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Leofoto Leofoto 三脚

【Leofoto】カーボン三脚LS-284CVL購入レビュー

更新日:

真上から見下ろす俯瞰撮影をしたいなと思ったところでセンターポールを水平にできる三脚が必要だということになり、Leofotoの三脚でレンジャーシリーズの中のLS-284CVLというセンターポール付きの三脚を購入しました。

Leofotoの三脚LS-284CVL基本スペック

Leofotoの三脚LS-284CVL基本スペック

LS-284CVL基本スペック

Leofotoの三脚LS-284CVLの基本スペックは下記の通り。

● 最伸高 1545mm(センターポール使用時)
● 最伸高 1230mm
● 最低高 145mm
● 収納高 500mm
● 関節 4(28/25/22/19mm)
● 耐荷重量 10kg
● 重量 1.4kg
● センターポール可動範囲 180度
● センターポール回転範囲 360度

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/271702

収納サイズが500mmで機内持ち込みが出来る点、いわゆるトラベラー三脚の条件を満たした軽量で持ち運びに便利な三脚です。
センターポール(エレベーター)を使えば平均身長であればアイレベルも確保できそうです。

ただ、フィールド向けだと同じLS-284Cシリーズでは、写真家の林明輝さん(https://meilin.jp/)がプロデュースしたLS-284Clinという、延長ポールを使用した最伸高が1900mmというモデルがあるので、そちらの方がおすすめかと思います。

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もちろんLS-284CVLでも風景写真は大いに活躍してくれると思いますが、今回は風景写真ではなく、俯瞰撮影をするためにLS-284CVLを選択した次第です。

レンジャーシリーズの中で唯一のセンターポール有りの三脚

Leofotoはタイプの異なる三脚をいくつかのシリーズに分けていて、LS-284CVLはLS系列であるレンジャーシリーズに分類されている三脚です。

Leofotoの三脚のシリーズごとの特徴については下記の記事でまとめていますので参考にしてください。

レンジャーシリーズは基本的にはセンターポールを排除してコンパクトに収納できるというのが特徴のシリーズなので、LS-284CVLのようにセンターポール有りの三脚はレンジャーシリーズではイレギュラーな存在になるかと思います。

どちらかと言えばセンターポールのあるLN系列のハイカーシリーズやアーマーシリーズに属する三脚のようにも思えるのですが、何故センターポールのあるLS-284CVLがレンジャーシリーズに含まれているのかの理由はよくわかりません。

勝手な想像としては、Leofotoの製品の中で赤いパーツが含まれる製品は旧製品が多いです。ハイカーシリーズやアーマーシリーズなどもレッグウォーマーが茶色なのを見てもなんとなく察することができるようにLeofotoの製品の中では比較的早い段階で発表されている製品です。

そして傾向として旧製品の生産を停止しているような気配があるので、新製品であるLS-284CVLをそれらのシリーズに含めたくなかったのではないかなと思います。

Leofotoの三脚LS-284CVLレビュー

Leofotoの三脚LS-284CVLレビュー

Leofotoの三脚LS-284CVLも基本的な三脚の機能はその他のLeofotoの三脚と同じです。

Leofotoの三脚でよく言われるように「価格に対してしっかりとした造りで非常にコストパフォマンスが良い」という評価に全てが集約されているかと思います。

要するにGitzoやRRSなどの高級三脚を使用している人からすれば「価格なり」ということになるでしょうし、1万円前後の三脚を使用している人からすれば「なかなか素晴らしい三脚」というところに落ち着きます。

基本機能

開脚

開脚

三段開脚

脚は23度/55度/85度で開脚ができます。

脚を開けば安定感が増すので、高さの必要のない俯瞰撮影や超ローアングルを狙って変則的な組み方をする際には便利です。

オートセミロック

開脚する際にはシルバーのパーツを引き上げることでロックが外れ、脚を開くことができます。一旦大きく開いてから脚を閉じていくと所定の角度になった時点でシルバーのパーツが自動的に戻ってロックされる仕組みです。

関節

ロックナット

関節の固定はロックナット方式です。

レバー式との好みも分かれるところですが、個人的には高さの調整のしやすさでレバー式よりはロックナット式の方が好きです。

石付き

石付き

石付は基本はゴム製ですが、付属のスパイクに交換することができます。

一般的にこのようなスパイクは別売の場合が多いので付属しているのは嬉しいですね。

センターポール

マウント部分

マウント部分

センターポールのマウントのサイズは直径47mm程度なので、Leofotoの自由雲台でいうところのLH-30あたりと揃いが良いと思います。

マウントの裏側からイモネジが入れられるので、俯瞰撮影時にありがちなカメラの重さで雲台が回転してしまうという事故を防止できるようになっています。

マウント下にはラバーがあるので、センターポールのロックを開放した際にストンとカメラが落ちてしまっても手を詰めるなどの事故を防げるようになっています。

ちなみにこのラバーは移動させることができるので、雲台を固定するためのイモネジを締める際に邪魔になったりはしません。

エンド部分のフック

エンド部分のフック

エンド部分にはフックが備わっていてウェイトを提げることができます。

通常使用時に三脚を安定させるためにウェイトを提げる際にも使用できますが、センターポールを水平にして撮影する際にこそ必要なのがこのフックです。

カウンターウェイトを提げなければ三脚が転倒してしまうのでセンターポールのエンド部分のフックは必須です。

ちなみにこのフックは引っ張れば回転して角度を変えられるようになっているので、水平撮影じはフックの隙間を上にして使用するのが正しい使用方法になります。

QUICK SWIFT SYSTEM

QUICK SWIFT SYSTEM

縦横切替システム

Lofotoの三脚LS-284CVLのキーポイントとなる部分がQUICK SWIFT SYSTEMと呼ばれるセンターポールの縦横を簡単に切り替えられるシステムです。

一般的な三脚ではセンターポールを水平にして撮影するためには専用のアダプターを使用したりする必要がありますが、Lofotoの三脚LS-284CVLの場合はセンターポールを水平にするのに専用のアダプターなどは必要ありません。

縦横切替システム
センターポールを一三脚の頂点部から抜けば、頂点部のパーツが90度倒せる機構になっていて簡単にセンターポールを水平にセットすることができます。

このパーツの可動部は180度動かせるので斜め上や斜め下など、様々な角度で固定できるようになっています。

360度回転可能

三脚の天頂部分も360度回転させられる点も便利です。

俯瞰撮影しようとするとテーブルの位置などで三脚の脚が邪魔になって思うような場所にカメラを設置できないなどの問題が出やすいのですが、天頂部分が回転させられるので問題を回避しやすいのです。

Leofotoの三脚LS-284CVLを使用した俯瞰撮影

そんなわけで俯瞰撮影にチャレンジしてみました結果が上記の動画になります。

LeofotoのマルチツールであるLMT-10をバラしてみた動画ですが、料理動画や解説動画は普通に撮影するよりも俯瞰の方が理解しやすく見やすくなりますよね。

LeofotoのマルチツールLMT-10については下記の記事で詳しく解説していますので興味のある方は参考にしてください。

Leofotoの三脚LS-284CVLの不満点

Leofotoの三脚LS-284CVLの不満点

基本的な部分はとても満足で便利に使えるLeofotoの三脚LS-284CVLですが、不満点もあります。

28mmパイプは少し不安

持ち運びを便利にするために軽量さを優先させているものと思われるので仕方がない部分ではありますが脚の最大径が28mmというのはフルサイズなどの大きなサイズのカメラではギリギリなサイズになると思います。

普通の使い方をするのであれば、フルサイズの重量のあるシステムでもそれなりに使用できる三脚だと思いますが、センターポールを水平にして俯瞰撮影をしようとする場合には少々心もとない感があるのは否めません。

特にセンターポールは25mm径なのでギリギリに伸ばして使用した際には接合部の負荷が大きそうでAPS-Cカメラの標準レンズという比較的軽量な機材でもちょっと不安を感じてしまいます。

メインシステム部の耐久性

メインシステム部の耐久性

軽量化や便利さとトレードオフの部分もあるので仕方がないとは思いますが、センターポールを横に倒せるメイン部分のパーツが少し華奢な感じがしてしまい、耐久性に不安を感じます。

負荷が大きい部分かつ頻繁に可動させる部分でもあるので、通常の水平ポールのシステムと比較するとどうしても弱さを感じてしまいます。

スペック的には耐荷重量は10kgですが俯瞰撮影時には2kgあたりが安全圏だと思います。

レバー操作がややこしい

レバー操作がややこしい

三脚頂点部にはセンタポールの回転を固定するためのレバー、伸縮を固定するためのレバー、水平垂直可動部を固定するためのレバーの3つのレバーが存在します。

レバーの大きさは少しずつ違いますが、形状が同じなため操作を頻繁に間違えてしまいます。慣れの問題もあるかもしれませんが、この操作性の部分については毎度毎度しっかり確認しないといけなくなてしまうのがとてもストレスに感じてしまいます。レバー形状が違っていれば操作間違いを防げてストレスもなかっただろうなぁと思います。

通常の方法ではローアングル撮影ができない

通常の方法ではローアングル撮影ができない

センターポールのある三脚の宿命でもありますが、三段階に開脚できると言っても、センターポールを最も縮めた状態だと二段目の開脚で既にセンターポールが地面に当たってしまいます。

必然的にセンターポールを伸ばして、下に出ている長さを短くする必要があるため、ローアングルでの撮影ができないということになります。

もちろん、センターポールを抜いてポールを横にすれば、全開に開脚できますし、センターポールが下向きになるようにセットすればローアングル撮影は可能ですが、LS系列のその他の三脚と比べればローアングル撮影には手間やスペースが必要になるため、あまり向いていない三脚になると思います。

Leofotoの三脚LS-284CVLまとめ

Leofotoの三脚LS-284CVLまとめ

Leofotoの三脚LS-284CVLを購入したおかげで「俯瞰撮影をなるべく簡単にできるようにしたい」という目的を叶えることができました。

耐荷重量の10kgはカウンターウェイトまで考えると、あまり大きなカメラは使用できないと思いますが、ミラーレスカメラの標準レンズ程度であれば十分役を果たしてくれるものと思います。

センタポールを様々な角度に調整できるため、俯瞰撮影だけでなくローアングル撮影など、普通の三脚では撮影できないようなアクロバティックなアングルでの撮影でも使用できそうです。

価格的には45,000円前後なので、耐荷重量が10kg程度の三脚としてはそこそこな価格ですが、便利に使えることを思えば良い三脚だと思います。

俯瞰三脚

俯瞰撮影できる三脚を俯瞰三脚と呼んだりしますが、他にもいろいろな種類の俯瞰三脚があります。

一応下記に紹介しておきますが、個人的にはLeofotoのLS-284CVLが一番格好良いと思います。

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Lefoto(レオフォト)の製品に関する情報は下記にまとめていますので興味のある方は参考にしてみてください。

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