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Leofoto

【Leofoto】今後の方向性について思うこと

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中国の新進気鋭のカメラ機材メーカーとして人気のLeofoto。日本国内でも順調に愛用者が増えているようですね。

個人的にもLeofotoの製品は三脚や雲台をはじめとしていくつかの機材を愛用しているくらい好きなメーカーで「Leofotoウォッチャー」を自称するくらいに日々Leofotoの動向をウォッチしています。

そんなLeofotoですが2020年に入ってから、少しずつ以前とは違った動きが見られるようになってきたので、Leofotoウォッチャーとしての、今後の方向性について個人的な思いと希望などをまとめてみました。

Leofotoは新製品ラッシュ

新製品ラッシュ

2020年以降のLeofotoは、一般的な三脚機材メーカーではありえないペースでいろいろな機材を相次いで発表し続けています。

まさに怒涛の展開で、このあたりのスピード感は中国メーカーの真骨頂とも言える部分で、他のメーカーには到底真似のできるものではないでしょう。

ラインナップの多かったLeofotoの三脚群の中にシステマチックのLM系列やレベリングベース付きのCEXシリーズ、脚の長いLシリーズ、後述する新しいシステマチック三脚のLQシリーズなどが拡充されて、あらゆる用途や目的に応じて細かい選択ができるようになりました。

そんなわけで、星景写真や山に登る人など一部の界隈で話題になっていたLeofotoでしたが、2020年以降は認知度も高くなり、少なくとも日本では中堅三脚メーカーとしては圧倒的なポジションを築きはじめたように思います。

新製品ラッシュの裏側での問題

Leofotoの製品は他社の製品に似ている製品も

他社の製品に似ている製品が多い

これほどまでに新製品を発表しつづけると、普通のメーカーなら息切れしてしまいそうです。いや、そもそもこのペースだと会社が相当大きくて開発部門が複数無いと無理なレベルだと思いますが、Leofotoは留まるところを知りません。月1ペースで次から次へと新製品を発表していくそのスピード感は唖然としてしまうほど。

一般的に考えて、新製品が出来上がるまでには、企画立案→設計→試作→本設計→量産というような流れがあって、それぞれに数ヶ月程度かかるわけですから、Leofotoの新製品のペースはもう異常なスピードなのです。

他社の製品に似ているという問題は以前から

Leofotoの製品の中に他社の製品とよく似たものが多く存在するという問題は今に始まったわけではなく、以前から指摘されていました。

Leofotoの製品が評判になりはじめたのはセンターポールを省いたスリムな三脚LS系列(レンジャーシリーズ)が出始めたあたりかと思いますが、三脚や雲台がReally Right Stuffの製品に似ているという指摘がありましたし、システマチック三脚(LN系列)やトラベラー(LX系列)の三脚はGitzoと比較されることが多かったです。

三脚や雲台以外にも類似した製品は多く、価格と品質のバランスが良いと評判になる一方で、他社製品に似た製品が多く存在することに対しては批判的な意見も同時に多くありました。

実際問題で、日本だけに限らず、欧米や中国などのフォーラムや量販店のレビューなどでは、Leofotoの製品が他社製品に似ているものが多いことに対しての指摘も多いです。

参考 → Really Right Stuff BH-55 vs LEOFOTO LH-55|photogrphytalk
参考 → Leofoto tripods... are you happy? do you recommend?|DPREVIEW
参考 → 国内摄影器材附件新锐品牌发展野史!主题:

ただ個人的には三脚や雲台などは構造的にどうしても似通ってしまうところがありますし、デザインにしても、Leofoto以外でも似たような製品はいくつも見つかります。

システマチック三脚の代表的なメーカーはGITZOですが、Leofoto以外の多くのメーカーからもGITZOのシステムとよく似たシステマチック三脚が販売されています。

この点は、は仕方が無い部分、許容される部分だと思っていたりはしますし、メーカー間でもある程度は見て見ぬ振りをしているのではないかと思います。

もちろん、似たような製品を出されたメーカーやそのメーカーのファンの方の気持ちも分からなくはないですし、極力似せない方が良いのは確かでしょうが。。。

その他の製品も「あ、良いな」と思うと、既にどこかのメーカーから良く似た製品が販売されてることが多く、あまりに多いので「またか」というような気持ちにさせられてしまうようになってしまいました。

もう素直に「Leofotoの製品って良いよね!」みたいなことは言えるような感じではなく、何か新しい製品が出ると、類似の製品はないかをチェックしなくてはいけないような状況です。

期待したいオリジナル製品

LQシリーズ
Photo via:https://www.leofoto.com/products_detail.php?id=417

Leofotoには魅力的な製品も多いです。

代表的な製品がLeofotoが満を持して発表した新型のシステマチック三脚のLQシリーズであるLQ-284C+LH-36とLQ-324C+LH-40でしょう。

システム自体が他のメーカーでは見たことのない形状で、システマチック三脚としてはかなりスリムなデザインなのと、素材として超々ジェラルミンであるA7075を使用したりで、正当な方向での革新的な三脚です。

「中国メーカーでも本気でやればできるんだぞ!」ということをしっかりと示してくれる素敵な三脚です。

オリジナル製品なら十分魅力的

このLQシリーズは新しいシステマチック三脚であることや、普通の三脚には使用しない高価な素材にこだわった点などから、今までのLeofotoの三脚とは異なり、価格も高くなっています。

自由雲台付きとは言え、高級三脚と言えるような価格になってしまうので、購入するには勇気が必要ですが、素材を考えれば納得のできる価格ですし、どこかのコピーではなくオリジナル製品であれば、そのデザインや性能に魅力に感じて購入する人も出てくるのではないかと思います。

また、三脚以外にもチタンスパイクや、チタンプレート、総カモフラージュ柄など、他のメーカーがあまりやらないユニークな製品も新製品として発表されていたりして、単なる三脚メーカーにとどまらないところは、やっぱり魅力に感じてしまうのです。

欧米での展開

2020年の始め頃はtwitterやfacebookでLeofotoの情報を探すと主に日本ばかりで、海外の情報がほとんど見つかりませんでした。

Leofotoは日本限定モデルを発売したり、比較的日本市場を重要視しているような印象もあったので、日本人気が先行していたのは間違いないところだと思います。

しかし、2020年の秋ぐらいから徐々に海外からの情報も見つかるようになり、少しずつですが海外展開も成功しつつあるのではないかという雰囲気を感じられるようになってきました。

今後も順調に海外での評価も得て、世界中至るところでLeofotoの三脚を見られるようになれば、ウォッチャーとしては楽しいんですけどね。

高級化路線へ舵切り?

Leofotoの三脚が話題になり、それなりに人気になってきた理由としては、そこそこの品質なのに対して価格が安いというところで、いわゆるコストパフォーマンスの高さが多くの人に支持されたからだと思います。それこそがLeofotoの最大の魅力でもあると思うのです。

ところがそのコストパフォーマンスの高さもここ最近の製品では薄れつつあります

LS系列のレンジャーシリーズの三脚や雲台などに関してはまだその魅力を残したままですが、LM系列のサミットシリーズ、LQシリーズなどはGITZOなどと比較しても大差のない価格になりつつあるのです。

以前から国内の再販価格が高いので、国内価格しか見ていなかった人にとってはあまり変化は感じないかもしれませんが、以前は、国内価格に対して海外価格はかなり安い感じだったので、個人輸入をする場合はとてもお買い得感があったのです。ところが最近の製品は海外価格も高いんですよね。

そんなわけで以前のような「Leofoto=安くて良い品」的なイメージが消え、そこそこ値段のするメーカーに評価が変わってきている感じがあります。

まぁ、今までが安すぎたということもあるかもしれませんが、高級化路線でLeofotoの最大の魅力が消えてしまうのは残念なところなので、今後もその魅力の部分を見誤らないで展開して欲しいなと思うんですけどねぇ。

Amazon.comとB&H

なので現在の個人輸入の窓口はアメリカのAmazon.comとB&Hあたりになるかと思います。

僕が以前Amazon.comで購入した時は中国から発送されてきたので、Amazon.comは中国のセラーが出店しているものと思います。

そう考えると先行きが怪しい部分もあり、実際問題で先日まであった製品が急になくなったりとebayのような動きになってきたので、将来的には購入できなくなる可能性も高いと思います。

B&Hに関しては今後も安泰でしょう。
というのもB&Hは機材系の流通で言えば王様的な存在なので、B&H無しではアメリカでの展開自体が難しくなるくらい圧倒的な力を持っています。

ある意味メーカーよりも立場が上なので、メーカーは基本的にはB&Hのやり方に従うことになります。Leofotoが反旗を翻さないかぎりは今後も個人輸入できるものと思います。

またB&HはブラックフライデーやハッピーホリデーなどのセールでもLeofoto製品を値引き販売したりするので、欲しい製品がある時は時々チェックをしてみるのが良いでしょう。

とは言え、円安の状態が続くと、アメリカからの輸入も難しくなるのが実際のところですね。。。

まとめ

Leofotoはちょっと良い三脚のポジションが良い

個人的な希望としてはLeofotoは以前のように、そこそこの品質で程よい価格の「ちょっと良い三脚メーカー」のポジションで今後もいて欲しいです。

というのも、少し価格が高くなればGITZOがありますし、特別な三脚が欲しいのであればRRSなどがあるわけです。そこに中国メーカーであるLeofotoが挑むのはかなりチャレンジャーで無謀なことのように思えるのです。

やっぱりメーカーとしての格はGITZOやRRSが圧倒的に上ですし、可愛そうではあるのですが、いくら頑張ってみても「中国メーカー」というだけでそれらのメーカーと肩を並べるのは難しいと感じてしまいます。仮にLeofotoが日本メーカーならこれらのメーカーに肩を並べていたた可能性すらあるとは思うのですが。

現実的に考えれば「ほどほどでそこそこ」というポジションこそLeofotoのベストポジションなのですよね。

高級化ならオリジナル品で勝負して欲しい

しかしながら、Leofotoの様子を見ていると、最終的にはGITZOやRRSなどの三脚・雲台界を代表するような世界的なメーカーとして成長したいというような野望が感じ取れます。

カメラ業界が斜陽ということは、関連アクセサリーである三脚なども同様でしょうから、そうすると今後は一部のコアなユーザーをターゲットとしてエッジの尖った製品を造っていくしかないのかもしれません。

そう考えると、ユーザーとしても、中途半端なよくある中華製品よりは、RRSがそうしたように、普通の三脚メーカーがやらないレベルで素材や精度にこだわった方向性も悪くはないのかなと思います。

例えば新しい三脚のLQシリーズや、総カモフラージュ柄の三脚、チタンスパイクなど興味深い製品はオリジナリティがある製品はやはり魅力的です。個人的にはこのような路線で突き進めば、GITZOやRRSほどではないにしても、メーカーとしての評価がもっと高くなるような気もします。

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