Leofoto(レオフォト)の三脚で使用して水平垂直を出すために便利なレベリングベースについての情報をまとめています。
Leofotoのハーフボールレベラー
ビデオ用三脚などでよく使われるハーフボールに使用するレベラーで、小型のハーフボールの標準サイズでもある75mmが採用されています。
ハーブボールタイプのレベラーの特徴としては、重たい機材でも簡単に素早く水平が出せるというもので、写真機材よりは動画機材で多く採用されるシステムです。
Leofoto(レオフォト)のハーフボールタイプのレベラーにはクランプタイプのもの(Cシリーズ)とフラットベースタイプ(Pシリーズ)の二種類があります。
クランプタイプのハーフボールレベラー YB-75LC YB-75MC YB-75SC
Photo via:https://leofoto.com/
YB-75Cシリーズは、マウント部分がアルカスイス互換になっているのと、クランプタイプで付け外しがしやすくなっているのが特徴になります。
● YB-75LC 全高174mm 直径75mm 重量382g
● YB-75MC 全高131mm 直径75mm 重量347g
● YB-75SC 全高96mm 直径75mm 重量330g
三脚下で固定するための軸の部分な長さが3タイプあります。
一番長い軸にはフックが付いていて、撮影時に三脚にウェートをぶらさげて安定させるなどができるようになっています。
基本的には標準タイプのYB-75MCを使用することになると思いますが、重たいカメラを使用する時には暗転させるための軸の長いYB-75LCを、ローアングルの場合は開脚をすると軸が邪魔になってしまうので、軸の短いYB-75SCを使用するのがベストでしょう。
僕自身が使用しているハーフボールレベラーもこのクランプタイプでYB-75LCを使用しています。機材をアルカスイス化していれば載せ替えが素早く簡単に出来てしまうので非常に便利です。
ちなみに質感も三脚や自由雲台などのLeofoto製品の高品質な感じの製品なので、ハーフボールレベラーの使用できる三脚を使用している方は検討してみても良いかもしれません。
Leofotoのシルバーとブラックのパーツを組み合わせたデザインのハーフボールレベラーのYB-75Cシリーズは2019年後半から見かけるようになったもので、Really Right Stuffの Tripod Leveling Base TA-3-LBやTA-4-LBととても良く似たデザインになっています。
フラットベースタイプのハーフボールレベラー YB-75LP/YB-75MP/YB-75SP
Photo via:https://leofoto.com/
3/8インチネジを備えたフラットベースタイプのハーフボールレベラーです。残念ながらネジ部分はLeofotoの三脚などで採用されている二重構造になって3/8インチネジと1/4インチネジのどちらでも使用できるハイブリッドタイプではありません。
ハーフボールはしっかりと雲台を固定したいパーツなので、基本的には3/8インチネジを採用したカメラが多いのが理由かと思われます。
頻繁に取り付け取り外しをしているうちに摩耗してガタが出てしまったり、緩くなったりしてしまうのも嫌なので、フラットベースタイプのハーフボールレベラーを使用する場合は、ずっと同じ機材を使い続けることを前提にした方が良いかもしれません。
● YB-75LP 全高161mm 直径75mm 重量300g
● YB-75MP 全高115mm 直径75mm 重量266g
● YB-75SP 全高83mm 直径75mm 重量249g
クランプタイプのCシリーズと同じく軸の部分の長さが異なるものが3種類あります。長いタイプはフック付き、短いタイプはローアングル撮影の際に邪魔にならない長さになっています。
Leofotoのその他のハーフボールレベラー
Photo via:https://leofoto.com/
実は上記のYBという品番の製品以外にもLeofotoにはハーフボールレベラーがあります。
LeofotoにはVT-20というビデオ雲台があるのですが、その雲台に付属しているハーフボールレベラーと同じものだと思います。
こちらのハーフボールレベラーは僕自身も持っていますが、上記の新しいハーフボールレベラーとは比較にならないお粗末な品質の製品になります。
日本で買うと5,000円ほどしますが、アメリカなどの価格では2,000円程度で販売されている安物です。なので品質も悪く、一昔前の伝統的な中華クオリティの製品です。
このハーフボールレベラーは基本的には単品で販売されていないようで、ビデオ雲台のVT-20やビデオ三脚がセットになったLeoFoto LV-20 Video Kit(日本国内は未流通)と一緒に販売されています。
僕自身「恐らく品質が悪いだろう」という予想はしていましたが、購入当初はまだYBシリーズが販売されておらず、仕方なく購入したものになります。
写真や紹介動画を見ても明らかに品質が悪いだろうというのが判るなので。LeoFoto LV-20 Video KitなどはLeofotoの三脚などの品質を期待して買ってはいけない製品でしょう。
Leofotoのレベリングベース
LB-60 / LB-65 / LB-75 / LB-75S
Photo via:LB-60 LB-65
2019年頃から登場したLeofotoの製品で質感の良い高品質なレベリングベースになっています。
ハーフボールが台座に埋め込まれたかのようなデザインのレベリングベースで、軽量なカメラを使用する場合にはコンパクトで扱い易いレベラーです。
2019年の夏くらいにLB-60が販売されて、LB-65、LB-75、LB-75Sは2019年末に発表、2020年の2月ごろに発売開始予定のようです。
いずれも旧タイプから刷新されて三脚や雲台などと同じく質感の良い製品になっています。
ちなみにサイズについてですが、Leofotoの一般的な雲台のサイズは60mm以下が多いので、継ぎ目の段差を気にするようであればLB-60がベストチョイスになると思います。
ただ、重量が大きく、構造上雲台に負荷が大きくなるジンバル雲台やパノラマ雲台を使用する場合は、LB-65の方が良いと思われます。
LB-75とLB-75SはSUMMITシリーズと相性の良いサイズで、大きな重量のカメラを載せる場合は選択肢となるでしょう。また雲台でLH-55を選択した場合はLB-75との相性が良いと思います。
雲台ボトムサイズ
LH-55: 72mm
LH-40: 57mm
LH-36: 52mm
LH-30: 47mm
LH-25: 36mmNB-34: 45mm
NB-40: 51mm
NB-46: 56mmVH-20: 48mm
PG-1: 60mmG4: 60mm
G2: 60mmXB-32: 40mm
XB-38: 46mm
XB-32: 40mm
旧モデルLB-60 / LB-66
上記のレベリングベース以前のモデルが上記の写真のような全て黒いレベリングベースでした。
スペック的には耐荷重重量は30kgになっていて、かなり重たいカメラも乗せられるレベリングベースですが、30kgは相当な重量なので恐らく間違いかと思われます。
Photo via:https://leofoto.com/
LB-60よりも一回り大きな66mmのレベリングベースです。
しかしながら耐荷重重量は公式ページでは何故かLB-60より小さくなり10kgとなっています。(輸入代理店のページなどでは30kgとなっています。おそらく本家の方が間違いなのではないかと思います。)
ちなみに僕自身もこのレベリングベースを持っていてます。
価格もそこそこするので質感は悪くはないのですが、同様の製品がその他の中国メーカーから販売されていたりもしたので、OEM的な製品の可能性もあります。
そんなわけで現在のLeofotoの三脚や自由雲台の品質からすると、少し違和感を感じる製品です。
Leofotoの調整機能付きレベラー
LB-68
Photo via:https://leofoto.com/
昔ながらの複数のギアを回して水平を出せるレベラーもLeofotoにはあります。
しかしながら個人的には赤いパーツが使用されているLeofotoの製品には手を出さない方が良いと思っています。
このあたりはどことなく安っぽいというのが写真からも見て取れますし、明らかにLeofotoの現行品の製品群とはデザインが異なるため、こちらに関しても昔ながらの中国クオリティの製品の可能性が高いです。
で、調べてみたら、予想通りと言いますか、Desmond dlevx-68というとても良く似た製品が見つかりました。
このようなOEM製品と思われる製品を見つけると悲しくなるのが、Leofotoのロゴ入りの方が大抵の場合高いんですよね。
高くても品質が伴っていれば良いんですがOEM製品と思われるような製品は、中国伝統のクオリティなので、どう考えても割高なものを掴まされたという気持ちになってしまいます。
なのでこの手のLeofotoの製品には一切手を出さないのが無難です。三脚や自由雲台と同じような品質を期待していると、思い切り裏切られることになります。
Leofoto(レオフォト)のレベリングベースについてのまとめ
Leofotoのレベリングベースについて調べると、意外と多くの種類のレベリングベースが見つかりますが、三脚や自由雲台のような品質の製品はYB-75LC/YB-75MC/YB-75SC、YB-75LP/YB-75MP/YB-75SP、LB-60のような、シルバーとブラックのパーツで構成されたアイテムだけだと思った方が良いでしょう。
2019年の後半あたりからようやく三脚や自由雲台以外のアクセサリー類にも力を入れてきているような印象があり、それ以前の製品については、自社製か他社製かは分かりませんが、OEM的な製品である可能性が高いと思われます。
実際問題で僕が持っているLB-66なども、そこそこの品質ではありますが、品質的には違和感を感じる製品ですし、探せば似たような製品が半額程度の価格で販売されていたりもするので、あえてLeofotoの製品を選ぶ必要がないかなと思っています。
このような状態は中国製品ではありがちなので、そのメーカーのロゴが入っているからと言って全幅の信頼を寄せられないというのが正直なところですね。
ただまぁ、少しずつオリジナリティを出してきているようですし、粗悪なOEM的な製品は以前の製品に限られていて、新しい製品に関しては、高品質路線のようなので、今後の展開には期待したいところです。
以上、Leofotoのレベリングベースについてのまとめでした。
関連記事
Lefoto(レオフォト)の製品に関する情報は下記にまとめていますので興味のある方は参考にしてみてください。
参考 雲台G4購入レビュー
参考 LM-404C購入レビュー
参考 LM-365C購入レビュー
参考 ビデオ雲台BV-10購入レビュー
参考 【Leofoto】三脚・雲台総合情報