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写真テクニック 基礎知識

手ブレと被写界深度と感度の問題

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手ブレと被写界深度と感度の問題

平日は昼間は仕事があるのでなかなか写真が撮れないので、平日に写真を撮るのはもっぱら夜中です。かと言って夜景を撮るわけではなく、ブログ用に新しく買った物などを撮影したりしているわけですが、室内撮影ではいつも同じ悩みとジレンマがあります。

手ブレと被写界深度と感度の問題です。

手ブレを抑えようと思うとシャッタースピードを上げるわけですが、絞りを解放にすると被写界深度が浅くなってしまうためピントが合わせづらくなります。かと言って絞らずに感度を上げると今度はノイズが出てしまうというジレンマです。

あちらを立てればこちらが立たずな室内撮影に付きまとうそれらの悩みとジレンマの解決方法を探ってみることにしました。

室内撮影ではとにかく手ブレを防止したい

室内撮影ではとにかく手ブレを防止したい

室内撮影で最も注意したいのが手ブレです。写真が手ブレしていると、ピンぼけ写真と同じく使い物になりません。手ブレとピントは写真撮影の基本中の基本です。

我が家のリビングは間接照明なの室内はそれほど明るくありません、一般的な家庭と比べるとかなり暗めの部屋になっていて非常に手ブレしやすい環境です。この環境の中で手ブレしてしまわないように写真を撮る方法を考えなくてはいけません。

手ブレと被写界深度と感度の問題

手ブレ写真防止にはシャッタースピードを速くする

手ブレ写真を防止するためにはまずシャッタースピードを速くする方法を考えます。

明るいレンズで開放して撮る

シャッタースピード速くするには、まず明るいレンズを使用します。明るいレンズとはF値が2.8以下のレンズで、大口径レンズとも言われたりします。

F値を小さくして開放側で撮影すれば十分な明るさが無い場所での撮影でもシャッタスピードを確保できます。しかし、絞りを開放すると被写界深度が浅くなるために背景がボケた写真になってしまうという問題があります。

ボケは時として被写体を浮かび上がらせる効果もあるので悪い面だけではないのですが、あまりに被写界深度が浅いと背景だけではなく被写体の一部にしかピントが合わないような状態にもなりかねません。物撮り写真で被写体の一部しかピントが合っていない写真なんて普通は有りません。

なので物撮りをする時には絞って被写界深度を深くして全体にピントを合わせた状態で撮影をすることになります。しかし、絞ると光の量が少なくなるわけですからシャッタースピードがどんどん遅くなってしまうのです・・・

ISO感度を高くして撮る

背景ボケはさせたくない、なるべく被写体にピントが合っている状態で撮影したいと考えるならば、なるべく絞った状態で被写界深度を深くした状態で撮影を考えなくてはいけません。

そこで頼りになるのがISO感度です。最近のミラーレス機などでは常用感度が3200など高い感度でも撮影できるようになっていて、光量が不足しがちな室内撮影でも大きな効果を発揮してくれます。

しかしながら一般的に言われるようにISO感度を高くするとノイズが出てきてしまうため、最近のカメラであってもISO800以上は越えたくない1つのラインです。

とは言っても、室内撮影の場合、ISO感度800程度では十分なシャッタースピードが出ないので、ISO感度を3200や64000などに上げないと手ブレしてしまうことになります。

開放せずISO感度も上げずに手ブレを防ぐ方法

三脚を使って撮影して手ブレを防ぐ

手ブレ防止に三脚を使って撮影する

絞りを開放せず、ISO感度も上げないで手ブレしない撮影するためには三脚を使用するのが一般的です。

三脚を使用すればシャッターを押す時さえ気をつければ、基本的には手ブレの問題は解決されます。

三脚と言えば場所を取ってしまって大変なイメージもありますが、室内撮影でも邪魔にならないサイズのコンパクトな三脚もありますから、室内で撮影をされる方はコンパクトな三脚を一つくらいは持っておいた方が良いかと思います。シャッターを切る際にはレリーズを使用するとカメラに手を触れないのでブレ防止になります。


スピードライトを使って撮影して手ブレを防ぐ

スピードライト(フラッシュ)を使用して手ブレ防止

スピードライト(フラッシュ)を使用するのも手ブレを防止するための一つの方法です。スピードライトを使用すればかなり暗い場所でも手ブレの問題は解決できると思います。

問題はフラッシュを使用すると写真の雰囲気が大きく変わってしまうという点です。被写体に対して直接フラッシュを発光してしまうと、いかにもフラッシュ撮影をした写真になり、素人ぽい写真になってしまいます。

そこで、バウンス撮影と呼ばれる方法が取られます。バウンスとはその意味の通りで跳ね返るというように、フラッシュを天井に向けて発光させて、天井から反射した光で被写体を明るく照らす方法になります。

光をワンクショッンさせることで、光が分散して柔らかい光となり全体的に光に包まれたような明るい写真を撮影できることができます。

バウンス撮影するにはそれなりに強く発光するスピードライトが必要になりますが、光が回った綺麗な写真を撮影するためには必要不可欠な機材の1つだと思います。

スピードライトはピンキリで最近は中国メーカーの激安な製品も多くみかけます。ただスペック的には信用できない部分もあるので、プロの現場ではメーカー純正のスピードライトを使用するのが良いでしょう。素人が趣味で使う分には中国メーカーのものでもまぁ良いのではと思います。

手ブレと被写界深度と感度の問題を意識した写真

手ブレしない写真

そんなわけで、手ブレと被写界深度と感度の問題を意識して撮影してみた写真です。

絞りはF8でISO感度は400、シャッタースピードは1秒程度でしたが三脚を使用したのでブレなく全体にピントが合った写真が撮影できました。

このように手間かけなけれちゃんとした写真は撮影出来ないのですよね。写真って奥が深くて難しいですが一つ一つ知識を増やすのもまた楽しいですね。

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三脚などを使用せずに手ブレ写真を防ぐ方法については下記の記事で紹介しています。

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