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【カメラ】センサーサイズの大きさ比較

更新日:

デジタルカメラのセンサーサイズ比較図

デジタルカメラにはいろいろなサイズのセンサーがあります。

デジカメの性能(画質)を考える際には、センサーサイズこそ正義と言っても過言ではく、一般的に同じ解像度であればセンサーサイズが大きい方が階調表現などが豊かになり画質も良くなります。

また画質とは違いますがボケもセンサーサイズが大きいほど綺麗にボケると言われています。

そんなことからカメラの画質を語る時にはどうしてもセンサーサイズを基準に考えなくてはいけないわけで、主なデジタルカメラに使用されているセンサーサイズをリストアップして35mmフルサイズセンサーサイズを基準として比較してみました。

ちなみにアクションカメラで有名なGoPro(HERO3、HERO3+、HERO4、HERO5、HERO6、HERO7,HERO8,HERO9)は1/2.3インチのセンサーが搭載されています。

デジタルカメラセンサーサイズ詳細

645サイズ

645サイズ

● 54 × 40mm
● センサー面積:2,160㎟
● 35mmフルサイズ比:250%
● 価格帯:数百万円〜

645(ろくよんご)と呼ばれる中判カメラのフィルムサイズを基本としたセンサーで、6cm x 4.5cmのため645と呼ばれています。

一般的な用途ではほとんど登場することのないカメラですが、写真撮影や映像撮影では645サイズを備えたカメラは究極の機材と言えるでしょう。

● Phase ONE IQ4 150MP 53.4×40mm 対角67.2mm
● Phase ONE IQ4 100MP 53.4 × 40mm
● Phase ONE IQ3 100MP 53.4 × 40mm
● ARRI ALEXA 65 54.12 x 25.58 mm 対角59.9mm

中判サイズ

中判サイズセンサー

● 45 × 30mm
● センサー面積:1441㎟
● 35mmフルサイズ比:167%
● 価格帯:50万円〜

一般レベルでのハイエンドなデジタルカメラでミラーレスカメラの中判センサーと言えばこのサイズになります。

いわゆるミドルフォーマット(中判)と呼ばれるセンサーサイズでフルサイズのカメラよりも高解像度や高画質な写真撮影が可能になります。

駅張りのポスターや予算の大きな広告写真などの撮影で使用されることが多いカメラですが、カメラセンサーがラージフォーマット化している中でHasselbladやFUJIFILMから100万円を切るような中判カメラも出てきたため、フルサイズから乗り換えるプロカメラマンも増えてきているようです。

センサーサイズが大きいためフルサイズフォーマットのレンズ資産が活かせないため、フルサイズフォーマットでのクロップ撮影に対応させる機能が備えられています。

レンズの種類もまだ豊富とは言えない状況ですが、今後レンズが増えてきた場合には一般カメラマンとの差別化のために中判カメラを選択するプロカメラマンも増えるものと思われます。

● Phase ONE IQ3 50MP 44x33mm
Pentax 645Z 43.8 × 32.8mm 対角54.7mm
● Hasselblad X1D 43.8 × 32.9mm 対角54.8mm
Hasselblad X1D II 50C 44 × 33mm
● FUJIFILM GFXシリーズ 43.8 × 32.9mm 対角54.8mm
● Leica S3 45 × 30mm 対角54.1mm
● Leica S2 45 × 30mm 対角54.1mm

35mmフルサイズ

35mmフルサイズセンサー

36mm × 24mm
● センサー面積:864㎟
● 価格帯:15万円〜

一般的にプロカメラマンが使用するようなハイエンドな一眼レフカメラで採用されているセンサーサイズです。35mmやフルサイズなどと言われています。

35mmフィルムサイズと同等の大きさのため、写真用のカメラであれば、35mmフルサイズセンサーを基本のサイズとして考えられていて、全てのセンサーサイズは35mmフルサイズを基本にして比較されることが多いです。

プロカメラマンが使用する一眼レフカメラに35mmフルサイズセンサーが搭載されると、カメラボディとレンズが非常に大きくなるため、趣味のカメラマンなどからは敬遠されがちでした。

そのため一般的な認識では35mmフルサイズはプロ用、APS-Cサイズ以下は一般趣味人用などのイメージがありました。

しかし、ソニーのαシリーズに代表されるような35mmフルサイズのセンサーを搭載しながらもコンパクトなシステムのミラーレスカメラが台頭するようになり、35mmフルサイズセンサーを搭載したカメラも一般カメラマンにも身近な存在になりました。

写真に続いて動画撮影用のカメラも相次いで35mmフルサイズの新モデルが登場しており、APS-Cフォーマット(Super35)サイズのセンサーが一般的だった動画の世界でもラージフォーマット化が進んでいます。

● Canon EOS-1D X Mark II 35.9 × 23.9mm
● Canon EOS R 36.0 × 24.0mm
● Canon EOS 5D Mark IV 36.0 × 24.0mm
● Canon EOS 5D 36.0 × 24.0mm
● Canon EOS 5Ds R 36.0 × 24.0mm
● Nikon D5 35.9 × 23.9mm
● Nikon Df 36.0 × 23.9mm
● Nikon D850 35.9 × 23.9mm
● Nikon D810A 35.9 × 24.0mm
● Nikon D750 35.9 × 23.9mm
● Nikon D610 35.9 × 24.0mm
● SONY a9 35.6 ×23.8mm
● SONY α7R IV 35.7 ×23.8mm
● SONY α7R III 35.9 ×24.0mm
● SONY α7 III 35.6 ×23.8mm
● SONY α7S II 35.6 ×23.8mm
● SONY α99 35.9 ×24.0mm
● Panasonic Lumix S1H 35.6 × 23.8mm
● Panasonic Lumix S1 35.6 × 23.8mm
● Panasonic Lumix S1R 36 × 24mm
● Canon EOS C700 FF 38.1 × 20.1mm
● Canon EOS C500 Mark II 38.1 × 20.1mm
● ARRI ALEXA LFシリーズ 36.70 x 25.54mm 対角44.71mm
● RED MONSTRO 8K VV 40.96 x 21.60 mm 対角46.3mm
● SONY VENICE 36 ×24mm
● SONY FX9 36 ×24mm

APS-C

apscセンサーサイズ

● 23.6mm × 15.8mm
● センサー面積:372.88㎟
● 35mmフルサイズ比:43%
● 価格帯:6万円〜

ミラーレス一眼レフカメラで最も多く採用されているセンサーサイズで、フルサイズのデジタルカメラと比べるとセンサーサイズは半分程度になるため、カメラ本体やレンズなどのシステム全体を軽量コンパクト化することができます。

最近では画像処理の性能も上がり、フルサイズカメラに負けず劣らずの画質が期待できるようになった感があります。

そのため、プロカメラマンでもフィールドなどを中心に撮影している人は35mmフルサイズの大きなカメラステムからAPS-Cのコンパクトなシステムに乗り換える人も少なくありません。

システム全体をAPS-Cに移行するまではしなくても、サブカメラや携帯用のカメラとして35mmフルサイズではなくAPS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラを選択するカメラマンも多いです。

また一つ下のサイズのマイクロフォーサーズセンサーとは大きさは大きくは変わりませんが、画質が大きく変わるとも言われていて「センサーサイズはAPS-Cから」と言い切ってしまう人も居ます。

写真などの画質の良さはもちろん、その携帯性の良さや、お手頃な価格もあり、現在のカメラ市場の主流を占めるようになっています。

動画の分野ではSuper35と呼ばれるAPS-Cセンサーの上下をカットしたようなセンサーサイズを搭載したカメラが主流ですが、近頃はラージフォーマット化が進み、各社35mmフルサイズセンサーを搭載したカメラを投入するようになりました。

また、APS-Cサイズまでは自社でセンサーを開発したり、独自の設計をしたりすることが多いせいもあり、各社各モデルで微妙にセンサーサイズが異なる場合が多いのも特徴です。

最近ではハイエンドなコンデジでも搭載されているカメラが増えてきています。

● Canon EOS 7D Mark II 22.4 × 15.0mm
● Canon APS-C 22.3 × 14.9mm
● Canon APS-H 27.7 x 18.6mm 対角33.4mm
● FUJIFILM APS-C 23.5 × 15.6mm
● Nikon APS-C 23.5 × 15.7mm / 23.5 × 15.6mm
● SONY APS-C 23.5 × 15.6mm 対角28.2mm
● SIGMA FOVEN 20.3mm x 13.8 mm 対角24.5mm
● Super35 23.6 x 13 mm 対角26.9mm
● RED HELIUM 8K S35 29.90 x 15.77mm Super35
● RED GEMINI 5K S35 30.72 x 18mm Super35
● RED DRAGON-X 5K S35 25.6 x 13.5mm Super35
● Blackmagic URSA Mini Pro 4.6k G2 25.34 x 14.25mm 対角29.1mm Super35
● Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K 23.10 x 12.99mm (Super35)
● Canon EOS C700 24.0 x 13.5mm Super35
● Canon EOS C300 Mark II 24.6 x 13.8mm Super35
● ARRI ALEXA SXT W 28.25 x 18.17mm 対角33.59 mm Super35
● ARRI ALEXA mini 28.25 x 18.17mm 対角33.59 mm Super35
● ARRI AMIRA 28.25 x 18.17mm 対角33.59 mm Super35
● Panasonic VARICAM PURE Super35
● Panasonic VARICAM 35 Super35
● Panasonic VARICAM LT Super35
● Panasonic EVA1 24.60 x 12.97mm Super35
● SONY FS7 II Super35

マイクロフォーサーズ

マイクロフォーサーズセンサーサイズ

● 17.3 × 13mm
● センサー面積:224.9㎟
● 35mmフルサイズ比:26%
● 代表的なカメラ Panasonic LUMIX / OLIMPUS OM-D
● 価格帯:6万円〜

パナソニックやオリンパスが採用するセンサーサイズで、フルサイズと比べると1/4程度のセンサーサイズでありながら、画質が良く、軽量コンパクトなシステムでバランスが良く、フィールドカメラマンなどからも高い評価を得ているセンサーサイズになります。

35mmフルサイズセンサーのカメラなどと比べると驚くほどの小型軽量化ができるため、どちらかと言えば大きなカメラを嫌う女性等のライト層に人気があるようです。そのためCMなども女性をターゲットにしたイメージが全面に出されています。

ディズニーランドや子供の運動会など、女性が写真撮影をする機会が多い場所で見かけるカメラの多くはマイクロフォーサーズセンサーを搭載したカメラが圧倒的に多いですね。

● マイクロフォーサーズ 17.3 × 13mm 対角21.6mm
● Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K 8.96mm x 10mm

1型

1型センサーサイズ

● 13.2 × 8.8mm 対角15.9mm
● センサー面積:116.16㎟
● 35mmフルサイズ比:13%
● 代表的なカメラ Nikon 1 / LUMIX DMC-LX9 /
● 価格帯:5万円〜

● Canon PowerShot G9 X Mark II

ワンランク上のコンデジで採用されているセンサーサイズです。さらに上のAPS-Cやマイクロフォーサーズのセンサーを搭載したカメラに比べると画質は見劣りするようになりますが、小型なセンサーの利点を活かして高倍率ズームを搭載したカメラが多いです。

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2/3型

● 8.8 × 6.6mm
● センサー面積:58.08㎟
● 代表的なカメラ 放送用カメラ

一般的に流通しているカメラではほとんど見かけることのないセンサーサイズですが、放送用カメラなどでは標準的に使用されているセンサーサイズです。

● Blackmagic URSA Broadcast 13.056 x 7.344mm
● Blackmagic Studio Camera 12.48mm x 7.02mm
● Blackmagic Micro Cinema Camera 12.48 x 7.02mm Super16
● Blackmagic Micro Studio Camera 4K 13.056 x 7.344mm Super16

1/1.7型

1/1.7”型センサーサイズ

● 7.6 × 5.7mm 対角 9.5mm
● センサー面積:43.32㎟
● 35mmフルサイズ比:5%
● 代表的なカメラ Pentax Q
● 価格帯:3万円〜

コンパクトデジカメなどで多く採用されているセンサーサイズですが、動画撮影では性能が高いセンサーが開発されていないようで、ハンディカムなどの動画用のカメラでは使用されることが少ないです。

写真用途ではラージフォーマット化が進んだことや動画撮影には弱いセンサーなので最近では使用しているカメラをあまり見かけなくなった感じがあります。

1/1.8型

● 7.1 × 5.4mm 対角 8.9mm

1/1.9型

GoProのHERO11 Blackから新しいセンサーが搭載されました。

従来までは1/2.3型でしたが、GoPro HERO 11以降は、1/1.9"のセンサーが搭載されています。
センサーサイズは 6.40 x 5.60mm 対角8.5mm

1/2.3型

1/2.3型センサーサイズ

● 5.9 × 4.4mm 対角7.4mm
● センサー面積:25.96㎟
● 35mmフルサイズ比:3%

カメラ本体を小型化できるのでGoPro(HERO3、HERO3+、HERO4、HERO5、HERO6、HERO7,HERO8,HERO9、HERO10)に代表されるアクションカメラやドローンなどで多く採用されているセンサーです。

ポケットサイズの4K撮影ができるカメラには、ほぼ100%このサイズのセンサーが搭載されていると思います。

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センサーサイズ結局どうなの?

簡単コンパクトでそこそこ撮影できるコンパクトデジタルカメラはスマートフォンに完全にシェアを奪われてしまいました。

余程の性能の差が無ければ「スマートフォンで十分」と考える人も多くなってしまったことから、カメラメーカー各社も2018年秋くらいからフルサイズセンサーなどの大きなセンサーを使用したカメラをメインにしてスマートフォンとの差別化と写真専用の機材としての活路を見出そうとしているようです。

肝心の画質の面ですが、流石にAPS-Cやマイクロフォーサーズになるとスマートフォンでは得られないような綺麗な写真が撮影できるようになり、一度でもそのようなカメラで写真を撮り始めると「きちんとした写真を残したいな」と思わせるくらいの説得力があります。

そんな中でやはり画質を追い求めるなら35mmフルサイズセンサーは絶対的な一つの基準と言えるでしょう。

こうしてセンサーサイズの大きさを比較しても、フルサイズとその他のセンサーサイズとでは大きさはかなりの違いあり、それがそのまま画質の違いとしても当てはまります。

そんなわけで、写真にハマればハマるほどフルサイズのカメラが欲しくなってしまうのも仕方がないところと言えるでしょう。

もちろんセンサー以外にも画処理プロセッサーや解像度などの兼ね合いで如何様にも画質は変わってしまうので一概には「
画質=センサーサイズ」とは言えない部分ではありますが、センサーサイズはカメラ選びの際の一つのキーとなるポイントであることは間違いありません。

以上、センサーサイズについての情報のまとめでした。

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