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写真テクニック 基礎知識

カメラのシャッタースピードの基本と要点

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カメラのシャッタースピードの基本と要点

写真を撮影する際に重要な事柄の1つであるシャッタースピード。露出や絞り値などとも絡んでくる要素で、シャッタースピードを変えたり、適切な速さにすることで、様々な表現が可能になります。写真を撮影する際に覚えておくべき必須項目です。

シャッタースピードとは

シャッタースピードとは

シャッタースピードとはシャッターが開いている時間のことで、人間の目で言うところの瞬きの速さになります。

シャッタースピードが速いと、センサーが光を受ける時間が短く、シャッタースピードが遅いと、長時間センサーが光を受けることになります。

シャッタースピードの基礎知識

一般的にシャッタースピードが速くなると、手ブレなどの問題が発生しずらくなります。

シャッタースピードは基本的に1/2秒→1/4秒→1/8秒という感じで倍のスピードで調整ができ、一段遅くする、一段速くするなどと言います。

ちなみに手ブレとシャッタースピードの関係ですが、標準レンズとされる50mmレンズで充分光量のある日中晴天の場合だと1/30以上のシャッタースピードであれば手ブレしづらくなり、1/125以上であれば手ブレの心配はほぼなくなると言われています。

広角レンズほど手ブレしづらく、望遠レンズほど小さな動きでも敏感になるため手ブレしやすくなるため、手ブレを防止するためには、広角レンズよりも望遠レンズの時にはシャッタースピードを速くする必要があります。

シャッタースピードと明るさの関係

シャッタースピードの速い遅いの違い
Photo:f4.0 1/60

シャッタースピードの速い遅いの違い
Photo:f4.0 1/2

上記の暗い写真は1/60秒で、明るい写真のシャッタースピードは1/2秒です。

シャッタースピードが違えば同じ条件で撮影しても、露出がオーバーになったりアンダーになったりします。

シャッタースピードと明るさ

要するに、光を受ける時間が長くなると、光を受ける総量が増えるわけですから、時間の長さに比例して明るい写真になっていくのです。

つまり1/2秒の方が長い時間シャッターが開いていたので明るい写真になったというわけです。

シャッタースピードの目安

被写体やシチュエーションによってシャッタースピードを調整することで、狙ったイメージの写真が撮れるようになります。

バルブ

シャッタースピード設定のダイヤルではBで表記される機能です。シャッターボタンを押している間はシャッターが開いたままになる設定。花火の写真で光の軌跡などを写す場合などで使用されます。

手持ちするとブレてしまうので三脚を使用することになり、基本的には灯りがほとんどない暗い場所での撮影になります。

1/2以上

基本的に暗い場所での撮影になり、暗い場所でも光を取り込む時間を長くして撮影を可能にします。

動くモノはブレてしまうため、動かないモノや景色を撮影するのが基本で、手持ちだとブレてしまうため三脚を使用しての撮影になります。

1/4〜1/15

薄暗い中での撮影に適したシャッタースピード。手ブレしてしまうので三脚の使用が基本。

1/30〜1/60

標準レンズの場合だと、手持ちでもしっかりと固定することを考えれば手ブレがしづらくなるシャッタースピードの目安。屋外の曇りや雨の場合でも適正な露出が得られる。

1/125

屋外撮影での基本的なシャッタースピードの目安。歩いている人などもブレなくなる。

1/250


走っている人などでもブレなくなるシャッタースピードの目安。

1/500

激しい動きのあるスポーツなどでもブレなくなるシャッタースピードの目安。

1/10000

車や動物などの速い被写体などでもブレなくなるシャッタースピードの目安。絞りを開く必要があるため被写界深度は浅くなる。

1/2000

目には見えない動きを捉える際に使用するシャッタースピード。絞りは解放にしておくのが基本。

シャッタースピードが速いと・・・

手ブレしない
● 被写界深度が得られない(絞りを大きくして撮影出来ない)

シャッタースピードが遅いと・・・

手ブレしやすくなる
● 被写体のブレで動きを表現出来る
● 暗い場所でも適正な露出が得られる

シャッタースピードと写真表現

速いシャッタースピードに適した場面や表現

シャッタースピードを速くすると、スポーツなどの一瞬の動きを捉えたり、水しぶきなど目には見えないモノを鮮明に写し出すことができます。

● スポーツ等の一瞬の動きを捉える
水しぶきなど

遅いシャッタースピードに適した場面や表現

シャッタースピードを遅くすると、暗い中での撮影でも適正な露出が得られる他、動いているモノをわざとブレるようにして、動きを表現する写真を撮ることができます。

● 人物などをブラせて動きを表現する
● 川や滝などの流れの表

シャッタースピードと絞り値の関係

シャッタースピードと絞り値の関係
Photo:f1.4 1/60

上の写真では暗く写ってしまった1/60秒での写真も、絞り値を小さくする(光の取り込む量を多くするために開放する)ことで、同じ1/60秒でも、適正な露出の写真にすることができます。

上記の写真のように、シャッタースピードには絞り値と呼ばれるレンズから光を取り込む量が大きく関連しているので、シャッタースピードだけの理解では写真を撮るのは難しく、シャッタースピードと同時に絞り値(F値)についての理解をする必要があります。

絞り値とシャッタースピードの基本

絞り値を小さくして開放にした時には光を多く取り込めるためシャッタースピードを速くすることで露出が適正になります。

逆に絞りを大きくした時には光を取り込める量が少なくなるのでシャッタースピードを遅くすることで露出を適正にすることができます。

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