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Leofoto 汎用チタン製L型ブラケットUL-01T購入レビュー

更新日:

Leofotoのユニバーサル(汎用)L型ブラケットのUL-01Tを購入しました。

愛用しているカメラのフジフイルムXT-2のアルカスイス互換のL型ブラケットがまともなメーカーから出されていないこともあり、いろいろ探していたタイミングでLeofotoから発表になったのが、このチタン製L型ブラケットUL-01Tでした。

Leofoto 汎用チタンL型ブラケットUL-01T

Leofoto 汎用チタンL型ブラケットUL-01T
Photo via:https://www.leofoto.com/products_detail.php?id=489

参考 UL-01T|公式ページ

汎用ブラケット

Leofoto 汎用チタン製L型プレートUL-01TはユニバーサルデザインのL型ブラケットです。

本当ならばL型ブラケットは専用設計のブラケットがベストなのですが、RRSなどの評価の高いメーカーからはプロ用途で人気のあるモデルしか販売されなかったりで、少しマイナーなカメラなどを使用していると、意外と選択肢に困ってしまうカメラアクセサリーでもあります。

現状では中国製の正体のよく判らないメーカーの製品まで探せば、ある程度のレベルのカメラであれば専用プレートは高確率で見つけることは出来ると思いますが、やはりカメラに装着してずっと使用するものですから、よく判らないメーカーの製品を使うよりも、好きなメーカーの製品を使いたいというのが実際のところです。

そんな時に候補に挙がるのが汎用プレートになります。

汎用プレートの難点

汎用プレートはカメラの種類を問わずで取り付けられるというメリットがある反面、専用設計ではないため、拡張が塞がれてしまうなどの問題も出たりします。

なので、その点を理解した上で「多少の不便は目を瞑って使用するもの」になります。

Canon 5DIIIにジャストフィット


Photo via:https://www.leofoto.com/products_detail.php?id=489

上記のように汎用プレートなので、何らかの不便な点もあるのが汎用プレートですが、Leofotoの公式ページによると、Leofoto 汎用チタンL型プレートUL-01TはCanon 5DIIIにジャストフィットするような設計になっているようで、バッテリーや拡張ポートには全く干渉せず使用できるようです。

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チタニウム製

Leofoto L型プレートUL-01の最大の特徴はチタニウム製という点。

ご存知の様にチタンはアルミなどに比べると加工難度の高い金属なので一般的にはあまり使われることはない素材で、軽さと強度が求められるような航空機関連などで特別な用途で使われることが多いです。

そんなわけで、価格もアルミに比べて高くなるため、高級で贅沢な素材としても知られています。

ProMediaGear L-Bracket for Canon 1DX DSLR

ProMediaGear L-Bracket for Canon 1DX DSLR

チタン製のカメラアクセサリー自体が珍しいですが、僕が知る範囲では過去にチタン製のL型ブラケットはPromediaGearのCanon 1DX用のL型ブラケットがありました。(現在は取り扱いがありません)

参考 ProMediaGear L-Bracket for Canon 1DX DSLR|B&H

軽量化は期待しないほうが良い

チタン製と言えば、最初にイメージするのが「軽量」だと思います。
実際、Leofoto L型プレートUL-01は88gと軽量です。

ただ、チタンの恩恵があるかと言われると、微妙なところになります。

というのも、金属の比重としてはアルミよりもチタンの方が重いのです。それでもチタンが軽量と言われるのは、アルミに比べて強度が高いために、中空構造や肉抜き、素材を薄くすることが出来るからです。

飛行機のような大量の金属を使用するような場合、チタンを使用する恩恵は非常に大きくなりますが、小さな物だとそれほど大きく変わるものであはりません

確かにLeofoto L型プレートUL-01はアルミ製のL型プレートに比べて薄いです。なので同じ強度を出そうと思うと軽量化できる部分はあるでしょうが、チタンを使って良かったと思えるほどの違いは恐らくありません。

実際問題で過去に販売されていたLeofotoのアルミ製汎用L型ブラケットMPU-100のスペックを見ると87gで、チタンブラケットの方が重くなっています。

参考 MPU-100 L型プレート

見た目の美しさこそが最高のメリット

重さにメリットがないのであれば「チタンブラケットのメリットは何か?」ということになりますが、チタンならではのラグジュアリーな質感ということになるかと思います。一言で言えばセクシーなのですね。

そのセクシーな感じに対してお金を出せるかどうかが、この汎用ブラケットを選ぶポイントになるかと思います。

付属品

付属品

付属品として固定用の1/4"ネジ用とか辛く防止用のネジを回すための二種類の六角レンチが付属しています。

しかしながら、工具類は信頼できないので、ちゃんとした工具を使用したほうが良いと思います。

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Leofoto 汎用チタンL型ブラケットUL-01Tレビュー

外観

右振り

左振り

底面

側面

滑り止めマット

滑り止めマット

L字部

L字部

個人的に感動のポイントがこのL字部分の構造です。

一般的なアルミ製のL型ブラケットだと2枚のプレートを縦横に配置してボルトで固定するような構造か、強度を出すためにプレートを分厚くしているものがほとんどですが、LeofotoのUL-01Tはチタンの特性を活かして薄型のデザインで仕上げられています。

Leofotoのロゴも控えめな場所に入っているのが良いですね。プレートが薄くて正面に入れられなかっただけかもしれませんが。。。

1/4"ネジもチタン

1/4

固定用の1/4"ネジもチタン製です。
このあたりも高級感が出ていて良い感じです。

取り付け例 フジフイルムのカメラの場合

フジフイルムのカメラの場合

早速カメラに取り付けてみました。
僕のカメラはフジフイルムのXT-2です。

現行のモデルともサイズはほとんど変わらないので、仮にフジフイルムのカメラに取り付ければ似たような状態になると思います。

サイズ感はフジフイルムのXT-2でもピッタリですね。
やはりチタン製のプレートの薄さが特徴的ですね。

雲台に取り付けても非常にセクシーな見た目になっています。

「なかなか良いですね」と言いたい所ですが、専用プレートではないので、もちろん使い勝手が悪い部分も出てきます。

使い勝手の悪い点

左側拡張窓との干渉

使い勝手の悪い点

使い勝手の悪い点

フジフイルムのカメラは左側にHDMIやレリーズのための拡張の蓋があります。写真ではちょっと判りづらいかもしれませんが、このカバーがドア式なのでL型ブラケットのフレームと干渉してしまい、開けることができなくなります。

なので動画撮影でGDMIで外部出力したい場合や電子レリーズを使用したい場合はL型ブラケットをスライドさせて使う必要があります。

バッテリー蓋との干渉

バッテリー蓋との干渉

バッテリーの蓋も完全に塞がれてしまうので、バッテリーにアクセスできなくなります。
バッテリーは頻繁に交換するので、いちいちL型ブラケットを緩めなければいけないとなると、六角レンチが常に必要になり、かなりストレスを感じることになりそうです。

ズレる

ズレる

底面のネジが1箇所しかないため、重たいレンズなどを使用したりしているとズレる可能性があります。

もちろんしっかりとねじ込めばそれほど心配はしなくて良いと思いますが、バッテリーの交換などを頻繁にしなければいけないので、不安が残る部分でもあります。

もちろん固定する際にもカメラと平行になるように、気をつけながら固定する必要があります。

この作業をバッテリーの交換の都度、行わなければいけないと考えると、六角レンチも必須になりますし、ハッキリ言って面倒です。

バッテリーグリップに装着すると調子が良い

バッテリーグリップに装着すると調子が良い

そのままの状態では、今まで使っていた無名メーカーの専用グリップの方が明らかに使い勝手が良かったので、せっかく購入したにも関わらず「使えないなぁ」という判断になってしまいます。

ただまぁユニバーサルグリップなので承知の上というところでもあります。

今回このLeofoto L型ブラケットUL-01Tを購入したのは、予てからバッテリーグリップを装着した時のアルカスイス化に悩んでいたので、その問題をクリアできそうだというところが、本当の目的でした。

というわけで、バッテリーグリップを装着した状態でL型ブラケットを装着してみました。

サイズ感は良い感じです。

縦グリップ

バッテリーグリップを装着した状態でも、左側の拡張部分のカバーとは干渉してしまいますが、少しスライドした状態で固定すれば干渉は避けられ、それほど気になりません。

いや、本当は気になりますけど、ユニバーサルなプレートにそこまで求めてはいけないと思います。

バッテリーの充電に関しては、バッテリーグリップを装着している時はバッテリーは取り出さずにACアダプターを直付けする運用なので、バッテリー交換の問題はクリアできるという感じです。

もちろんこのあたりは個人の運用の方法によって変わってくる部分ですが、個人的にはうまくハマった感じです。

横位置、縦位置ともに問題なく使用できそうです。

縦位置の時にはプレートが短いこともあり、光軸に合わせられるか微妙なところではありますが、なんとか行けそうな感じです。

そこそこ重量が掛かっている状態ですが、たわむなどもなくしっかりと固定してくれています。

RRSのレバークランプとの運用

RRSのレバークランプとの運用

一部の人が気になると思われるRRSとのレバークランプの運用ですが「無理すれば使えないことはない」というレベルで、結構キツめです。

まとめ

ユニバーサルなデザインというところで、一瞬躊躇はしたもののの、チタン製のL型ブラケットということで、一度は手にしてみないと納得できないということで、一瞬でゴミ化してしまうことも覚悟の上で注文したLeofotoの汎用チタンL型ブラケットUL-01Tでしたが、買って良かったと思える結果となりました。

予想通りで、通常の状態ではあまりにストレスが多い運用になりそうなので実用的ではありません。メーカーが推奨しているようにCANON D5IIIなどでなければ、やはり専用のL型ブラケットを探して使用した方が幸せになれると思います。

今回はあくまでバッテリーグリップを取り付けた状態での運用をしたかったこともあり、結果的に成功という感じです。

チタンの質感にも満足ですしで満足度の高い買い物になりました。

ただ、この満足度は価格にも依るところが大きいと思います。
今回は海外から購入したため実質12,000円程度で購入できたことになりますが、日本価格はもっと高くなると思われます。

あちこち不便な部分が出てくるのは汎用性を持たせたデザインのせいなのでLeofotoが悪いわけではないですが、ある程度の不便さを許容できるのも手頃な価格があるからこそだと思います。なので価格が高くなれば、当然のように満足度も下がるでしょうし、他の候補を考えた方が良いということにもなるので、バランスの良い価格を期待したいところです。

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