれません。

ProMediaGearのジンバル雲台
Photo via:https://leofoto.com/
Photo via:https://www.promediagear.com/

またLeofotoのジンバル雲台PG-1のオリジナルと思われるのが、その品番からも判るように、ProMediaGearのジンバル雲台GKJr. Katana Juniorだったりもします。

いずれの製品も独特なデザインではありますが、元々写真映像業界で働いていた兄弟たちが開発した実践に則したデザインで高品質なのはもちろん、使い勝手の良さでも定評のあるメーカーです。

そんなProMediaGearのボールヘッド自由雲台であるBH-1を購入したので紹介したいと思います。

ProMediaGearボールヘッド自由雲台BH-1

ProMediaGearボールヘッド自由雲台BH-1 正面

ProMediaGearボールヘッド自由雲台BH-1 右

ProMediaGearボールヘッド自由雲台BH-1 後ろ

ProMediaGearボールヘッド自由雲台BH-1 左

ProMediaGearボールヘッド自由雲台BH-1スペック

● サイズ: 高さ14cm 幅11cm 奥行11.5cm
● 底面径 7.11cm
● 耐荷重量 23kg
● 重量 920g
● 3/8インチネジ
● T6061(耐食性と耐久性のあるアルミ素材)
● アルカスイス互換クランプ
● アメリカ製

上記の写真の通り、一般的なボールヘッド自由雲台の形とは違い、かなりユニークな見た目のボールヘッド自由雲台です。

実際問題でアメリカから個人輸入しても6万円弱する価格の雲台なので、購入前にはいろいろな人の購入レビューを参考にしたいという気持ちも有りましたが、日本での個入レビューも見つからないことや海外でのレビューも少ないことなどから、購入を躊躇する気持ちがかなり強かったというのが正直なところです。

しかしながら海外でのレビューが概ね良好であること、僕地震が雲台を購入する前にProMediaGearの三脚を購入していて、その三脚のための雲台を探していたこと、その三脚の品質自体に非常に満足していたことから、せっかくであれば同一メーカーで統一したいという気持ちもあり購入してみた次第です。

参考になるレビュー動画

僕がProMediaGearの三脚とボールヘッド自由雲台を購入した時点ではあまり参考になる動画も少なかったのですが、購入後に公開された上記の動画では、ProMediaGearの三脚と雲台に関してかなり細かくレビューされているので、とても参考になると思います。

Nick Pageさんという風景写真家のYoutubeチャンネルで登録者が12万人くらいいるので、その界隈ではそこそこ名前の知れた人かもしれませんね。

参考 → Nick Page(facebook)

上記の動画を見れば、僕のレビューなんかは必要ない気もしますが、使用感を含めたレビューに進みたいと思います(笑)。

ProMediaGearボールヘッド自由雲台BH-1使用レビュー

ボールヘッド部分

ボールヘッド部分

ボールヘッド部分

可動範囲が広い

ProMediaGearのボールヘッド自由雲台BH-1の最大の特徴はボールヘッド部分にあります。

通常のボールヘッド自由雲台を横にして取り付けたような形状になっていて、パッと見で縦横を間違えたような錯覚をしてしまう独特なデザインです。

このような形状で見た目的にもイマイチ好みではなかったので購入を躊躇してしまった部分でもあるのですが、実際に使用してみるとなかなか理にかなったデザインであることに気付かされます。

二重構造

構造的には球の内側に球があるような二重構造になっていてます。この構造によってかなり可動範囲を広くできるようになっているのです。

例えば、多くのボールヘッド自由雲台では本体でボールを個体するためにボールの下半分は本体に覆われています。そのため可動範囲が上半分に限られています。カメラを90度傾けられるようにするためにノッチを設けたりして可動範囲を広げるような工夫がされていますが、ノッチにクランプの軸を落とし込む必要あるなどで下方向を撮影する際にはストレスに感じてしまう部分です。

それらの一般的なボールヘッド自由雲台に対して、ProMediaGearのボールヘッド自由雲台はノブのある一方向を除いてどの方向にも自由にカメラを傾けることができるようになっていて可動範囲がかなり広くなっています。一般的なボールヘッド自由雲台では不便を感じる斜め下方向にも簡単にカメラを向けることができるようになっているのです。

言葉で説明するのがなかなか難しいので、下記の動画を参考にしていただければ違いが分かりやすいかと思います。

重たいレンズでもしっかりと固定する力がありながらも、フリクションが効かせられてカメラを動かせる自由度もあり、素早く画角を決めた場合などにはかなり有用かと思います

固定力

ProMediaGearのボールヘッド自由雲台BH-1を使用して一番驚いたのはその固定力。

耐荷重量が23kgと大型のカメラでも十分に固定できる仕様なのはもちろんですが、ボールヘッド自由雲台の弱点でもある、画角を固定した後にカメラから手を話すと画角がズレてしまうような問題がかなり少ないというのがポイントです。

流石に600mmを超えるような超望遠になると制御はなかなか難しいところがありますが、標準域であればおそらく狙ったところでビシッと固定できる感じで、画角がズレてしまうストレスからはかなり解放されました。

上記の動画は換算850mm程度のレンズを使用したテストですが、カメラから手を離してもほとんど画角がずれることがありません。

ノブ

ProMediaGearのボールヘッド自由雲台BH-1のもう一つの特徴はシンプルなノブ操作です。ボールヘッド固定用のノブとパンニング固定用のノブの二つというシンプルな構造です。

ボールヘッド固定用のノブ

ノブ

ボールヘッド固定用のノブはとても大きく、一般的なドアノブと同じかそれ以上の太さです。この大きなノブのおかげで、固定したい場合にはしっかりと力強く固定できるのと、微妙なフリクションの調整がしやすくなっています。

大きなノブ

このようにノブはしっかりと鷲掴みできるような大きさなので防寒用のグラブをした状態でも操作は非常にやりやすいのではないかと思います。

また右手でカメラをコントロールしながら左手で締め込む、あるいは左手でカメラを操作しながら右手で締め込むなど、左右どちらでも対応できるデザインというのもポイントかと思います。

パンニング固定用のノブ

パンニング固定用のノブ

ボールヘッド固定用の巨大なノブとは対象的にパンニング固定用のノブは小さく、ノブ操作で混同してしまうようなことはまずありません。

パンニングはヌルヌルと滑らかな動きで非常にスムーズで気持ち良く動きます。

クランプ部分

クランプ部分
アルカスイス互換のクランプです。
しっかりとしたゴツめのです。

クランプ部
クランプから長く伸びたノブの操作性も悪くないと思います。

残念ながらProMediaGearの雲台はレバークランプの選択肢はありませんが、クランプ部分は一般的な固定方法になっているので他のメーカーのクランプにも交換が可能なようです。

実際に、上記のレビュー動画の外国人の方は、自動車に積み込む際にノブを曲げてしまったので愛用しているRRSのレバークランプに交換したようです。

その他

底面

底面

底面の径は71mmなので、標準的な自由雲台のサイズから考えると大きめです。
システマチック三脚などエイペックスの台座部分が大きな三脚との相性は良いと思いますが、小さめの三脚などで使用すると頭でっかちのアンバランスな状態になるでしょう。

底面のネジ穴は3/8"ネジになっていて、アルミとは違う金属パーツが埋め込まれていて耐久性を高めた仕様になっています。

何と言ってもこの底面の肉抜き加工。いかにもアメリカンプロダクツな感じの大胆な金属加工は格好良いですね。

水準器

水準器

水準器

クランプ部分と本体部分には水準器が備わっています。
本体部分の水準器はボルト二本で固定されているもので、必要の無い場合には取り外すことも可能です。
当初は台座のフラットな部分の中央に水準器が備わっていたようですが、視認性が悪いのと、一般的な三脚にも水準器が備わっていることから、着脱可能な仕様に変更されたようです。

水準器

水準器はクランプ部分、本体部分ともに概ね正確。

余談にはなりますが、実はProMediaGearは水平であることをかなりこだわっているようで、例えば三脚の脚は全て収納した状態でも、一段ずつ伸ばした状態でも水平が出るように調整がされているようです。

赤アルマイト

赤アルマイト

パーツの一部は赤いアルマイト塗装がされていてアクセントにもなっていて独特な見た目になっています。

公式ページから購入をする場合、三脚はエイペックスのパーツでアルマイトのカラーを選択できるようになっているなどの独自のサービスがあります。このボールヘッド自由雲台を使用するのであれば、三脚のエイペックスも赤にすると見た目もコーディネートされて良い感じになるのではないでしょうか。

残念ながら私が購入した三脚はB&Hから購入したので黒いエイペックスですが、次回三脚を購入する際には赤いエイペックスにしようかと考えています。

質感と印象

質感と印象

全体的な印象としてアルマイト塗装も良い感じで非常に質感も良く高級感もあります。

アルミ素材も耐食性と耐久性の高いT6061が選択されているとのことで、素材に対するこだわりも十分です。

ProMediaGeaの製品の特徴とも言える、大胆な金属加工とメカメカしい独特なデザインで、いかにもアメリカンプロダクツな感じの重厚さと荒々しい感じがとても格好良く、写真で見るよりもずっと素敵な製品だと思います。

まとめ

個人的にはワンオブザベスト

個人的にはワンオブザベス

最初は「どうだろうなぁ。失敗するかもなぁ」などと思っていたProMediaGearのボールヘッド自由雲台BH-1でしたが、実際に使用してみると、手のなじみも良く、操作性も高いので一発でお気に入りの雲台になってしまいました。

特にその独特なデザインはProMediaGearの三脚と組み合わせると、いかにもワ不良(ワル)っぽい存在感のある三脚&雲台セットが出来上がります。

実はこの自由雲台を購入する前に、できる範囲でいろいろと調べた結果、Youtubeの動画などでもRRSのBH-55と比較するような動画がいくつか見つかりました。

ProMediaGearの製品はレビュー自体が少なく、またレビューがあったとしてもRRSとの比較が多く、最終的なジャッジでProMediaGearが選択されるというパターンが多いので、若干の胡散臭さを感じていたりもしたのでした。

そんな半信半疑なところからの購入&使用ではありましたが、実際に使用すると、性能や質感だけではなく最も肝心な操作性においてもかなり秀でている部分があり、個人的には今まで使用してきた自由雲台の中でベストな雲台と言えるようなものになりました。

結果として購入前に見た動画のレビュー主と同じように「僕はProMediaGearの自由雲台が気に入った!」というような結論になってしまったのでした。

ヘビー級の雲台

もちろん所詮は機材なので、用途によっては一長一短ではありますし、900gを超えるようなヘビー級の雲台ですし、Leofotoの自由雲台LH-55(もしくはRRS BH-55)などの大きな雲台よりも大きいというような点など、携行製性を考えると敬遠されてしまうような部分もありますが、総合的には非常に満足度の高い雲台だと思います。

購入について

購入については、日本の正規代理店としてはテイクや銀一などがあるようですが、いずれも三脚や雲台などはリストに入っていないようです。なのでおそらく注文できたとしても恐らく取り寄せになると思われます。

Amazonなどでも取り扱っているショップが見つかりますが、いずれも価格が高く設定されている上に、いわゆる機材販売店ではなく、輸入雑貨店のような何でも屋さんのようなので、わざわざそのようなショップから購入する必要ないと思います。

そんなわけで購入先としてベストなのはB&HかAmazon.com(メーカーのショップ)、もしくはメーカー直販で購入するのが良いと思います。(送料はいずれも5,000円程度。)

また、ProMediaGearの製品の購入者のレビューなどに目を通すとProMediaGear非常に丁寧なサポートも評判が良いようです。実際僕も何度か問い合わせをしたことがありますが、いずれもすぐに丁寧で親切な返答を返してくれました。なので、海外から購入した場合でも安心感はそれなりにあるのではと思います。

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