写真映像機材を購入する場合、日本で購入するよりも海外ショップから個人輸入した方が安いということが多々あります。
例えばアメリカのメーカーであるRRS(Really Right Stuff)なども国内価格よりもアメリカから購入した方が断然安いですし、格安カーボン三脚で有名になったLeofotoなんかも国内で購入するよりも海外から購入した方が安いことが多いです。
商社や取次店も商売なのでマージンを取らないと成り立たないのは分かりますが、あまりに海外価格と国内価格の差が大きいと「海外から個人輸入をしてしまった方が良い」という考えになってしまいます。
そんなわけで僕もカメラとレンズ以外の写真映像機材を購入する際は海外のショップから購入して個人輸入することが多いのですが、何を購入するかで購入するショップを変えていたりします。
ショップを変える理由は、それぞれのショップで特徴や得手不得手があったりするからですが、僕がよく利用するショップの特徴や海外ショップから個人輸入する際の注意点などについてまとめてみようと思います。
写真映像機材を購入する際によく利用する海外ショップ
ebay
ebayは言わずと知れた世界最大のオークションサイトです。
オークションサイトと言っても中古品だけではなく日本のヤフーオークションなどと同じくショップも出店があり、新品も多く出品されています。
通貨
通貨の単位は様々でよく見かけるのは下記の通貨。
USD 米ドル
GBP イギリス・ポンド
AUD オーストラリアドル
ポンドを多く見るのは、イギリスのショップが出店しているというわけではなく、香港はもともとイギリス領というところで香港のセラーはポンドを採用している場合が多いです。
言語
英語
出店者の傾向
ebay自体はアメリカの会社が運営していますが、写真映像系でebayに出品しているセラーは中国や香港の会社が多いような印象です。
そもそも中国で多くの写真機材が製造されていますし、特に取次店の少ないマイナーなメーカーの製品を売るにはebayを利用した方が売りやすいと思われるので必然的に中国からの出店が多くなるのでしょう。
アメリカの会社もそこそこ見つかりますが基本的に価格が高いため、購入するのはもっぱら中国・香港系のショップからになると思います。
配送までの期間と送料
注文から発送までの期間や方法はセラーによってまちまちで、早ければ1週間程度で届くこともありますし、遅ければ2ヶ月くらいかかることもあります。平均で3週間〜1ヶ月というところ。
送料は無料のところも多いですが、無料を謳っていても価格に送料が上乗せされている場合もあるので注意が必要です。
ebayを利用するメリット
デッドストック・廃番製品を探せる
オークションサイトならではで、市場から消えた廃番商品やジャンク品を探す時に有利ですが、GITZOやManfrotto、RRSなどの有名なメーカーの新品の製品を探すのには向いていません。
もちろんそれらのメーカーの製品も多く出品されてはいますが、利用する価値があるほど安くはありませんし、多くのショップが日本への発送をしていないので、仮に安く出品されているのを見つけても買えないことも少なくありません。
新品なら中国メーカーが安い
日本への発送を積極的にしてくれているのが中国・香港系のショップとなり、必然的に中国メーカーの製品が多くなるので、中国メーカーのBENROやSIRUI、SUNWAYFOTO、GODOX、SmallRig、Leofotoなどの製品を探す際に利用するのが良いかと思います。
上記の日本でもよく知られているメーカーの他に中国国愛の無名メーカーの製品も沢山見つかるのもメリットの一つでしょう。
関税を避けられるかも
中国・香港系のセラーは慣習的に発送インボイスの申告金額を販売価格よりも低く申告するセラーが多いです。
個人輸入であれば16666円以下の製品には関税がかからないため、関税を避けるため申告の金額を低く書いてくるショップが多いので関税がかからないことが多いです。
申告金額を低くするのは本来は駄目なことですが勝手に低く申告してくるセラーが圧倒的に多いです。
Leofotoは安かったけど最近は駄目
一時期Leofotoの製品も安くebayに出品されていたので多くのLeofotoの製品をebayから購入していましたが、2019年12月くらいから急激に出品が減り、中国系のセラーがほとんどいなくなってしまいました。今でも出店している中国系のセラーもいますが品揃えが悪く価格もそれほど安くないセラーが多いのです。
比較的多くの出品をしているのがアメリカのセラーですが金額も安くなく送料も高いので税金などを考えれば日本で購入した方が安いことも多いですし、日本はポイントが大きいこともあり、最近はebayを利用する頻度が激減しています。
Godoxの製品などはまだ沢山出品されているのでお買い得感がありますが、製品によっては技適の問題もあるのが悩ましいところです。
参考 ebay
AliExpress
AliExpressは中国のアリババグループが運営するアリババの海外向けショップです。
ブランドに拘りがなく「ゴミでも良いから使えそうな物を安く仕入れたい」と考えるのであればAliExpressはおすすめです。
通貨
USD 米ドル
言語
中国語
英語
日本語
AliExpressを利用するメリット
基本的には中国メーカーの製品を購入するための場所で、よく知られる欧米のメーカー品の出品はありません。
SmallRigやTilta、newwerなど、日本でもよく知られたメーカーの製品も多く見られますが価格は日本で購入するのと大差がないのでわざわざAliExpressから購入しなくても日本のAmazonあたりの中華出店者から購入した方が良い場合が多いです。
そういうわけで、一時期はよく利用していましたが最近はあまり利用しなくなりましたが日本語に対応しているということもあり、日本からの利用者も増えていると思われます。
AliExpressの最大のメリットは商品数の多さと安さなので、日本で流通していないようなB級・C級メーカーの製品を探すのに便利なショップです。
例えば、日本のAmazonでイヤホンなどを購入しようとすると、正体不明の激安ブランドの製品がゴロゴロと出てきますが、そのほとんどの製品はAliExpressで見つけることができるでしょう。「どうしてこの値段で製品が作れてしかも海外発送できるんだろう?」と不思議に思うような値段でいろいろな物が販売されています。
参考 AliExpress
B&H
アメリカ・ニューヨークに実店舗を構えるショップでカメラ映像機器系では世界最大のインターネットショップを運営しています。ヨドバシカメラの超巨大版とでも思ってもらえればと思います。
恐ろしいレベルの品揃えで、そこそこ名前の通ったメーカーの製品であれば、大概は見つけられると思います。海外から新品の写真映像系の周辺機器をを購入する場合は最初にチェックするショップです。
ショップのインターフェイスも非常に洗練されていて余計な製品が出てきて購入しづらくなる前のAmazonのようなスッキリとしていて、目当ての製品を迷わず購入できるのが魅力です。
通貨
USD 米ドル
言語
英語
発送までの期間と送料
発送までの期間は在庫状況にもよりますが、在庫がある場合には数日以内には発送してくれて海外ショップにしては素早く発送してくれます。
難点は基本的にクーリエでの発送なので送料は高めで
約5,000円〜
というような感じです。なのでそこそこ価格の高い製品でないと利用するメリットがあまりありません。
利用するメリット
品揃えと取扱製品の安心感
圧倒的な品揃えと名前の通ったメーカーの製品が中心なので取り扱い製品に安心感があります。Amazonなどで出てくるようなゴミのような製品が無いので安心感とともに目当ての製品が見つけやすいです。
また、お店自体も世界的に知名度が高いので詐欺の心配もありませんし何かあった時も安心、というのが最大のメリットだと思います。ただし、配送ミスや配送忘れなども時々あるのが残念なところ。そこはアメリカの大雑把さがよく現れているところなので、いつまで経っても配送されないような時は連絡をするのが良いでしょう。
日本で取り扱いがあるものの値段が高い製品や取り扱いが少ない製品
またRRS(Really Right Stuff)やSachtler(ザハトラー)などは日本で購入するよりもかなり安く購入することができるので、日本メーカー以外の機材を購入する際には一度B&Hで調べてみるのが良いかもしれません。
その他、日本での取り扱いの少ないProMediaGearやJobu Designなどの製品も買いやすいですね。
定期的なセールや見切り品
ブラックフライデーなどのバーゲンセールや見切り品や在庫処分品が時々信じられないくらいの安い価格で販売されることもあり価格チェックは常にしておくと掘り出し物を見つけることが多いです。
B&Hは流通系に強いのと圧倒的な販売力があるのでメーカーに対しても強気なところがあり、値引き販売を許さないメーカーの製品でも容赦なく値引きしたりします。
さらにモデルチェンジで在庫をかかえないようにするためか、新製品が発売になりそうな時期の少し前あたりから旧製品の値段が極端に下がってセール状態になることも珍しくありません。
このようなやり方ができるのはおそらくB&Hだけで、とんでもない値段で販売されていることもあるので、うまいタイミングで購入できればかなり安い価格で購入できるはずです。
ちなみにB&Hと並んで有名な写真映像系のショップにAdramaがありますが、こちらは後述するAmazon.comに出店しているのでAdramaから直接買わずにAmazon.comから購入した方が良いかもしれません。
参考 B&H
Amazon.com
通貨
USD 米ドル
言語
英語。
ユーザーインターフェースが日本のAmazonとほとんど同じなので、全く英語が理解できないとしても購入で躓くことはないかと思います。
利用するメリット
B&Hほどの品揃えはありませんが、有名メーカーの製品も見つかりますし、B&Hで取り扱っていないようなマイナーなメーカーの製品などはAmazon.comの方が充実していたりします。
例えばLeofotoなどはB&Hでの取り扱い品数は少ないのに対して、Amazon.comだとかなり多くの製品を見つけることができます。
残念ながらLeofotoの製品の販売価格はAmmazon.comではそれほど安くないのであまり魅力的ではありませんが、円高になった場合は利用価値が一気に高まると思います。
また、RRSなど、どこで購入しても定価販売をしているメーカーの場合、Amazonの出品者の中に送料が無料のショップがあったりするほか、UPSなどの送料が安い発送方法も選べるので送料を安くすることができる可能性があります。
そのため、送料まで含めた価格だとAmazon.comが最安値になることもあるので、定価販売するようなメーカーの製品はAmazon.comでチェックすると良いでしょう。
参考 Amazon.com
メーカー直販で購入する
メーカーの直販ショップを利用するのも一つの方法です。
直販の場合は販売店との関係もあるので価格は基本的に定価販売ですが、定価販売であってもRRSなどのように日本の代理店価格よりはかなり安く買える場合が多いです。
直販ショップを利用するメリット
ProMediaGearなど日本では入手しずらいだけでなく流通が少ないようなメーカーの製品は直販ショップから購入した方が欲しい物が手に入りやすいと思います。
またメーカーに直接問い合わせて購入することで、市場在庫が無くても倉庫にあるものを出してもらえることもありますし、頻繁に購入するようであれば、何らかの融通をしてもらえることがあるのでショップを探して見つからなかった場合には直販という方法を考えてみるのも良いでしょう。
もちろん直接問い合わせるためには現地の言葉(少なくとも英語)で交渉をしなければいけませんが、相手も商売なので自動翻訳レベルでも対応はしてくれると思います。
その他
中国のショッピングモールサイト
中国系のメーカーの製品を買うのであれば中国国内のショップから購入するというのも方法としてあります。
中国国内にはタオバオや天猫などのショッピングモールサイトがあり、中国価格で購入することができます。Leofotoなどの中国メーカーの製品は中国国内のショップから購入した方が断然安いというメリットがあります。
ただ、誰でも購入できるというわけではなく、基本的には中国語でのやりとりになりますし、クレジットカードが使えない、日本への発送をしてくれない場合もあるなど、いろいろと購入するための障壁が高いのでイレギュラーな購入手段と思っておいた方が良いでしょう。
さらには、アカウントを作る際に電話番号などを登録しなければいけないので、個人的には中国のサイトに電話番号を登録するというのは抵抗があるので利用するまでには至っていません。
逆に言えば、それらの障壁を乗り越えて中国のサイトから購入できるくらいのスキルがあれば、仕入れて日本で転売するなんてことも出来るかも知れません。
中国の販売店からの直販
中国大陸、香港、台湾などのショップで販売されている中国メーカーの製品の価格は日本と比べて安い場合が多いので、どうしても安く購入したいという場合はタオバオや天猫などのショッピングモールではなく、お店自体が運営しているショップから直接コンタクトを取るという方法もあります。
もちろん中国語での交渉にはなりますが、表向き日本への発送をしていなかったりするショップでも交渉してみると日本へ発送してくれたり、クレジット決済対応のショップが出てきたりします。
また、ショップから直接購入する場合は、まとめ買いなどをして価格交渉をすることもできるので受け入れられれば結構安く購入することもできるのです。
海外通販(個人輸入)についての注意やポイント
有名なショップであればまず安心
海外から買い物をすることに対してどうしても危険で不安なイメージがつきまとってしまうため、個人輸入に対して抵抗がある人も多いかと思います。
個人的には一昔前に比べればネットショップも分かりやすく目当ての製品が見つけやすく日本語でなくても迷わず買い物できるようになっていますし、怪しいショップも見極めがしやすくなっているので、よほど怪しいショップから購入しない限りは基本的には安全だと思っています。
どうしても心配であればB&HはAmazon.comなどの大手ショップやebayで歴の長いセラーからしか購入しないようにすれば騙されるということはまず無いでしょう。
ただ、海外の感覚と日本の感覚ではサービスに関する考え方が大きく違うので、日本のショップのように問い合わせに対してレスポンスが良かったり、すぐに発送してくれるというのはあまり期待しないほうが良いでしょう。
なので急ぎで欲しい場合などは大手ショップであっても利用しないほうが良いと思います。
荷物がロストしてしまうことは?
海外通販でよく聞く荷物が途中で行方不明になってしまうロストの問題ですが、僕自身は今までかなりの数のものを海外から購入していますが、ロストしてしまったことは一度もありません。
通常1ヶ月くらいで届くはずのものが3ヶ月くらい掛かったことはありますが、いずれもきちんと届いています。(在庫が無くて強制的にキャンセルされたことはありますが。。。)
あまりに時間が掛かるような場合、お店にコンタクトを取って、お店もロストしてしまっていると判断すれば別送してくれることもありますから、注文した商品が届かないなんてことは個人レベルの話だとかなりレアケースになると思います。
基本的には荷物の追跡もできますし、届かない場合はトラッキング情報をエビデンスにしてお店と交渉できるのでロストに関してはほとんど心配する必要は無いと思っています。逆に言えば交渉できる英語力が必要になりますが、こちらも自動翻訳レベルでどうにかなると思います。
故障や修理対応は?
海外通販で最も心配なのが初期不良や故障した場合の対応かと思います。
現在のトレンドで言えば、初期不良の場合は購入したショップでの対応、使用している中での故障などであればメーカーに直接連絡して対応はしてもらうということになるかと思います。
ただ、英語などで症状を伝えたりするのも大変です。このあたりになると自動翻訳レベルでは難しくなると思いますし、初期不良以外は基本的に海外に返送料金は自己負担になるので配送料も馬鹿になりません。
例えば10万円を超えるような三脚などであれば、その手間を乗り越えてでも修理したいと思うでしょうが、1万円くらいの製品だと諦めて買い直してしまったほうが良い場合もあります。
自己責任
海外通販は昔に比べると身近なものになりましたが、失敗したり、トラブルがあったとしても基本的には自己責任です。
それは国内のショップでも同じではありますが、相手との交渉や物のやりとりは国内のショップとのやりとりと比べると大変なのは間違いありません。
ある意味トラブルも海外通販や個人輸入の醍醐味と思うくらいの気持ちでいた方が良いでしょう。大変で面倒ではありますが、交渉してトラブルを自分自身の力で乗り切ることができればそれはそれで達成感があるものです。
日本の代理店価格は安心料
代理店の役割はそのあたりの煩雑な手続きを簡単にしてくれるための存在と言っても過言ではなく、そのための安心料が商品代金に乗っているという考え方ができるので、海外との交渉が出来ない人や面倒な人は少々高くても国内代理店や正規取扱店から購入するのが良いと思います。
海外価格と日本の国内価格の差が大きいと「ボッタクリ価格」だと思ってしまいがちですが、もしもの時の安心料や相談料と思えば納得できるものだと思います。
支払い方法
支払い方法はB&HやAmazon.comであればクレジットカード、ebayなどはPaypalが一般的かと思います。
クレジットカードもPaypalも過剰なほどに購入者を保護するので、それを逆に利用したチャージバック詐欺にも使わるくらいなので、万が一の時はお店の許可を得ずに返金までいけたりするので最も安全な支払い方法になると思います。
クレジット決済を嫌がるショップもある
海外から購入しようとするとクレジット決済を嫌がるショップもあります。あるいはクレジットカードの写真とIDカードを求めるショップもあります。
日本の感覚からするとクレジットカード番号を相手に教えるなんてことは絶対にしてはいけないことだと思ってしまいますが、別に珍しいことではありません。
クレジット決済は購入者を過剰なまでに保護するので詐欺行為でもよく使われています。例えば商品を注文した後に「壊れた商品が届いた」などとクレジット会社にクレームを入れて返金対応させて商品も送り返さないなどの詐欺があるのです。
クレジット会社は面倒な調査などはせず「身元をきちんと確認していなかったショップに責任がある」として一方的に返金してしまうので、詐欺被害に遭った場合に不利になるのはいつもショップ側ということになります。
そのため素性の判らない人に対しては警戒してクレジット決済を拒否したり、本人確認のためにカード番号やIDの提出を求めたりするわけです。
カード番号と言っても教えるのはカード表面の番号であって、裏側に記載のある承認番号や暗証番号は聞かれても教えてはいけません。
海外から機材を購入する際の注意点
中古品は避ける
ebayなどでは中古品が出品されていたりして価格も安いとついつい買ってしまいたくなりますが、中古品は基本的に避けた方が良いと思います。
アメリカなどの自動車を見れば理解できると思いますが「大切に使ってきました」のハードルが海外と日本とでは大きく違います。日本が神経質過ぎると言えばそれまでですが、日本人の感覚からすると海外の人の大雑把さは想像以上なので、綺麗な状態の物は無いと思った方が良いでしょう。
日本ではC級品でも海外だと使用の少ないA級品くらいの違いがあります。もちろんジャンク品でも良ければ海外中古市場はいろいろな選択肢があるので利用価値はあると思います。
外箱はボロボロで当たり前
海外から安く仕入れて転売などをしようと考える人もいるかもしれませんが、海外の人にとって外箱は商品を安全に運ぶためのプロテクターくらいの考えなので、いざ商品が届いてみると外箱がベコベコになるなんてことは当たり前です。
また、外箱にマジックでメモ書きをしていたり、シールをベッタリと貼るなど、外箱までを商品として考える日本とは大きく感覚が違います。時には自分のショップから販売したことが分かるように商品自体に刻印されているシリアル番号を塗りつぶしたりしてしまうなど、到底日本の感覚では理解できないような事を平気でしてしまうの海外ならでです。
ショップから発送された際にはきれいな箱であっても、輸送はかなり乱暴ですから業者のようにカートン買いをしない限りは綺麗な状態の外箱は手に入らないと思った方が良いでしょう。
カートン買いしたとしても角に位置する場所の製品は潰れることが多く、時々ショップなどが訳アリ品として箱潰れ商品を販売されたりするわけです。箱潰れにシビアなのは日本くらいなのでショップもメーカーも保障してくれないというのが実際のところだと思います。
僕なんかは外箱は届いた瞬間に捨ててしまうので全く気にしないのですが、外箱を大切に取り置くような人は海外通販は不向きです。
関税・税金
海外のショップの方が安い!と思っても、商品を輸入して受け取る際には税金を払わなくてはいけません。
幸いカメラ機材の関税は無税の場合がほとんどですが、それでも消費税は価格の6割り程度は払わなくてはいけないので、購入する際はそこまで計算しておかないと「日本から購入しておいた方が安かった」というようなことになってしまいます。
カメラ用品であっても革製品は関税が高いので、ストラップやケース、バッグなどを購入しようとする場合は注意が必要です。
問い合わせのレスポンスは非常に悪い
日本のショップの場合は、問い合わせするとすぐに返事が返って来て当たり前ですが、海外の場合はしばらく返事が返って来ないのも珍しいことではありません。
もちろんすぐに返事が返ってくることもありますが、休みに入ったりすると平気で2週間くらい放置したりします。それが普通なので少々返事が返ってくるのが遅くてもイライラしないようにしましょう。
価格交渉についての注意
海外のショップから直接購入する際には価格交渉が出来る場合がありますが、価格交渉にに対して寛容なのはアジア圏だけだと思っておいた方が良いでしょう。
これは旅行先などでも同じですがアジア圏は価格交渉は挨拶みたいな感じもあるので、とりあえず値引きできるかどうかを気軽に聞くことができます。
しかし値引き交渉が文化として無い国のショップで価格交渉をすると露骨に嫌がられることもあります。イギリスやアメリカなどは相手のビジネスをリスペクトして価格交渉はしないのがマナーというところがあります。
お店が提示している金額が高ければ買わない、安いと思えば買うという駆け引き無しのシンプルな考え方ですね。
まとめ
僕が日頃写真撮影機材を購入するのによく利用するショップとその特徴などについてまとめてみました。
一昔前は注文するのに書類の準備などいろいろと大変でしたがインターネットのおかげで国内のショップから購入するのと同じレベルの簡単さで購入できるようになり非常に便利な時代になったと思います。
最初は抵抗があったり、怖かったり、ちゃんとした物が届くか不安も多いと思いますが、安く購入できるだけでなく、日本では手に入らないような製品も手に入れられるので、迷っている人は是非チャンレジしてみてください。