カメラを購入したら半ば必需品となるのがカビ対策の防湿庫です。安いコンデジの場合にはそれほどシビアに考えたことはありませんが、やはりレンズ交換式の一眼カメラを買うと、カメラ本体の価格はもちろん、レンズ1つ1つの値段も高くなることから、保管方法や手入れ方法などについては否が応でも気を遣うようになります。
カメラ周りで特に問題になるのがカビで、しばらく使用していないうちに気がつくとレンズにカビが生えてしまっていた、なんてこともよく聞くお話です。
実際問題で僕自身も、昔使用していた一眼レフカメラにカビを生やしてしまって駄目にしてしまったことがあるので、カビ対策は念入りにしたいと考えています。
カメラやレンズのカビ防止対策を考える
レンズやカメラにカビが生えるというのは、カメラについてほとんど知識の無かった頃の僕でさえ知っていたくらいですから、かなり頻発する問題なのではと思います。一説ではレンズに使用されているコーティング剤などがカビの大好物な成分が含まれているからなんていう話もありますね。
そうでなくても日本の場合はもともと多湿な気候ですし、梅雨時はカビもスクスク育つことでしょうから、しばらく使っていなかったカメラやレンズを取り出してみると、いつの間にやらカビだらけなんていうことにもなりやすいのでしょう。
我が家の場合も他人事ではありません。我が家には南向きの部屋と北向きの部屋があり、南の部屋は風通しも良く、日当りも良好なのでそれほど湿気の心配はなく、どちらかと言えば加湿をしなければいけないくらいに乾燥してしまうため、それほどカビの心配はありません。
しかし北側の部屋は浴室とも繋がっていたりする関係から年がら年中多湿になっていて、気が付けば部屋の壁やクローゼットの中にもカビが発生していたりして、季節問わずでカビに悩まされていたりします。
ご存知のようにカビは菌ですから、衣類等に付着してそれがカメラやレンズで繁殖するなんてことも十分考えられるわけで、カメラやレンズをカビから守るために湿気対策を講じることとなりました。
ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 防湿庫 8L
防湿用ドライボックス
レンズのカビ防止と言えば電動の防湿庫が定番で、それだけでワインセラーのような雰囲気もあり、本格的にカメラをやってる人という感じがするので憧れのアイテムでもあります。
しかしながら基本的にコンパクトなカメラライフを目指している僕にとっては、 防湿庫は小型の物でも置き場所を考えなければいけないため、もう少し簡易なモノは無いかと探して見つかったのがドライボックスと呼ばれるケースで、衣類などを入れる半透明のケースのようなモノです。
電動ではありませんが、Oリングなどを備えて湿気が入り込みづらい構造になっていて、中にレンズ等と一緒に除湿剤を入れておくことで、湿気を除去してカメラやレンズをカビから守ってくれる安価で心強いボックスなのです。
容量は8Lで扱い良いサイズのドライボックス
サイズはいろいろありますが、大き過ぎると収納場所に困ることになるので小さな8Lのドライボックスを選択しました。
大きさは上からみるとA4サイズくらいで、それなりに大きさはありますが押し入れはもちろん、書棚などにも入れようと思えば入る大きさで扱いが良いかと思います。スタッキング出来るのも良いですね。
大きなサイズのボックスもありますが、大きなサイズのボックスは蓋を開けて湿度が高くなってから適正な湿度に戻るまでの時間が多く掛かってしまうので、8Lサイズを追加購入して増やしていくのが良いような気がします。
ナカバヤシのドライボックス8Lのレビュー
ナカバヤシのドライボックス8L
ナカバヤシ キャパティ ドライボックスに同梱されているのは湿度計と除湿剤と除湿剤を入れるための棚です。
大した事ではないかもしれませんが、除湿剤が同梱されているのはすぐに使えるので嬉しいですね。
ドライボックスの湿度計
湿度計はアナログで少々安っぽい感じでどの程度信頼できるか分かりませんが、湿度計があれば保管の際の湿度管理の目安になるので安心ですね。
目盛りをみると40%以下が乾燥、40%〜60%が良い、60%以上が多湿となっています。
ドライボックス内の棚
除湿剤を保管しておくための棚の後ろ側が開くようになっていて、除湿剤をセットすることができます。ちょっとした小物なども収納出来るようなトレイとしても使えます。
ドライボックスの蓋
蓋にはOリングが仕込まれていて、湿気の侵入を防ぐようになっています。
蓋のサイドに付いているロックでバッチンと圧着させる方式です。
ドライボックスの8Lの収納力
早速ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 防湿庫の中に手持ちのレンズとカメラを入れてみました。
カメラはコンデジ並みの大きさのPENTAX Qとその交換レンズ、それからFujifilmの標準ズームレンズになります。
まだスペースに余裕があるので、Fujifilm X−T2本体ともう1〜2本くらいの交換レンズを一緒に入れることができそうですが、一眼レフカメラやフルサイズシステムなどになるとカメラ本体やレンズも大きくなるので8Lだとちょっと小さく感じるかもしれません。
乾燥剤
念のためということでHAKUBAの強力乾燥剤をドライボックスに入れておくことにしました。ギリギリではありましたが、乾燥剤の収納スペースにも収めることができました。
ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 防湿庫まとめ
衣装ケースのクリアボックスと同じ程度の単純なドライボックスですが、Amazonでの人気や評価の高さからもあ信頼できるドライボックスではないかと思います。
20Lや27Lのものもありますが、フルサイズのカメラを使っているならともかく、ミラーレスカメラであれば8Lサイズで充分で、足りなくなれば同じサイズのボックスを買い足すのがベストだと思います。
実際に収納してみて、よく考えられたサイズだなと納得できました。
しばらく使用した結果としてしっかりと湿度が入り込まないようにキープしてくれます。その後レンズも増えたので新しく同じものを追加購入しました。なかなか良いものだと思います。
ただ気をつけなくてはいけないのは、時々はボックス内の湿度を確認してあげる必要があります。知らない間に湿度が上がっていてカビてしまっては元も子もありませんから、その点だけは注意したいところです。