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中国の三脚・雲台メーカー 中国写真機材メーカー・ブランド

【機材メーカー】Marsace(マセス)についての情報|三脚・雲台

更新日:

Marsace

深圳市马小路科技有限公司
深圳市光明新区公明办事处西田社区辉煌工业园2号第一层B
設立 2013年
https://www.marsace.com/index/t/8.html

Marsaceの基本情報

SUNWAYFOTOの共同設立車の一人だった马辉云氏と、繋がりのある张筱沨氏、陆炜氏が共同で設立したブランドで、三人の名前からMARSACE(老馬、小色、小路)と名付けられたようです。(中国で小は愛称としてよく使われるので愛称かと思われます。)

马氏はSUNWAYFOTOでも高品質路線だったこともあり、MARSACEでも高品質路線の三脚と雲台を展開しています。(いましたかな?)

その後、马氏は2018年に董事(取締役)から外れて元々の共同設立者の一人である陆氏が取締役に就任し、马氏はMarsaceを離れているようです。

中国の機材メーカーとしては比較的早い段階から創業しているメーカーの一つで、当時の中国メーカーの中では珍しい高品質路線でいち早く10層カーボンを採用した三脚を製品化するなど、現在の多くの中国機材メーカーにも大きな影響を与えたメーカーかと思われます。

実際問題で、2016年前後に登場してくる多くの新興メーカーの初期の製品のデザインはMARSASEの初期の製品のデザインととてもよく似たものが多いですので、その影響は大きかったのではないかと思います。

参考 深圳市马小路科技有限公司|愛企査
参考 教你如何辨識一個好的腳架!Marsace馬小路深圳工廠採訪

Marsaceの製品

製品Photo via:https://amzn.to/3qZ4Kao

カーボン三脚、低重心雲台、周辺アクセサリーを中心に展開しています。

2019年あたりからギア雲台や、現在の中国のメーカーで主流になっているスリムな三脚などが発表され、創業当初とは少しずつ方向転換しているような印象があります。

製品の購入

世界的に展開をしていたはずですが、2021年3月現在では、実店舗系のショップでは製品を見つけられませんでした。現在はネット販売を基本にしているような状態です。

参考 京東

日本での製品の購入

日本の代理店はハクバ写真産業株式会社。
当初はプレスリリースもよく見かけましたし「高級三脚」として鳴り物入り的にプッシュをしていた記憶があるのですが、2021年3月現在のハクバのホームページでMARSACEを検索しても出てこないので、既に取り扱いを止めてしまったのかもしれません。

ブランドホームページはまだ残ってはいますが、製品の更新などもされていないようです。

参考 Marsace|ハクバ

ということで、現在日本でMarsaceの製品を購入する場合は、大手量販店の取り扱いも販売を終了していたりして、Amazonなどがメインになっているような状況です。

MARSACE DW-4ギア付きボールヘッド3 In 1パノラマ2軸調整+パノラマ ギアのセットは速くバージョンのマクロ静物の全景の雲台のホルダの燕の尾の溝を詰めます
MARSACE

Marsaceメモ

インスパイヤ路線

中国の機材系の掲示板の2019年あたりの情報で、Marsaceは創業者がそれぞれ別に活動を始めたというような情報があって「どうなんだろう?」という感じで半信半疑でいたのですが、Marsaceの会社情報によると2018年に马氏がMarsaceを離れているようなので情報も嘘ではなかったようです。

そして、そのあたりからMarsaceの製品も、それまでの路線とは少し違った方向に舵が切られているような印象を受けます。

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その切っ掛けになったのがカーボンテーブル三脚(MT-5)で、Leofotoの三脚によく似たデザインの三脚は、それまでのMarsaceの三脚とは異なる方向性だったため、中国の一部でも話題になっていました。

テーブル三脚Photo via:https://amzn.to/3krLNed
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その後に出されたカーボンテーブル三脚(MT-02)で、GITZOのミニトラベラー三脚(GKTBC1)にソックリだということで日本でも話題になりました。


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ギア雲台Photo via:https://amzn.to/3bHCz9H
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またLeofotoのギア雲台であるLH-40GRやG2に似たMarsace XB-3PROやDW-4なども立て続けにリリースされたりもしました。

MARSACE DW-4ギア付きボールヘッド3 In 1パノラマ2軸調整+パノラマ ギアのセットは速くバージョンのマクロ静物の全景の雲台のホルダの燕の尾の溝を詰めます
MARSACE

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さらにはRRSのマルチクランプによく似た製品もリリース。これは他のメーカーからもOEM製品と思われる製品が出ていたりして、少しずつ以前のMarsaceとは様子が違ってきているのが伺えるようになります。

完コピではないけれど機能的によく似た製品

デザインや機能的によく似た製品が2019年以降で急激に増えてきた感じでオリジナリティに欠けたインスパイヤ色の強い製品が目立つようになってきています。

異形センターポールを備えたスリムな三脚

異形センターポールを備えたスリムな三脚Photo via:https://amzn.to/3sylCoV
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上記のようなインスパイヤが極まったのが2019年の9月に発表されたMARSACE MT-2542と2020年9月に発表されたXT-15です。


Photo via:https://amzn.to/3sylCoV

どちらもセンターポールを備えた三脚ですが、センターポールの形状が三脚の脚とフィットするように独特な形になっているのですが、これはPeakDesignの三脚RRSのAscend-14と似たような構造です。

PeakDesigの三脚が発表になったのが2019年5月で、MT-2542が2019年の9月ということを考えると、インスパイヤされたのかなと考えることができます。

またRRSのAscend-14が発表されたのが2020年2月くらいで、XT-15が2020年9月ですから、三脚の種類的にはMT-2542を更にコンパクトにした進化系ではありますが、インスパイヤされたのだろうなと思われます。

Leofotoのように完コピしないのは、古参メーカーとしての良心や矜持の部分かもしれませんね。


MARSACE MT-2542+XB-2R異型高速中軸付き炭素繊維一眼レフカメラ撮影用三脚[並行輸入品]
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ただ、このような目に見えてわかるような方向転換は、马氏が会社を離れたことが切っ掛けになっているのは間違いのではと思っています。

ちなみに马氏はMarsaceを離れた後、Buddiesmanというブランドを立ち上げて再始動しています。

参考 【機材メーカー】Buddiesman(ブッディズマン)についての情報|三脚・雲台

まとめ

Marsaceの歴史を語る上において马氏の存在は欠くことのできない情報だと思います。そして最近の展開の方向性は马氏がMarsaceを離れたが故だということは、なんとなく想像の付く部分でもあります。

客観的な印象としては、従来までの路線とは少し違って、もう少しコンシューマー向け(多売)の方向に舵切りしたのかなというところですが、それだと有象無象の中国メーカーの中に埋もれてしまいそうで、今後、多くの類似メーカーとどのような差別化をしていくのか非常に興味深いところではあります。

日本国内でも「高級中華メーカー」というポジションを確立したメーカーではあるので、今後どのような展開をしていくのか、中国機材メーカーウォッチャーの一人としては注目していきたいメーカーの一つです。

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