Leofoto アテナシリーズ
Leofotoのレンジャーシリーズの派生版であり、青い三脚のポセイドンシリーズの色違いとして登場した赤い三脚。
基本的な仕様は、ポセイドンシリーズと同じで、チタン製スパイクや、防水防砂仕様で、海辺での使用に適した仕様になっています。
品番は異なるので系列違いの三脚となりますが、実質は青と赤のカラーバリエーションですね。
天体撮影を意識した三脚
脚が赤いことから、夜間の天体撮影などをする写真愛好家向けの製品と思われます。
天体撮影時は、極力ライトを使用しないというマナーがあります。
ライトを使用する時は、照度を低くしたライトを使用します。なるべくなら赤いライトを使用した方が良いとされています。
というのも、赤い光は目に与える影響が少ない、あるいはフィルムへの影響が少ない色などの理由があるようです。
このあたりは、時代とともに少しずつ変わってきているようで、天体だけではなく風景を撮りたい人にとっては、オレンジ色の光の方が良いなどの意見もあったりします。
いずれにせよ、そんな関係からもあるのか、天体撮影、観測系の機材として有名なZWO社の製品など、天体観測系の機材は赤をベースにした製品が多くなっています。
というわけで、Leofotoのアテナシリーズも、コンセプトとしては天体撮影を意識した三脚だろうということが考えられます。
特別仕様の赤い自由雲台LH-40
Leofotoの定番の自由雲台であるLH-40を赤いアルマイト仕様にした自由雲台もあります。
アテナシリーズと併せて使用すると、上からしたまで赤い三脚セットができあがります。
その他のメーカーの天体観測用の赤い機材と一緒に使用すると、かなり格好良い組み合わせになりそうですね。
耐食性と防水防砂仕様
チタン素材
基本的な仕様はレンジャーシリーズと同等ですが、石突部分のネジや付属のスパイクには、耐腐食性の高いチタンが採用されています。
海辺での使用では、塩分が残っていたりするとすぐに錆びてしまう問題を解決しています。
防水防砂仕様
三脚の脚のロックナット部分にはOリングが備わっていて、水や砂の侵入を防ぐ構造になっています。
注意点は、完全防水ではありません。
例えば水に浸けた状態で使用しても内部まで水が入りづらい構造という意味での防水のようです。
なので、水の中で使用すると、脚の内部まで浸水してしまいますが、砂などの侵入はかなり防げるような構造になっているので、海辺での撮影後の三脚のメンテナンスを楽にすることができるようです。
海辺の天体撮影に最適な三脚
三脚としては珍しい赤い脚で、防水防砂、耐食性の高いチタンスパイクなどが採用されたアテナシリーズは、海辺近くでの天体撮影に適した三脚と考えることができるでしょう。
逆に室内などの物撮り用途では、脚の赤が散ってしまうので、完全にアウトドア用途に特化した三脚ですね。
Leofoto アテナシリーズのラインナップ
LA-284C
最大高 1290mm / 収納時 540mm / 耐荷重量 10kg
LA-324C
最大高 1395mm / 収納時 580mm / 耐荷重量 15kg